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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2017年04月10日

サウジアラビアの王様

先日、サウジの王様が従者1,000人を連れて日本を訪問された。
石油という資源大国の富める国の王様が、今更何で? という思いが私(増澤)の頭をかすめた。豊かな天然資源に恵まれた国であっても、化石燃料である資源は有限であり、それのみで国を回していくのには限度があると思ったのだろう。と邪推していた。


 産経新聞のコラム 「 透明な歳月の光 」 に作家の曽野綾子さんがこう書いていた;

“ 貧しさが培った 日本人の勤勉 ”

◎ 王様が日本に来られた一つの目的は、今まで石油生産に依存してきた経済からの脱却を探ることだという。これまで夢のようなお金持ちだったこの国にも、石油だけに頼っていては将来やっていけないかもしれない、という不安の陰が、現実にさして来たようだ。


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 しかし81歳の王様が考えられるほど、この計画は簡単ではない。人間が学ぶ精神の姿勢を作るには、多くの場合、貧しいことも必要なのだ。少なくとも、日本の近代を作ってきた要素の中には、貧しかった日本の歴史がある。与えられていない時ほど、人間は奮起し、工夫する。しかし文句のないほど与えられていれば、誰だって努力しないのは当然だ。

 一つの国家の強みというものは、人々の生活の営みが単一ではないことだ。工場で、直接の生産に従事している人も大切だが、哲学や心理学、宗教学や音楽を学ぶ層もいないと、国家の構造は強靭なものにならない。又精密な近代工業の背後には、長い年月、手工業で職人として働いてきた人々の、精密な仕事に対する執着も要る。

 日本は幸運なことに、水と土と木しか産しない貧しい国だったので、そのあらゆる面に人材が配合され、歴史的に 「 働き続けられる心理 」 の伝承がなされた。
 サウジの王様は温容を持ち、本気で国民の未来を心配されている方のように見える。そういう誠実な方には、日本が、貧しい生活の中で培った国民性のすばらしさを、辛抱強くお話すべきだろう。

 真の経済力というものは、物質とシステムだけのものではない人間力の問題なのだ。

 中国人は、物流によって富を生もうとする。つまり基本は商売で儲ける。しかし日本人は、生産で生きようとする。産物がどれだけ貧しいものであっても、作って売ろうとする。私はその姿勢が好きだ。

 サウジ人に、貧しさの意味を教えるということは、無駄のようでもあり、むずかしくてとうてい教えきれるものではない、という考え方もあるのはよくわかる。
 日本でも最近、貧しさはひたすら無意味な悪ということになった。しかしそうでもないだろう。富を求めるのはいいが、それが与えられなかった時には、貧しさの意味を把握して生きるのが、むしろほんとうに豊かな人の暮らしだ。(産経新聞コラムより)


● 一行は日本からの帰り道中国に寄り、そして7兆円に上る商談をしたとメディアに報じられていた。なかなかしたたかである。

 ものづくりについてこんな言葉が脳裏をかすめた

「 もの言わぬ ものがもの言う ものづくり 」 私(増澤)が、ものづくりに託した執念にも近い心持である。これさえあれば、日本は世界に羽ばたける。


Posted by masuzawa05 at 06:00│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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