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増澤信一郎の心模様

2017年04月03日

横尾忠則さん について

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 美術家( イラストレーター ➡ 画家 )、としての横尾さんはよく知っているのだが、彼の文章については・・・? であったが、本を読んでみるとなかなかに面白い人だと知った。
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○かつて一世を風靡した高倉健シリーズのポスターはこんな感じ。
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◎ 観念ではなく肉体や感覚の力を信じ続けてきた画家が、言葉の世界との間で揺れ動きながら思考を紡ぎだす;
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たとえば、謙虚とか礼節(・・)が本来有している何か神秘的な働きは感じないわけにはいきません。以前にも触れましたが三島由紀夫さんは僕に常に礼節(・・)の重要さを説き続けました。又礼節(・・)は謙虚(・・)とも同意語のような気もします。この間読んだ本で長寿は性格によるものだという研究を80年ほど続けた学者によると、「 勤勉性 」 と同時に 「 礼節(・・)が長寿の為の重要な要素のひとつ 」 であるということですが、ではなぜ礼節(・・)が長寿の為に大きく作用するかと言う事は解っていない、だけれどこのことが非常に大事だと言っていました。
だいたい科学的、論理的に説明できないのが、人間の秘密にかかわる何かの法則があるような気がします。芸術はそのような言葉で説明できない力を描こうとしているように思います。
だけれども多くの人間は言葉や、その力を信じています。言葉を信じなければ文学も存在しないのでしょうか。以前にも書いたと思いますが、三島由紀夫さんは文学者でありながら言葉を信じていないと言っていました。言葉は肉体(・・)から発したものですが絵画ほどには肉体的ではありません。絵画は言葉ではありません。絵画は肉体(・・)です。
文学は論理的で観念的です。いくらでもウソをつきます。絵はウソをつけないのです。もしウソをついて絵を描いたとしても、「 ウソをついた絵 」としてすぐバレてしまいます。肉体(・・)がウソをつけないように絵は絶対ウソがつけない、故に絵は恐ろしいものです。そうすると運命はウソをつくのでしょうか。もし運命がウソをつけば人間は破滅してしまうような気がします。では破滅した人生の運命はウソついた結果なのでしょうか。
ぼくは運命は何か生まれる以前に約束された契約のような気がするのです。その約束をちゃんと魂が記憶していてその記憶が肉体の内なる声としてその人に囁くように思うのです。心の声ではなく、あくまでも肉体をメディアにした魂の声です。心の声は言葉と同じようにウソをつくような気がします。
魂を源泉に肉体を経由して発せられた声こそ約束された運命の声だと思います。その運命の声を聞ける人と、そうでない人がいるように思います。
その内なる声( 運命の声 )に忠実に従った者は運命の路線から踏みはずすようなことはないのではないでしょうか。

○ 芸術は爆発だの岡本さん


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◎ 小説家でも哲学者でもないぼくが知りもしない言葉について駄文を書いていること自体喜劇かもしれません。そう、ぼくはいい加減なことしか言えません。・・・・・自分自身が少しでも自由でありたいと思うならいい加減になるしかないように思います;

○ 華奢な割には骨太な感じの川端さんのイラスト


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 ぼくは最近とみに物忘れぽくて困ってるんですよと言いながら実は喜んでる部分もあるわけです。ものを覚えているために、自分の知っている事柄で何かを作ろうとすると新しいものができにくいんですよね。知らなきゃ素人と同じだから、もう一度無の状態から考えるから、新鮮なものができることは確かですよね。その状態に常に置きたいと思っている。それを思い過ぎたために物忘れが激しくなってきたのかもしれない。その場合の物忘れはぼくは歓迎なんですよ。知識とかいうのは結局暗記した言葉だと思うんですよ、小学校の頃を思い出すとわかりますよね。知識はほとんど暗記。大人になっても、覚えている人っていうのはものすごく暗記力の、それは記憶力と言ったらいいのか、その人のこなし方が上手いのかどっちか知らないけれど、そういう感じがするんですよね。そういうものから極力離れたい。
 だから、絵描きさんが文学者よりとは言えないかもしれないがけれど、職業的にはすごく長生きの人が多いような気がするんですよ。ピカソにしてもシャガールにしてもミロにしてもみな90代ですよね。それで毎日絵を描くという労働をしているから長生きしているのか。疲れることは疲れるんだけど、それさえも転換してしまう何か創造的な生命エネルギーみたいなものがある。
考えるということとは別次元の処での、言語で考えるのではなくて、視覚的、感覚的なもので考えるというのか別のところで考えるからでしょうか。

○ かわいらしいルリ子ちゃん
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● 私(増澤)思いますに、やけに色っぽい。 
現実の彼女も厚化粧を除けばやはり ‘ やけに色っぽい ’が、近ごろは具体的過ぎて、もっとミステリアスで悪女ぽい方がいい。 加賀まりこも同じ!

○ 老練なヘンリー・ミラー
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○ 寺山修司のオッチャン
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○ 茶目っ気たっぷりなビートルズの面々
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○ 私(横尾)です
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○ 何だか知らないが、きれいな色使い
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● 天晴! 横尾さん。

模写が好きだった少年が、いつしか人の心の芯まで模写できるようになった。
芸術家 ( 画家 ) としての感性が素晴らしい。

Posted by masuzawa05 at 06:30│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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