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増澤信一郎の心模様

2016年12月12日

実践・快老生活


 今朝の伊東線上り、7:20分の通勤電車で女子高生の隣に座った。赤い眼鏡にマスクをし、制服とバッジからみて高校の後輩らしい。チラチラ見やるとノートを拡げ何やら細かい奇麗な字で書いた物理の問題を復習しているようだ。お嬢さん韮高生!? と声を掛けたいと思っているのだが、あまりに熱心なので声掛けられない雰囲気。

私69歳、思えば53年前同じクラスで出会った女子学生と今一緒に暮らしている。
気分によって私の呼び方も “ あなた ” と “ マスザワ君 ” に変わる。その訳は色々あるのだろうが・・・・・。 敢えて聞かない・・・もどかしさ。

 今年7月、高校卒業50周年の同窓会が開かれた。80数名が参加したのだが、その時以降、5名が鬼籍に入り、特に親しい友も闘病の末10月に帰らぬ人となった。
夫婦して ‘ U君、もう、いないね・・・・・ ’ とため息をつくばかりである。 

爽やかな初冬の朝の光の中を疾走する電車の中で、いろいろの想いが頭をよぎった。
「 少年老い易く学成り難し 」 徐々に減りつつある髪の毛、増えるのは白髪ばかりなり。


◎ そんなこんな中、渡部(86歳)さんの本を読んだ。


1
    






























〇 論語の中に 「 七十にして心の欲するところに従って矩(のり)をこえず 」 という言葉がある。今、この歳になると、なるほど、その意味がよくわかる。矩をこえようと思っても、もうこえられないのである。(矩:標準として守るべき事柄)
平均寿命が延びた現代を孔子の時代と比べるならば、「 年齢を0.7で割れ 」 と言われる。それに準じるならば、孔子の時代の七十歳というのは、現在の百歳に相当することになる。百歳では行き過ぎであるというのなら、九十歳くらいであろうか。
 であるならば、確かに九十歳、百歳の人にとっては、矩をこえたくてもこえられないことが、実感としてわかる。


〇 幸田露伴は、幸福について書いた 『 努力論 』 の中で 「 惜(せき)福 」 「 分福 」 「 植福 」 の幸福三説を主張している。露伴は次のように説明する。

 つまり、「 福 」 が来たらそれを全部使い切らないで、守る( 惜福 )。そして、その「 福 」 を他の人にもしかるべく分けてあげる( 分福 )。さらに、その「 福 」 を人間社会の幸福増進のために使うべく、福の種を蒔いて植えていく( 植福 )のである。


〇 相続税について;
 そもそも相続税というのは、税金の二重取りである。働いてお金を稼いで、所得税を払った残りが財産になっている。その財産に課税する相続税は、すでに税金を払った残りにさらに課税しようというのだから、まったく無理無体な話である。税金を一律十パーセントにして相続税は一切取らない。そうすれば世の中は明るくなる。

● 税金の二重取り、「財産没収の共産社会じゃーあるまいし」と、俺(増澤)も思う。


〇 睡眠・昼寝は健康のもと;
 私は、夜の睡眠時間も七時間から八時間を確保するようにしてきた。そうでないと、頭がボーとするからである。結果的に、これは良いことだったと思う。昼寝の習慣も午後は三十分から一時間くらい昼寝をしていた。


〇 高齢者に適しているのは 「 修養 」;
 仕事をやっていると、知識を得、給料を得、地位を得、人間関係が深くなる。自分の仕事に関係する専門分野のことも一生懸命に勉強するだろうし、様々な努力もするだろう。だから、ついつい 「 学んだ気 」 になっている。
 ところが老年になって振り返ってみると、老になってますます輝く 「 学び 」 と、そうではない 「 学び 」 があることが歴然としてくる。
 若い人に対しては 「 教養を高めよう 」 でいいかもしれないが、高齢者に 「 教養を高めよう 」 というのは、どうもしっくりこない。年齢に関係なく自分を磨き、自分を高めることは大事だから、やはり 「 修養 」 や 「 人間学 」 という言葉を使うべきではないか。
 様々な読書や勉強を通じて、教養を高めることが大切なことは言うまでもない。だが、それ以上に大事なのは、人としていかに生きるかという心構え、覚悟を知ることではなかろうか。そのために必要なのが 「 修養 」 であり、「 人間学 」 なのである。

 そしてそれは、齢を重ねてからもますます大切になってくる。 「 修養 」 は不滅である。人間学を学んで修養を積んでいる人は、いつまでも衰えない。


◎ 日本の老人にとって必要なものは夏の “ 冷房 ” 冬の “ 床暖房 ” と看破している。その通り、寝たきりの母を見ていてそう思う。

 そして、「 生前葬 」 はかけがえのない記憶を残す。死んでから葬式に懐かしい人が来ても話もできないじゃないか。と 結んでいます。



● 我ら老人夫婦

女房について;        私について;
               
少女から           少年・Sから
女性となり          キザ男となり
妻となり           亭主となり
母となり           オヤジになり
おばさんとなり        おじさんとなり
今、戦友となる。       今、夢見る夢翁となる。 



◎ ところで、我々と同じ69歳、アメリカの大統領選挙に出馬、トランプ氏(70歳)に敗退したヒラリークリントン女史の言葉。 そう、我らも、うかうかしてはいられない!

クリントン氏は、女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」についても、若い女性たちにメッセージを送った;
「私たちは最も高い『ガラスの天井』を打ち破ることはできませんでした。でも、いつか誰かが打ち破るでしょう。そのときが、今、私たちが考えている以上に早いことを望みます」
そして、全ての少女たちに聞いて欲しい、と言葉を続けた。
「あなたは、価値がある存在で、しかも力強い。あなたの夢を実現する機会を追い求めるに値するんです。そのことを、決して疑わないで」・・・と。

● 先日同級生のゴルフコンペがあった。昼食の時、そのうちの一人が、「 漢字を忘れてしまって、今漢字を勉強し直している 」 と言った。うちの女房は夜な夜な炬燵に入って数学を解いている。
私は和歌を習いたいと思っているのだが・・・、 人生は終世勉強である。

Posted by masuzawa05 at 06:46│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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