2016年09月20日
堂宮大工の知恵と技
公益社団法人 日本建築士会連合会の月刊誌 「 建築士 」 の中に継続職能研修の一貫としてCPD認定制度がある。その中の研修項目にこんなものがあった。
( CPDとはContinuing Professional Development の略、プロはプロとして生きていくために自己研修をしなさいということです )
◎ 堂宮大工の知恵と技
一、 堂塔の建立の用材は木を買わず山を買え。
一、 木は生育の方位のままに使え。
一、 峠および中腹の木は構造材、谷の木は造作材に。
一、 堂塔の木組みは寸法で組まず木の癖で組め。
一、 木の癖組は工人の心組み。
一、 百人には百念あり。一つに統(す)ぶるのが棟梁の器量だ。
○ 大工棟梁はこのような口伝(くでん)にある知恵と、次のような技術が備わっていなければならない。
○ 上記具体的な意味合いは
一、 建築の設計と墨付け
一、 積算
一、 道具を用いて加工手作業をする
一、 装飾用の下絵を描き
一、 建築彫刻を彫る
● 木造建築をつくりあげる工匠には、高度で多面的な能力が求められ、それゆえの棟梁だった。
だから、工匠を動かす現代の設計士には、より多面的な技術力と芸術的センスが求められると共に、自らの資質を研き、総合力を培う心構えが大切である。
やれば出来る、そう信じて仕事をしなければつまらないではないか! 今日から実践あるのみ。
建築は総合芸術である。我々は細心にして大胆に仕事に臨まなければならない。と思った次第です。
Posted by masuzawa05 at 06:00│Comments(0)