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増澤信一郎の心模様

2015年04月20日

女から見たいい男の条件

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◎たとえば、食事を一緒にするとして・・・

スーツの着こなし方の自然さからくる、品位とおだやかな魅力。
絶対に下品ではない。
絶対にみじめ(ミゼラブル)でない。
これは女たちにとって、安心できる男の条件である。
そのうえ彼は、機知に富んでいてユーモアもある。

ましてやそれらは、常におだやかな微笑で味付けされている。


●これ、実は上記 「 ローマで語る 」 という本の中に出てくる、作家の塩野七生さんとご子息で映画関係の仕事をしている、アントニオ・シモーネさんの映画についての対話集の中に出てくるいい男の条件の一節である。


◎モテる男には二つのタイプがある:

○塩野: 俗語(スラング)を知らなければほんとうの文化はわからない。辞書に出ているような言葉を通しているかぎりは文化文明をほんとうに理解したことにはならない。スラングを知ったほうが、そのためにはかえって役に立つと、私は確信している。

 イタリア語で代表的な二つの言葉が有る。

 一つは 「 ストロンツォ 」 伊日辞典では 「 ちきしょう 」 と訳しています。

 もう一つは 「 フィーリオ・ディ・プッターナ 」 は直訳ならば 「 娼婦の息子 」
となるけれども、辞書の説明ではこちらのほうも、ただ単に 「 ちきしょう 」 とだけ。

○アントニオ: それでは不十分ですね。この二つのスラングは意味するところが違う。

 まず、あいつはストロンツォだ、と言う場合、そう言った人の眼は笑っていない。
 ところが、あいつはフィーリオ・ディ・プッターナだ、と言う場合は、ほとんどの人は笑いながら言う。
 このちがいは、目的とするところならば、例えば女をモノにするとかでも二つとも同じなんだけど、それを実現するうえでの手段がちがうからですよ。

○塩野: ならば、マルチェロ・マストロヤンニはどっちなんですか。

○アントニオ: フィーリオ・ディ・プッターナの典型ですね。どうやら彼は、女たちのもつ母性本能を刺激することで成功したようだから。例えば、カトリーヌ・ドヌーヴとの間も、こんなふうに進んだのではないかと思う。

○塩野: 男優に例をとると、ストロンツォの典型は誰でしょう。

○アントニオ: ショーン・コネリー。とくに007の彼。ストロンツォとは目的のためには手段を選ばずだから、女への対応も冷酷になりうるし、ワルにもなりうる。自分の魅力には女という女は抗しがたいと確信しているので、モノにするにも手間も時間もかけないんだ。つまり、フィーリオ・ディ・プッターナ型には 「 芸 」 があるけれど、ストロンツォ型は 「 芸 」 なんて不必要だと思っているし、 「 芸 」 を楽しむ気持ちさえもないんですね。

○塩野: となると、ストロンツォはアングロ・サクソンの男に多く、フィーリオ・ディ・プッターナはラテン系に多いということになりますか?

○アントニオ: とはかぎりませんね。なぜなら、ストロンツォ型はいずれも似ているけど、フィーリオ・ディ・プッターナは多種多彩だからですよ。
 ジョージ・クルーニーはアングロ・サクソンでいながら・・・又、ブラッド・ピットのように、ギリシャ彫刻のような絶対的な美男子でもないのにフィーリオ・ディ・プッターナです

○塩野: 近くに住んでいたりして、しばしば会う仲としては、ダニー・デ・ビートのほうがいいですね。ジョージ・クルーニーだと、外観的にも精神的にも良い状態で会わなくては、と思うけれど、ダニー・デ・ビートならばそんなことに気をつかわなくてもいい感じがするからですが。


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○アントニオ: ダニー・デ・ビートになると究極のフィーリオ・ディ・プッターナですよ。なにしろ、肉体上の美点はまったくない。小男と言ってもよいくらい背が低い。禿げている。醜男。口を開けば、機関銃のようにまくしたててうるさい。それでいて彼は、いつも女たちに不自由しないし、女たちの好むスターの上位でありつづける。なぜ?
 まず、頭がいい。それも、学校で成績のよいタイプの頭の良さではなく、インテリジェンス豊かな頭の良さ。これに加えて、常に陽気で上機嫌。

○塩野: となると、肉体上の魅力は決定打ではないというわけですか。

○アントニオ: ストロンツォならば、魅力的な肉体は必要条件かもしれない。しかし、男であることの 「 芸 」 を駆使しないとなれないフィーリオ・ディ・プッターナにとっては、絶対的な条件にはならないと思う。

○塩野: でも、あなたの話を聞いていると、どちらにも若いうちはなれないように思いますが。

○アントニオ: そうですね。男の 「 芸 」 とはもしかしたら、若さも美も衰え始めた時から姿を現してくるものかも。女にとっても同じようなものでしょう。
 いずれにしても、日本の辞書のように、 「 ちきしょう 」 の一言で片付けるわけにはいかないってことですね。


●私(増澤)思いますに:

わかるかなあ!? わからねえだろうな!?・・・・・でも、解かったような気がする。

しかしながら、話の中に日本の男優が出てこないのが気にいらねー!

男から見たいい男。 今、一般的にはこの男でしょう!
塩野さん知ってるかなぁ・・・知らないだろうな―。
とぼけた風な、いい男。


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小林薫
(こばやしかおる)
俳優、芸能人、役者、声優、吹き替え、ナレーター
小林 薫(こばやし かおる、本名:同じ、1951年9月4日 - )は日本の俳優、声優。京都府生まれ。

Posted by masuzawa05 at 09:11│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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