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増澤信一郎の心模様

2015年03月09日

まちづくり研究会(2014・冬会)

 私の所属する国際観光施設協会の第15回観光交流空間まちづくり研究会が2014年12月に行われた。
 今、大手町は連鎖型都市再生プロジェクトがスタートしている。有楽町・銀座から東京駅、大手町を経由して神田まで繋がる高級ファッションブランド等の路面店を誘致し、風格あるショッピングエリアとして魅力を高めている。

● 東京ということもあろうが、大企業や、大地主、ビルのオーナーがやる都市再開発はダイナミックで力がある。それは資金投入に見合ったリターンが有るからに他ならない。それに比べ地方のまちづくりや、再開発は資金力からいって遅々としている。リターンが少ないからだろう。出来る事と言えば、自然を残しながらのまち並み保存・管理・再生をしてゆく以外にないのだろう。
資金面では予算がないので、労力を提供することでその地域の特色の維持・保全が計れればよしとするとして、極力あるがままの自然を残すことに尽きるような気がする。あるがままの自然とは伝統的なあるがままの “ 日本 ” を残すことで、通りに面した個人の敷地の一画をパブリックとして捉え、修景してゆくことに他ならない。

 有楽町の 「 ぺニンシェラ 」 から、「 パレスホテル 」、大手町タワーにはラグジュアリーホテルの 「 アマン東京 」、 温泉を備える高級旅館 「 星のや東京 」、 アスコット社のサービスアパートメントのトップブランド 「 アスコット・ザ・レジデンス 」 などの宿泊施設が目白押しである。


● 温泉を備える高級旅館 「 星のや東京 」:

ホテルサービスの究極はもてなしである。ピカ一なもてなしの国日本、その東京の高層ビルに高級日本旅館を作らないという手はない。皇紀2,600年、伝統と格式の皇居を臨む豊かな緑と石垣に囲まれたこの地に敵(かな)う都市が、世界を見渡してどこに在ろう!?

世界中の大都会 (パリ、ロンドン、ニューヨーク、北京、東京、名古屋、大阪) の高層ビルに、とびっきりの高級和風日本旅館を作る。西洋流のホテルではなく、素足で過ごす佇まいがいい。日本旅館が世界のブランドとして認知されてきているこれからがチャンスである。
高層オフィースビルの中の何フロアーかを旅館にするのではなく。外観等、最初から日本を感じさせる宿でなければならない。和食は小粋で高層な和の宿で。

かつて、石井建築事務所は大風呂のある、 「 素足でくつろげるホテルを都心に 」と何度も提案したのだが、都市型ホテルからは梨の礫(つぶて)であった。・・・・・ホテル・旅館にとっても、これから大切なことは “ Diversity(多様性) ” である。

夢のある企画書で投資家を世界から募れば・・・出来る。

どうやら、問い掛け先を間違っていたようだ。ホテルではなく旅館さんに問い掛けるべきであった。・・・・・旅館サイドからの反撃が始まる予感がする。巻き返しと踏んばりで一矢報いる、貴方もいかがでしょうか。


◎ RE・DEVELOPMENT MAP; 「三菱地所設計さんのまちづくりガイドライン」です。
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○ 丸の内ホテルの在るOAZの1階です。オアゾの5階に私の好きな小松庵という蕎麦屋が在って、お昼にそこで絶品の小せいろ二枚と、サービスの卵あんかけご飯(無料)の小鉢を頼み、最後におなかの隙間を蕎麦湯で満たすのが私の贅沢です。

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○ 大手町のど真ん中に雑木林があります。無機的な都会に有機的な安らぎをかんじます。思いっきりのいい、太っ腹の庭です。
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○ かんだばし から先はもう神田です
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○ オフィースビルのホールから見る皇居の緑です。

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○ 平将門の塚です。首塚の境内には所狭しと、多数の蛙が奉納されている。将門の首級(しゅきゅう)が京から飛んで帰ったことから、必ず 「 帰る(カエル) 」 にひっかけて置かれるようになったとのこと。三井物産本社の脇にあります。

一、 海外勤務を終えたビジネスマンが、帰国を報告して手を合わせる姿が目につくようになった。
二、 誘拐されたりして、行方不明になった子供が無事戻ってこられるように、蛙を供える。
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○ パレスサイド・ホテルです。長方形の手水鉢は流政之さんの作です。
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○ 東京駅も含めて古い建物も保存されています。
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○ 三菱一号館美術館の中庭のムーアによる女性像です
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○ 丸ビル内に在るグリル満天星の自慢のオムレツランチです。安くて旨い。
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● 全体会議の写真です。
今回特に面白いと思ったのはホテルに混じって高層ビル状の建物に 「 星のや 」 という細長いペンシル状の日本旅館ができるということでした。我々の仕事の範囲が大きく花開くきっかけになるでしょう。
司会者から意見を求められたので、講師の三菱地所設計の部長さんに、素直に 「 喜ばしい事です 」 と誇らしげに申し上げました。

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Posted by masuzawa05 at 09:00│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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