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増澤信一郎の心模様

2014年09月24日

タタ・グループ

「 ナノ 」 という17万円の低価格車を2009年に発売し、世界的なニュースになった。インド最大財閥であるこの組織が気になっていたのだが、先般の日経 “ 私の履歴書 ” に現在の名誉会長のことが掲載されていた。

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 タタ・グループはインドで最大規模の財閥である。
製鉄、自動車、電力、IT、化学、通信、食品、ホテルなど傘下企業は100社超。売上高は約10兆円、従業員は50万人を超える。


● パルシー商人という言葉を初めて聞いた:

◎タタ一族は古代ペルシャで栄えたゾロアスター教徒の子孫で、イスラム教の隆盛に伴い、10世紀に祖国(今のイラン)を追われた教徒の一部が船に乗ってインド西岸にたどり着き、やがて定住するようになった。これらはペルシャを意味する「パルシー」と呼ばれ、カースト制度に組み込まれることなく、自由な活動を許されてきた。経済的に成功する者も多く、今でもインド国内で約6万人が助け合いながら強固な共同体を形成している。
 
有名な言い伝えがある。
当時、現地を支配するマハラジャは異教徒の定住に難色を示していた。ミルクをなみなみと注いだ器を指さし、「よそ者がこの地に住む場所はない」と追い返そうとした。
するとパルシーの長老が、その器に砂糖をサラサラと注ぎながらこう訴えたという。
「ご覧ください。私がいくら砂糖を加えてもミルクは一滴も器からこぼれ落ちません。我々はこの砂糖のように社会に完全に溶け込み、人々に利益をもたらします」
 社会貢献や倫理を重んじてきたタタ・グループの経営理念を理解するうえで、この逸話は示唆に富むものだ。

● 私思いますに、人の生き方の根本をなすものに 『 倫理観 』 があると思います。その点からは、日本人と相通じるものがある。紙面でも日本との友好の事が出ている。
していいことと、してはいけないことの見極めが大切で、東アジアのどこそこの国々に聞かせたいものだ!


○ ラタン・タタはお祖母さん子である
祖母の教え:

正直でありなさい
約束は必ず守りなさい
差別はしてはならない

◎ ラタン・タタの三つのスローガンがいい。

・QUESTION THE UNQUESTINABLE (疑問の余地のないものを疑え)

・ALWAYS LEAD、NEVER FOLLOW (先行せよ、後追いするな)

・THINKING BIG (大きく考えよ)


● 私(増澤)思いますに、インドでコンピュータの技術者が大量に生れた理由は、数学的センスに秀でた国民性に加え、カースト制の範疇に新しい職業であるIT技術者が入らなかったからだという説もあり、パルシーゆえにカーストに組み込まれなかったのはラッキーだったのでしょう。

社会制度を維持するための規制は文化的な側面と文明的な側面、国民の歓び度、から総合的に見る必要がある。ご存知のようにブータンのような国もある。新しい技術革新の恩恵としての先進富裕国が必ずしも文化度が高いとは、一概に言えないもどかしさがある。どうでしょうか。

● 以前ニューヨークのメトロポリタン美術館で見た、アフリカや、アラブ、中近東、アジア、オセアニア、日本、南北アメリカの美術工芸品を、地球規模で一気に見終えた時の感動を忘れない。人間の美意識は世界共通であり、どれもこれも精緻で、そして何よりも美しかった。

● インドとは仲良くできそうだ。又、仲良くしていきたい。見栄をはらずに、本音で付き合える国がいい。


Posted by masuzawa05 at 09:40│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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