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増澤信一郎の心模様

2014年04月14日

宿づくりへのこだわり

アマンの本・1









 スモールラグジュアリーホテルとしてのアマンリゾーツの創始者 インドネシア人 エイドリアン・ゼッカーはオリジナルな別荘建築から発し、アマンスタイルを創った。

 そして、リゾートホテルは

『 ホスピタリー産業ではなく、ライフスタイルビジネスである 』 と言い切った。


● 私(増澤)、旅館におけるもてなしのありようはあくまでも手段であって、これからの日本旅館 ( 小規模・高質旅館 ) 創りの目的は、お客様一人ひとりの 「 宿り 」 に託す個々の生き方の具現化であり、施設作りはそれによってなされる。だから、ライフスタイルに合わせた 「 宿 」 が必要である。

ライフスタイルの延長線上にあった別荘が、ゼッカーのような良き管理・運営者を得て 「 スタイリッシュな宿 」 に変身する必然性があった。

今、サービス業としての 「 宿 」 の形態が変わりつつある。宿の主(あるじ)の個性的な生き方・考え方から派生して、斬新なハードを備えた宿を生みつつある。そしてその雰囲気に、お客様の生き方・暮らしぶりの感性が呼応・共鳴し、互いに影響しあったスタイリッシュでオリジナルな滞在空間が生まれる。


◎ 谷崎潤一郎は 「 若いころは地方に講演に行っても、すすんで洋式のホテルに泊まったものだが、歳をとるに従い日本旅館を探すようになった 」 と述べている。 「 多少の不便を感じるところに宿の旅情を感ずる 」 という。


● あるじの宿づくりへのこだわりが、多少の不便を感じても有り余る感動をお客様に与えるのであれば、許されるし、それが宿の個性となる。

我々が得意とする小規模・高感性旅館は、歴史や立地、環境に則してさまざまなバリエーションがあり、それ故にデリケートでさりげないハード創りが建築家に求められ、この時点でソフトが定まる。

そして、思い入れ豊かなデザインワークは小規模旅館に限らず、大規模・団体旅館にあっても、いい塩梅の味付けとして生かされ、考え方の枝葉を伸ばし、一館多機能・多感性のサービス施設展開へとつながる。


『 スモール is ビューティフル 』


 小さいことはスタイルを設定し、徹底して個性を磨くことができからでる、あれもこれもと色目を使わずに、スタイリシュなわが道を行くべきである。

 どのお客様にも当てはまる 「 宿り 」 が 貴方の 「 宿 」 に必要なのではなく、貴方の生き方に共鳴する人たちが 「 貴方の宿 」 を訪れ、ライフスタイルに合った 「 自分流の宿り 」 を楽しむ。


◎ かつて服飾デザイナーの三宅一生さんは、肉体と布の間に自分自身がつくる空間というのがあるはずなんだ、・・・・・と。

そこから 『 一枚の布 』 の発想にいたったのです。

 「 できるだけ、シンプルな造形にすることで、着る側とつくる側とが、半々に責任を持ちあうようにする 」 着る側が工夫してくれて、自分の服飾スタイルをつくり上げる。



● 宿も一歩手前で止めるデザインが大切で、時間や・もてなしや・建築の空間そのものの中に、亭主とともにお客様が工夫し、互いに責任を持って作る空間 ( 宿り方 ) が大切なのではないでしょうか。

「 いちばん過ごし易い場所を、宿の主(あるじ)とお客様がお互いの責任において50(フィフティー):50(フィフティー)で共有する仕掛け 」

オリジナリティーとは究極のところ、そのことに他ならないと思っています。

  施設に必要なものは環境との調和。
そして、 宿と人は 『 天地自然と一体となる 』 ことが望ましい。

◎ 最後に、作家の沢木耕太郎さんは国際化にあっての宿についてこう述べています:

異邦の人を迎えるのに必要なのは、過剰な 「 おもてなし 」 ではなく 「 お 」のない、ごく普通の 「 もてなし 」 であるだろう。
「 もてなし 」 の精神とは、もてなす側の自己満足のためではなく、相手の望むだろうことを、さりげなく、淡々とするところにあるのだから。
 そして、私が旅の宿に求めるもの、その第一が 「 時間 」における、自由度であると述べています。 


私(増澤)思いますに、

● 旅館が一番むずかしいのはお客様の時間に対する自由度をいかに確保するかだと思います。(チェックイン、チェックアウトの時間帯)

● そして客室に於いては、和の設えの中のベッド化(好きな時に眠れる)

● 食事については、どういう食事をどんな場所で摂るのか、食事場所と食事の種類の選択が急務と思われます(絶景を眺めながら、お酒と軽い食事だけでいい場合もあるし・・・・居酒屋ではなく居食屋、はた又・外メシもある)



Posted by masuzawa05 at 13:02│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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