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増澤信一郎の心模様

2013年11月18日

空間を断面で考える

 これからの宿空間は、使い勝手を平面機能的にペラッとした感覚で捉えるのではなく、常に断面で考える。空気を入れた間の空間をつなぎ合わせることで、想いが息衝く(いきづく)。つなぎ合わせたりちょっとずらせたり、そして新しい形が生れる。

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そんな時、服飾デザイナーの山本耀司(Y‘s)さんはそのあたりをこう表現し、述べています。

◎ 僕は必ず体と服の間に微妙に空気を入れている。つまり僕の服には間があるのです。

「 行間(ぎょうかん)を読む 」 というような意味での 「 間 」 です。間の美学というのは、残念ながら日本にしかない。これは誇るべき美学なのかもしれない。

音楽でいうと、黒人の生んだブルースなどが代表作ですけれども、彼らが一番大事にする 「 グループ 」 、日本語で 「 のりがいい 」 とでもいうのか。楽譜には表すことができず、その感受性のない人には届きにくい感覚です。
 だいたい優れた音楽というのは、ちょっとコンマ何秒遅れて音を出したり、ちょっと早めに音を出したりしている。ずらし や ずれ、狂いとか。それは僕が大事にしている 「 間 」 と似ています。

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 そして、黒は何色ありますかとの問いに:茶系の黒と緑系の黒、それから墨から来た黒。



● 私(増澤)今、SOUL・FULL な宿をつくりたいと思っている・・・衣服と体、心と肉体、建築空間をうねるように流れる情念、間の美学。
空間もちょっとズレていたりすると、カチカチと堅くなくホッと安心、リラックスすることがある。完璧よりもフィーリング、そんな境地に早く達したいものだ。



Posted by masuzawa05 at 09:12│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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