livedoor Blog
このBlogをチェッカーズに追加 このBlogを
チェッカーズに追加
このBlogをリーダーに追加 このBlogを
リーダーに追加
増澤信一郎の心模様

2013年04月15日

畑の春

 16年前にみかん畑の一画を140坪程購入し、KITCHEN・GARDENをしています。今年(2013年3月下旬)の景色です。啓蟄を過ぎ半月ほど経つと、この有様、百花繚乱です。


● 枝垂桜; 土地購入寸前に死んだ父への追悼の桜。植える位置をめぐり、玄庭園の社長とすったもんだの末、先輩(増澤のこと)はセンスが無い。高いところから枝垂れてこそ意味がある、と言われて決まった場所ですが、大風や台風で3度ばかり根こそぎ倒れました。その都度玄庭園はやって来て植え直しています。今年はまだ三分咲きの写真です。

「 願はくは 花のもとにて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ 」 ― 西行


01








● 水仙; 普通の水仙より3ヶ月ほど遅く咲きます。意外と寒い南伊豆弓ヶ浜からの移植だからでしょうか。 白が美しくゴージャスです。


02





● 白木蓮; 清楚な白が際立つ為には地味な背景のところに植えるといい。


03





04





● 花桃: 桃のピンクもいいもんだ! 枝切して女房の実家の旅館 
“ かめや・惠庵 ” の玄関の壷に投げ入れで飾ったりもします。


05








06








● グリーンアスパラ; この頃からにょきにょきと顔を出す。花開いてしまった蕗の董に代わり、タラの芽、菜の花等と天ぷらにします。

 07






● 菜の花; 種屋さんで売っている食用菜花ではなく、これは自然に生えてくる地生えのもので太く逞しい。もちろん若芽は食べられます。背景にはオレンジ色に赤みがさしてきた甘夏みかんが写っています。


08









● グリンピース; 前年11月3日・文化の日頃に種蒔きするのですが、これくらいに成長してきました5月には収穫です。新鮮採りたてはそのまま生でも甘いです。他に絹さやエンドウやスナックエンドウもやってます。


09









● 山吹; 「 七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに 無きぞ悲しき 」 

鷹狩りの際、雨宿りに寄った太田道灌に貸すための蓑一つ無い悲しさを、農家の娘が山吹の一枝を差し出し、 「 (実)の一つ無い 」 にかけ、歌心豊かに対応した出来事があまりにも有名。

 「 花がほしいのではない。 」 と怒り、雨の中を帰ってきた道灌が、その夜このことを語ると、近臣の一人が進み出て、 「 後拾遺集に醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれたものにこの歌があることを伝え、蓑一つない貧しさを山吹に例えたのではないでしょうか。 」 と言ったとか、の伝説。

 驚いた太田道灌は己の不明を恥じ、この日を境にして歌道に精進するようになったという。
( 普通八重咲きの山吹には実がならないが、実がなるものも硬くて喰えないので 「 あんなに咲き乱れるのに、喰えたモンではない 」 という解釈もあるそうです。 )


10





● 玉ねぎ; これは普通の玉ねぎ、別の場所に赤玉ねぎをやってます。サラダで食べたり、小ぶりのものは隠し包丁を入れ、丸々揚げても美味しいです。

11






● タラの目; 山菜の王様、以前私が欲深の為全部枯らしてしまった ( 天辺の芽は最初の一回は採ってもいいが、天辺の脇から次に生えてくる芽は来年の為に必ず残す )。

新たに一昨年から苗をタキイから取り寄せて楽しんでます。てんぷら以外に何か食べ方はないでしょうか? 誰か教えてください。

12





 フツフツと土の息吹が聞こえてきます。一年中マイペースで土と親しんでいます。

以前この土地を購入した頃、雉が一羽いて挑戦的に向かってきましたが、鳴いたので撃たれてしまったのでしょうか、 今は現れません。
桃太郎が鬼退治に連れて行った雉は空からの偵察にいいからと何かの本に書いてありましたが、それは小利口者の解釈で、むしろ私に言わせれば、かなり気が強いので戦いにはうってつけだと思われます。

猪は柵をしたので近頃は入ってきませんが、以前は里芋は収穫前に全て食べられ、育ち始めの大根は掘っくり返えされました。大根は食べるわけではなく、土の中のミミズが目当てだったようです。ともかく、来た後は豚のような臭いがしていました。

ヒヨドリは黄金柑が甘くなったので、鳥除けネットの中に忍び込んで食い散らかすので困ります。悔しいのは内側からえぐり取って食べるので、表面上は普通になっているので、いそいそと採ると食べられている。それが憎らしい。
ネットの中に入ったものの出れなくなり、追い出すのにもひと苦労です。

どこそこのように、猿が来ないのが唯一の幸せです。

◎ ロジャー・パルバースさんは春について、宮沢賢治を引用して:


春は自然がよみがえる季節です。でも、春という季節は、その美しさを味わうだけのものではありません。もちろん、美しさは春の一つの要素ではあるけれど、一方で、春はわたしたちがあらゆるものを観察し、自分の内なる存在にせまるために、自分をたたき上げる場所でもある、と・・・・・。

● 私(増澤)も宇宙、天地と一体となり、命のつながりに目覚め、めぐり来る春を満喫しています。




Posted by masuzawa05 at 19:05│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
MONTHLY ARCHIVES
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: