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増澤信一郎の心模様

2010年10月12日

心に残る建築家の言葉・その28



 WHAT IS DESIGN ? (デザインとは何か) : ポール・ジャック・グリヨ。

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フランス生まれの、建築家・画家・彫刻家・音楽家でもある ( 残念ながらポートレートが手に入りませんでしたので、著作の写真です )。

     
◎ 若きデザイナーへ:

○ 商業的にしろ、社会的、政治的、宗教的にしろ、あらゆる洗脳をさけなさい。

誇らしく『 ・・・・・主義 』 のレッテルをつけてはいけない。そうなると、一つの群れの中に入れられ、隣の牧場に美しい羊が居合わせても目に映らぬようにされてしまう。芸術家であるなら、あらゆるものを、主として不可能なものも信じなくてはいけない。今不可能に思えることが、次の時代には当然のこととなるような問題の解決を、自分の直感的洞察力で見出す心がまえを忘れてはいけない。

● 固定観念に縛られるな! 押してもだめなら、引いたり・捻ったり、ゼロに戻したり、違う道を行ってみる。


○ 時には昨日の愛情と今日の信念との矛盾に気が付くかもしれない。

個性は変わることはないが、世界観は変わってゆく。驚くべき発見の続く人生の旅路では、ただ一つの像の前にぬかずくのではなく、新しく現れるすべての像に、わが心を豊かにしてもらえたことを感謝しつつ黙祷を捧げるだろう。

● 貴方は変わらずとも、心を開けば世界観は変わっていく! 個性は頑なだけれども、異文化を受け入れる器量を持とう。


○ 最後に、芸術家として生涯を通して、自分の技術の達成を目ざして、労をいとわぬ試作や練習を続けなくてはいけない。

 デザイナーを志して揃えるものはけして高価なものではない。手と目と心の三つが基本的用具であり、デザインの戦場では若い戦士の持つ武器のすべてである。

  ● デザインは目で捉え、心で感じ、手で描く! 頭のモヤモヤを手が解決してくれます。



● 私(増澤)だいぶ前にこの本を読んでなるほどと思ったことが三つ有ります。

○ その一、 
屋根は建物の基本部分である。人は壁なしでも暮らせたが、屋根なしでは絶対に暮らせなかった。


○ その二、 
窓は生命のしるしであり、墓場に窓はない。

窓から見るとき空間は新たな様相を呈し、光は身近にあるすべての物を別物にさせる魔法の力を備えてくる。今では窓は月並みのものである。しかし、最初に壁に穴をあけ、一目で外界の一部をわがものにすることできた人の驚きはどんなものであったろう。


○ その三、
 デザインにおいて二点間の最短距離は直線ではなく、スラロームである。

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 人は直角に曲がっては歩かない。雪のキャンバスの歩行軌跡です。

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 ● 私(増澤)思いますに、我々は頭で考え図案化する際に、何か基準がないと作図できないので、直線や円に頼ります。そうすると、どうも硬い線でギクシャクしてイメージが狂うことがよくあります。ですから、日頃出来るだけフリーハンドでイメージを描くようにしています。
 たとえば、サラサラとこんな風にとか・・・。

 考えてみれば、自然界には真円(完璧な円)や直線(どこまで行っても真直ぐの線)はありえないし、あるとしてもそれは不自然だ。普段、真円や直線を普通のこととして捉えていることが普通ではない不思議。

  
そして設計においては、 
『 人の心理や行動パターンをも取り入れて、安全且つ細心にデザインする 』 そのことが大切だと思っています。


Posted by masuzawa05 at 08:40│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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