2009年11月09日
名旅館
日本の魅力再発見と題して
新刊雑誌(Discover Japan)の ‘ 旅館(RYOKAN) ’の特集で京都の俵屋旅館が出ていましたので紹介します。
◎ 日本最高峰の宿として 「 俵屋 」 の名は日本だけでなく世界にも轟く。なぜ、最高峰と呼ばれるのか? 空間、しつらい、料理、おもてなし・・・・、それらがいかに秀でているのか、その秘密について迫ってみる。俵屋を知ることは、日本の素晴らしさを垣間見ることにほかならない。(この文の英訳を下に記します)
Tawaraya,the greatest traditinal inn,enjoys world−wide reputation.Atomosphere,cuisine,decorations,and service,all of these are excellent and makes this ryokan stay on top. When you see Tawaraya,you catch a glimpse of splendor of old Japan.
traditinal: 伝統的な
reputation: 名声
excellent: すぐれた
glimpse: ちらりと見える、かすかに現れる、ほのかな光
splendor:豪華さ、壮麗、輝き
最高峰と呼ばれる理由を建築空間 ( atomosphere ) は言うに及ばず、以下の三つについて述べています。
○ 四季のうつろいを愛で、調度類を飾りつけととのえること
○ 料理の種類や順序の予定を立てること。季節・場所・人・時間を加味して料理を献立てる。
○ 一番重要なものそれは間違いなく 「 人 」 である
とりつくろい
ふるまい
あしらい
馳走
饗応
◎ 当主の佐藤 年さんは:
「 建物で一番大事なものは寸法でしょうね。心地よい空間をつくる大切なポイントでしょうか。それを見つけるために現場で指示を出すし、ときにはやり直すこともあります 」
「 ものと空間が間尺にあったとき、ものにも幸せ、空間にも幸せが生まれる。お互いが呼び合ってこの俵屋は出来上がっている 」 と結んでいます。
間尺(ましゃく); 作事の寸法・計算・割合
作事(さくじ); 家屋を造ったり修理したりすること。普請(ふしん)、建築
● 私(増澤)思いますに、旅館のオーナーも含めて我々は、往々にしてサプライズや装飾・空間にばかり多くを費やし、肝心な 『 室礼・献立・もてなし 』 に心を割かなくなったような気がする、そこが大切なのに。いい宿はそこをきちっと守っている。
設計者にとっては、ソフトゆえの 空間・寸法・アトモスフィアー の世界である。
Posted by masuzawa05 at 11:49│Comments(0)