livedoor Blog
このBlogをチェッカーズに追加 このBlogを
チェッカーズに追加
このBlogをリーダーに追加 このBlogを
リーダーに追加
増澤信一郎の心模様

2008年12月15日

家具について・その2

家具好きの私としては、以前から四国桜製作所の永見会長さんの作る ‘ ナカジマチェアー ’の古武士然とした、日本刀のような切れ味のアメリカンブラックウォーナットの椅子が気に入っていて、設計した旅館に度々使わせてもらいました。          
似ていて( 失礼かと思いますが )リーズナブルプライスの椅子が無いかと探すと、彼の椅子に巡り合うのでした。

和の趣があって、夫々の職人の丹誠な技が光り、気楽に使えてそれでいて温もりのある木の椅子は、私が望む 数奇屋ばなれした倭人空間には合うと思っている。

ナカジマチェアーほど堅苦しく身構えなくても、気楽に使える椅子としては重宝していたのですが、椅子が持つ縁といいますか、岩倉さんの名前は存じ上げていたのですが、名前と作品としての椅子がイコールにならないまま今日まで・・・・・。
            
143








                
建築デザイナーとして「 明神館 」 「 ゆどの庵 」 等をコーディネートされ、一度お会いして話を聞きたいと思っていたら、IPECの デザインセミナーで 『 日本発のデザインブランディング 』 と題した講演があるというので行って、お会いして名刺交換してきました。
   
こちらも商売柄同じ建築の土俵で競うのはやぶさかではないのですが、家具についてはなかなかの商売上手、手ごわい方とお見受けしました。

 60台後半の人かと思っていたら、私よりも一歳年下でした、貫禄があるのでそう見えるのでしょう。 ( なぜか最近、他人の歳を気にする私です )


● 来し方 30歳代、40歳代、50歳代、これからの60歳代 それぞれの時代を生き、椅子作りに励み、そしてこう述べています。


○ ぬくもり とか 木とかはイヤで冷たい家具を創りたかった「 モダンデザイン 」の時代 (ROCKSTONE)

○ 職人とのコラボレーションによる 「 リデザイン 」 の時代 (TAKAYAMA WOOD WORKS)

○ 海外生産(素材と職人)と日本的要素の融合の時代 (楽風庵)

○ 職人技術とその伝統にデザインを吹き込む (KAMO)
  桐箪笥:湿気よけ、虫よけ、火よけ、くさらない。日本発世界へ。

○ 最高級の無垢板を「 デザイン 」する (無垢―KEYAKI・DESIGN)

いろいろと 多方面に夢が拡がる。


 私(増澤)、昔 「 季一遊 」と言う旅館で半・ラブチェアーというソファーを作ったことがあります。これは単純に1.5人分のソファーでしたが、ちなみに『 ラブソファー 』は彼の命名だそうです。二人用ではなく、あくまでも一人用のソファーであり、『 一人用+?=LOVE 』 と解釈して欲しいとのこと。

 世界に向けて稼ぐには

「 あわてず 」
「 あせらず 」
「 しんぼう 」  そして  「 いばらない 」

ものづくり → ことづくり → 人づくり・ものづくり

 そして、日本の伝統職人に対する ‘ 熱いおもい ’と‘ おもいやり ’を抱く基本姿勢に奥ゆかしさを感じるとともに、職人気質という言葉が胸をよぎり、設計士気質という言葉が又、頭に澱み始めました。


行く末を想う年代になって、しょぼつく心に 活を入れられた。           
たのもしく 心楽しい セミナーでした。


Posted by masuzawa05 at 10:36│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
MONTHLY ARCHIVES
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: