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増澤信一郎の心模様

2007年12月03日

ニューヨークに行ってきました・その4

● 一軒だけ見学したホテル

 娘の上司の林慎一郎さん から 「ハドソン・ホテル」 が良いと紹介されたので見学に行ってきました。                                   
コロンバス・サークルのタイム・ワーナー・センターのハドソン川寄り、古い建物を改装したのでしょう、意識的かどうか判りませんが看板も無いホテルです。

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多分、高層階は赤茶のレンガなので、低層部分のみ外装を仮面のように替えたのだと思われる。

 狭い入り口、小さなエントランスドアー、狭いエスカレーターを抜けるとここで一気に開け、フロントに出ます。

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上りつめた処にフロント・ロビーがあり、フロントバックの窓から見えるのがパティオです。このパティオが夜 賑わうのです、外部レストランとしても使います。

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ここには こんな大きなジョロ のプランターがありました。

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パティオを取り囲むように回廊とビリヤードバー、オープンキッチンのレストラン、カフェ等が配されています。

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ここで一考:

◎ 落着くホテルとは; 適度な暗さと、自然を取り込んだ平面構成、緩急自在な繋がりの有る空間のうねりに呼応する心のときめきが有り、買い貯めていた というような 古い椅子・テーブルが通路、コーナー毎に置いてあり、 ほっておいてくれる気楽さ、お客は好き勝手にそれぞれに座る。それでいて調和がとれ、リラックスできること。

 設計者の意図は充分感じられるのだが、さりげなく、それが鼻につかないテクニックが肝要。ニューヨークに在っても、いや、ニューヨークだからこそ、庭や緑そして外気に触れる空間はやはり気持ちいいのでしょう。

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外部のレンガを意識してか(外が内に入り込んでいます)、内装レンガタイル貼り柱型の面木ディテール。

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 まるで 日本人のような(石井建築事務所のような) デザインでした。

◎ 改装工事は既存建物の制約が有るからこそ、その制約を逆手にとって ‘ユニーク’ なデザインが出来る! そう思った見学でした。


● せっかくアメリカに来たのだからミュージカルでも見なければとの娘の配慮で、それでは‘ライオンキング’がいいと私が言い出したのですが、生憎250ドルもする席しか無いという・・・家内は太っ腹でいいんじゃないの! 私と娘はウ〜ンと唸って節約精神発揮? しばしの熟慮の末 ‘マンマ・ミイア’に決定した経緯はともかくとして、結果的には正解でした。
 MAMMA MIA!とは OH MY GOD ! と同じような意味合いだそうで、私流に訳すと 『 ママ なんてことなの! 』 とでも訳せばいいのでしょうか。 イタリー語という人もいますが(英会話スクールのKenの弁)・・・・・。

筋書きとしては:
 母ひとり、娘ひとり の家庭。娘が結婚するに当たって、父親(パパ)と思われる母親(ママ)の昔の彼氏三人に娘が招待状を送る。そして三人が訪れて大賑わいのドタバタ、ママとママの二人の独身の女友達共々、三人のパパとそれぞれに結ばれるという。アメリカ版ハッピーエンドのおそまつでした。                           
ジェスチャーであらすじは分かっても、英会話がまだまだ聞き取れない私は、笑いが遅れる。 劇場は満席、夏休みもあって、アメリカンな熱気でムンムン! 拍手喝采、最後は立ち上がって踊り始める人たち。 そこはまさしく ‘ アメリカ ’でした。

ちなみにこれは ニューヨークを謳歌している娘の写真です。

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● おしまいに
 元々、見舞いの旅だったのだが、私は見物・見学に明け暮れた一週間でした。

ニューヨークから成田に一足飛び、13時間。                   
今回はエコノミークラス。ビジネスクラスの飛行機代は一人当たりプラス50万円也。がまんすれば100万円の節約なのだ、その分お小遣いを置いてきたほうがいいとの迷案で納得はしたのですが、帰りがけ忙しさにかまけて其の事はすっかり忘れてしまいました。 二人共々の還暦旅行としては、まあまあかな。

真夏に行ったので 、次は冬もいいね! 次はビジネスだね!  との 話もあった。

ニューヨークのビル街から成田に降り立つと緑がまぶしい。
そして、東京駅構内がやけに美しく見えた。


 帰宅した翌朝 小鳥の鳴き声に闇が障子を透かして徐々に目覚めるとき、
あ あ!  日本だな〜 と思った。

この国は  『 山気水脈の列島である 』  以上。



hanaduna





Posted by masuzawa05 at 11:25│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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