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増澤信一郎の心模様

2007年11月05日

感性について

 日本には水の状態を表わす言葉がものすごくたくさんあって、非常に豊かなんですね。そういう自然に対する日本人の感性は先祖代々受け継がれてきたものであって、それがモノづくりのうえでも生きているように思うのです。

伊関









 作家で元旋盤工の 小関智弘(こせきともひろ)さんの言葉 ;

1ミリの1/100ってどんな程度のものか感覚的にわかりませんけれども、どんなふうに教わったのですか?
教え方は具体的でとてもわかりやすかったですね。まず「おまえ、自分の髪の毛一本抜けや」といわれ、 つぎに「オレの髪の毛一本抜いていいよ」って、頭を突き出すから一本抜かしてもらいました。 それで、「その髪の毛を指に挟んでよじってみろよ。どっちが太いかわかるか」と。 やってみたら、どうも自分のほうが太そうだから、僕のほうが太そうだなあって言ったら、 「じゃ、マイクロメーターもってきてそれを測ってみろ」と。
それで測りましたら、私のほうが8/100ミリで、職人さんのは7/100ミリだった。その差はわずか 1/100ミリしかなかったのです。 「ほら、1/100がわかったろ。1/100なんてのはな、そんなもんなんだよ」 と。 うれしかったですね、自分の指先で1/100の差を見分けることができたのだと。

人間の感性って繊細ですから、それをうまく利用するというか使っていけば、1/100というのはそんなに難しい仕事ではないというのを身をもって理解できるわけです。そうした職人の教育方法は素晴らしいと思いましたね。 単に1/100を教わっただけではなくて、人間の備える能力にはものすごいものがあることを教わったように思うのです。 と、結んでいます。


無視してもいいちょっとした違いもあれば、 大事にしなければならないちょっとした違いもある。 大きい小さいではなく、 本質をどう見極めるかが益々問われるでしょう。

日本の四季に学んでオリジナルな感性を磨き、デザイン力と超職人技で世界に打って出よう。 「 資源小国としてはそれしかない 」 と、思える今日この頃です。


Posted by masuzawa05 at 10:09│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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