2007年10月01日
多様性と健全性
伊豆新聞の ‘潮の響き’ にこんな記事が出ていました:
沖縄に移住した伊豆の友人が、久し振りに母親の墓参りを兼ねて泊まっていった。二人で大酒を飲んで、台風のようにその友は帰っていった。
島民同士の助け合いが基本である。そんな島が少しずつ変化が現れ始めていると嘆く。町村合併で大きくなり、市外資本の流入が活発化しているという。
友人は小さいながらも、観光客相手のレンタカー屋をやっている。今、ちょっとした沖縄ブーム。夏になれば相当数のお客が利用するそうだが、そこを本土の大手資本が見逃すわけがない。資本をバックに大量の車を用意して、安い料金で貸し出す商法である。島の個人店ではとても太刀打ちできない。人脈とサービスで踏ん張っているそうである。
「コムスン」 「NOVA」 など、資本力をバックに同業者を圧倒して全国一を目指すとろくな事にならない。生き物と同じく商売だって大小取り混ぜた多様性があってこそ、健全性が保てると思うのだが・・・。と結んでいます。
伊豆箱根に限らず、日本全国 旅館業界も 規模、経営の形態を含め、大・小 入り乱れてのお客の取り合い、生き残りをかけての戦いが始まっています。
大きい資本とも、零細な家族経営ともお付き合いいただいている我々としては、双方が生き抜ける途を探さざるを得ません。
ところで前節で はからずも書いてしまいましたが
‘お客の取り合い’と考えるから まずい のであって、お客様の側から求めてくる。
大小取り混ぜた多様性を揃え、百人百様なお客様の選択肢を導く・・・・・施設創り。
それが大切だと思っています。
キーワードは 「人脈とサービス」
そして、リピーターをつくること。
リピーターをいっぱい作る為の客観的評価の基準は 料理 とサービス(接客)。
その二点について、旅館における評価は、
● あるレベルを超えて、少し良いと → うんと良い。
● あるレベルを超えきらないで、少し悪いと → うんと悪い。
私思うに
ある一定範囲を超えるか超えないかが、良し悪し判定の基準と心得ています。そして口コミ・評判が大事。 だから、「もうちょっと」 を演出し、レベルアップする努力が大切です。
難しく考えずに地道な努力。
お客様の心に負担をかけない。
『 やさしさは優しさ 』 易しそうで 難しい
もてなす側・もてなされる側、 お互いの ‘しあわせ’ のために
・・・・・やるしかない。
Posted by masuzawa05 at 14:59│Comments(0)