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増澤信一郎の心模様

2007年09月03日

詩人の感性に学ぶ・その6

 以前一部をご紹介した詩人の、私の好きな詩の 全文です。                       


吉野弘









    『祝婚歌』
「二人が睦まじくいるためには
 愚かでいるほうがいい
 立派すぎないほうがいい
 立派すぎることは
 長持ちしないことだと気付いているほうがいい
 完璧をめざさないほうがいい
 完璧なんて不自然なことだと
 うそぶいているほうがいい

 二人のうちどちらかが
 ふざけているほうがいい                            
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難する資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう                            
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい」



だいぶ前、若い二人の門出に練習がてらワープロで打って贈ったことがあります。
打ちながら、やっぱり毛筆で書いたほうが良かったかなと、悔やまれて、又読めば読むほど、自分自身への問いかけのようで、自信が無くなり苦笑いしてしまいました。
けれど、娘にはこんな風に生きて欲しいと・・・思ったりもして。

いろんなことが ギスギスしてきています。 肩の力を少し抜いて、みんなの力を結集しましょう。

仕事はベストを目指すんですが、結果としてのベター。知恵を出し合い、いろいろの想いを巡らせば、味わい深くなる。と、言い訳がてらにそう思うことにしています。

 いかがでしょうか

吉野さんには慈愛に満ちたほほえみで許してもらえそうですが
貴方には・・・・・どうでしょうか?


Posted by masuzawa05 at 13:51│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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