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増澤信一郎の心模様

2006年10月10日

気になる建物・その1

     

 東海道新幹線で掛川近辺を通ると、山側、丁度資生堂の建物の反対側に小山に乗り掛かった様な形でその頂に縦に平たいプラネタリウム・ハット状の屋根を被ったシースルーの建物が見えてきます。
 ずっと気になっていましたので行ってみました、掛川市役所でした。


掛川01


 




軽快な玄関キャノピーを潜ると明るいエントランスロビーに出ます

掛川02





 


 6層吹き抜けの段々畑風大執務空間をつなぐのは、真っ直ぐに伸びる大階段とシースルーエレベーターと、吹き抜け両サイドに配された明るい廊下。ともかく開かれています。


掛川03掛川04







掛川05


 




 段々畑風各階執務空間の手前吹き抜け側には、打ち合わせ用ラウンジホールが設えて在ります。
 登りつめた最上階に乗っかったプラネタリウム・ハット状のものは議場の天井でした。屋根の形がそのまま天井になった、構造に素直な意匠でした。
 (話し変わりますが、オーストラリア、シドニーのシェル状オペラハウスは外観と内部のインテリアが別々で構造に偽りがあり、違和感がありました。然しながらあれはあれで青い海と空、白いシンボリックな外観から良いのでしょう。)

 市民でない私でも議場の入り口でサインをすると傍聴する事が出来ました。そういうざっくばらんな感覚がいいですね。

 全てにオープンで明るく、隠し事の無い、そんな市長の人柄?がわかるようないい公共施設だと思いました。

掛川06




 



 この写真は帰りがけのこと、駐車場はレイアウト上きっちり仕切られているのですが、歩道が無い分グリーンの分離帯を横切るのでしょう、素直なわだちが出来ていました。パーキングが車のあしらいのみに終わってしまって、人の歩行軌跡が植え込みをないがしろにしていました。流石の日建設計さんも如何なものでしょうか!  

そこのとこの折り合いをつけて欲しかったと思っています。            
でも人間って面白いですね。


PS:熱海市の市庁舎コンペに大手6社に混じって指名を受け、折角ですので、それではと頑張って提出してきました。誰が審査するのか良くわかりませんが・・・? なによりも大切なのは市民とのコンセンサスだと思います。そして、会社であれば社長である 市長の生き方・考え方・熱きポリシーではないかと思っています。・・・(我々が選んだのだから)

 市民の為の庁舎とか言われるが、それはソフト面の話であって、          
およそ、役所の建物が市民のために何か出来るかなんて、ありえない話であって、あく 
までも必要最小限度の職員で合理的に使いやすく、シンプルで、経済的であればいい。
観光地のド真ん中に有って夜灯りが消えるのはさびしいかぎり。
 コンパクトな建物で、余った敷地内空地は周りの環境に配慮しつつ、率先して市民の
為の緑地として開放する、それがベストでしょう。

 私の近くに在るI市庁舎なんて市内への導入路から湾越しに眺めると、緑の丘の上に
木造銅板緑青葺き大屋根の美しいお寺さんの隣にあって、まるで白く厚化粧したモダン婆さんの様でいただけない。物見が丘という由緒在る丘に作るのだから・・・・・それなりの見識がほしい。観光地としての品格を問われます。

 よく言われる、シンボリックで権威的な‘それらしさ’なんて私は必要ないと思って
います。環境に配慮した質素で慎ましい普通らしいデザインをする、それが一番むずか
しい。

 残念ながら!?先日熱海市長選で市長が替わってしまいました。・・・どうしよう。

 新しい市長も選挙のために移り住んできたような輩で政党(民主党)の品格に欠ける。
(地元出身でない方が違う視点でものが見れ、新鮮であるという声も聞かれますが)  
おしなべて人材不足なんでしょうか。

近辺には
・ 下手な鉄砲を財政も考えず、数 撃ちまくる権威主義の人や
・ 人格・生き方に・・・・・?の方や
・ ある日 ポット出の人や      色々で・・・・・・?


Posted by masuzawa05 at 09:07│Comments(0)
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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