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増澤信一郎の心模様

2006年01月05日

建物の再生・その1


町屋01 

 先日京都の麩屋町三條と言う京町屋をレストランに改造したお店に行って来ました。
既存の構造(木造)を残し、木と塗り壁とガラスで組み直したいい感じの店でした。
 門・路地・待合・中坪庭、通り土間・蔵・・・・テーブル席、座敷、カウンター割烹、蔵バー等フル装備で秀逸です。
 和の空間ですが、凛として洋に媚びず、豊饒です。

 新築ばかりが能じゃない、古い建物をリニューアルする事もこれからの時代大切なことなのだ。との叱責の声が聞こえてくるようです。
 古い民家・商家・蔵・町屋等々を今風に改造して、住まいに・お店にと利用される方々が増えてきました。懐かしい人の気配の残る家を気味悪がる人も居ますが、その時は塩を撒いてもらって、ここでは古い建物を壊さずとも生かして使う知恵も、スローな時代に合っているのではないでしょうか。

 その場合、例えば住宅とかは特に何の為のリニューアルなのか、どうしたいのかハッキリすることが肝要です。もちろん是非その時には耐震改修も忘れずに!
 そして水周りについては山の神である奥様の思い通りに作るのが得策でしょう。出来ないと思い込まないで、専門家に意見を求めるべきです。住宅に拘らず、全てのヒントはその場所とその人の生き方、暮らしぶりに有ります。加えて、専門家の助言としては、通風・換気・採光を忘れずに。

 私たち子供の頃はスーパーマーケットなど無くて、八百屋・魚屋・米屋・酒屋・豆腐屋等個人住宅兼用のお店が沢山有りました。今はコンビニ等に押され形勢不利ですが、スローライフ・スローフードの時代には知恵を絞った個人商店が復活することを確信しています。何でも有る。から・・・「これしかない!」を売るのもやり方次第です。
 古い・懐かしい佇まいを残しつつ、レトロに復活を図る。作り手の顔の見える、有機無農薬野菜・うまい米・酒・調味料を楽しむのです。少々高くても価値の有るものにはお金を払う時代です。

 そう、これからは正にリーズナブルな時代なのです。


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心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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