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増澤信一郎の心模様

2005年11月22日

今どきの旅館に必要なもの・その2

   
 日本は北から南、沖縄から北海道まで細長い島国です。そして四季が有ります。
 
 気候風土の違いが地域特色を持った多くの文化を育んできました。
特に‘祭り’は其の際たるものだと思います。メインイベントは観光・誘客に寄与していますが、そうではない土着的なもっと地方の小さな行事の中に有る祭りや、季節の慣習を掘り出しピックアップして、オリジナルな旅館文化を創ろうではありませんか。
 
 旅館は四季折々、場合によっては月替りの‘祭り’を楽しむステージだと考えられないでしょうか、知恵と工夫で風土に根ざしたオリジナルなうちだけのイベント文化を創出する・・・・・。押しつけではなく、さりげなく、優雅に、センスフルに、そして芯は過激に。

 二十四節気の感性に学ぶ
陰暦の正月(2月)の節から刻まれる生き物としての人間のくらし、二十四のDNA感性。

 春(2月)

立春(りっしゅん) ;これから待ちこがれた春に入る
雨水(うすい)   ;小川の水音、さらさらと氷や雪が溶け始める時期
啓蟄(けいちつ)  ;冬眠中の虫たちがうようよと這い出る時期
春分(しゅんぶん) ;昼夜同じ長さ、これから昼が長くなりお日様の恩恵を被る 
清明(せいめい)  ;万物が動き、生まれ出ようとする時期
穀雨(こくう)   ;恵みの雨が穀物を育む

 夏(5月)

立夏(りっか)   ;暑くなる頃 
小満(しょうまん) ;陽気が満つる頃
芒種(ぼうしゅ)  ;次の種をまく時期
夏至(げし)    ;昼・真っ盛り、昼が一番長い日
小暑(しょうしょ) ;つゆが明け暑さが厳しい時期
大暑(たいしょ)  ;一番暑い時期、土用の丑の日ウナギを食べる

 秋(8月)

立秋(りっしゅう) ;秋に入る日、暑いけどなんとなく秋の気配が感じられる
処暑(しょしょ)  ;暑さがおさまり、朝夕は涼風が吹く
白露(はくろ)   ;野の草には露が宿るようになる、秋はいよいよ本格的
秋分(しゅうぶん) ;昼夜同じ長さ、夜長の季節に入ってゆく
寒露(かんろ)   ;秋も深まり、露を結び寒々として冷たい
霜降(そうこう)  ;霜が降りる頃、紅葉が見ごろとなる

 冬(11月)

立冬(りっとう)  ;冬の気配、光も一段と弱く日脚も短くなる
小雪(しょうせつ) ;北風が強くなり、遠い山の頂に冠雪が見られる
大雪(たいせつ)  ;寒さ厳しく、雪が多くなる
冬至(とうじ)   ;昼間が一番短い日、柚子湯を立てる
小寒(しょうかん) ;寒の入り、寒さも本格的になる
大寒(だいかん)  ;一番寒い時期、お日様は日増しに力が強まり春の足音が聞こえる

 特に 春の: 啓蟄、夏の: 芒種、秋の: 白露、冬の: 小雪。の感性が好きです。

歳降る毎に心で感じる二十四節気、自然は知らず知らずに貴方の心に分け入っています。                       

以心伝心、ナイーブな貴方なら倍の四十八節気を館内に盛り込みましょう。

沖縄風の盆






美瑛

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心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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