2005年11月08日
庭について
春夏秋冬・四季折々、庭の緑や花々・・・冬枯れの柿の木に赤い実一つ。
自然は人の心を和ませます。
ここでは作庭のテクニックについては造園設計に任せるとして、建築設計者である私が庭造りについて思う重要なポイントが一つ有ります。それは、昔からそう在ったように創ることです。(自然さを求めつつ、どこかに一点異質な創造を盛り込むのがミソですが。) 今作った庭であっても、元々‘そう在った’スペースの空き、もしくは一画を借りて建物を置かせてもらった。というような配慮をしています。
その為には、長い間風雨に晒されて出来た‘地成り’を大切にすることです。止むを得ず造成する場合でも、水途と地成りと隣地への心遣いを忘れずに。
建物と庭、卵が先か鶏が先かとお笑いでしょうが、ここでは‘地面’があくまでも先です。先ず元々在った大自然に敬意を表して、それと和すべく人工的な建物をそっと挟み込むのです。いや正確には挟み込ませてもらうのです。そうすると建物が自然な感じで仕上がります。
ネコの額のようなちょっとの庭であっても、元は広い庭があって、その一部の良いところを残してそれに合うべく建物を置いたんだと考えると、小さな庭でも大きな顔をして輝いてきます。
庭に限らず、どう思って創作活動をするのか・・・思い入れの仕方や・順序・方向性を整理し、その場に合った具体的に分かりやすい方法で組み立てる。‘地の気’を感じながらの思索で出来上がりの ‘見え’ が変わってくると思います。
そして木の種類、岩の形、流れの緩急や高低、風のそよぎや、お日様の動きまでもが建物の軒先をかすめ、ゆらぎ、季節と相まって豊潤なひと時を演出してくれます。
日本に生まれて良かった と思います。
自然は人の心を和ませます。
ここでは作庭のテクニックについては造園設計に任せるとして、建築設計者である私が庭造りについて思う重要なポイントが一つ有ります。それは、昔からそう在ったように創ることです。(自然さを求めつつ、どこかに一点異質な創造を盛り込むのがミソですが。) 今作った庭であっても、元々‘そう在った’スペースの空き、もしくは一画を借りて建物を置かせてもらった。というような配慮をしています。
その為には、長い間風雨に晒されて出来た‘地成り’を大切にすることです。止むを得ず造成する場合でも、水途と地成りと隣地への心遣いを忘れずに。
建物と庭、卵が先か鶏が先かとお笑いでしょうが、ここでは‘地面’があくまでも先です。先ず元々在った大自然に敬意を表して、それと和すべく人工的な建物をそっと挟み込むのです。いや正確には挟み込ませてもらうのです。そうすると建物が自然な感じで仕上がります。
ネコの額のようなちょっとの庭であっても、元は広い庭があって、その一部の良いところを残してそれに合うべく建物を置いたんだと考えると、小さな庭でも大きな顔をして輝いてきます。
庭に限らず、どう思って創作活動をするのか・・・思い入れの仕方や・順序・方向性を整理し、その場に合った具体的に分かりやすい方法で組み立てる。‘地の気’を感じながらの思索で出来上がりの ‘見え’ が変わってくると思います。
そして木の種類、岩の形、流れの緩急や高低、風のそよぎや、お日様の動きまでもが建物の軒先をかすめ、ゆらぎ、季節と相まって豊潤なひと時を演出してくれます。
日本に生まれて良かった と思います。
Posted by masuzawa05 at 10:44│Comments(0)│
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