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増澤信一郎の心模様

2005年08月08日

伊豆は本当に美しいか

20c94a1e.jpg 海・山・川、美しき景。「マイペースIZU(伊豆)ユアーペース」去年の4月1日(エイプリルフール)、静岡新聞に広告を出しました。伊豆半島の地図はその時のものです。
 美しき自然の中、ゆったりとマイペースで歩む伊豆は貴方のペースと一致します。
石井建築事務所は伊豆の熱烈なサポーターです。

     
暑さ厳しい折、朦朧とした頭で徒然なるままにこう考えました。
我々は、天から授かった美しき天然の景観を人の作る工作物で壊したりしていないだろうか・・・・・。又、心の問題では、日々の生活の中で隣人と和し、且つ観光地にあって遠来の客をフレンドリーにもてなす心優しさを失っていないだろうか・・・・・。
 今ここに一通の手紙がある。
拝啓 大寒とはよく言ったもの、寒いですね、信じられないことですがそちら伊豆地方にも雪がちらほらとは先日のニュース。さて、ご無沙汰いたしました、お変わり御座いませんか。私はご案内の通り仕事を離れましたが、今までの仕事社会からいわば家庭社会に変わって、今まで見えなかったものが見えてきたような気が致します。
 先ず健康面の修復ですが、歯科、内科、それに泌尿器などの病院通い。それから精神面の修復として実家の寺、浄土真宗の教義について、県立図書館とか研究者との接触を図って、遅まきながらもう一度自分というものを少しでも見つめ直すことを考えています。
 お寺の仕事柄幼少の頃から葬儀に多く立会い、そして古希目前の年齢からいっても多くの人の死というものを見てきました。仏教で言う四苦八苦の四苦は生・老・病・死のことですが、特に死はその人生の総括です。どんなに偉い社会的な地位にあっても、富んでいても、死に逝く時は唯一人。そして結局はその周辺に見守る家族が居て「お蔭でいい人生だった、本当にありがとう。」と心から言える人、これが至福の人と言えるのではないでしょうか。
 仕事社会を離れて今、家庭社会に入ると、このことが際立ってはっきり見えるようになりました。私は自惚れでは無いですが女房をとても大切にしています。それはつまり私自身が家族から大事にされることになるからです。これを仏教では善果と言うのだそうです、つまり家庭生活こそ全ての人にとっての基本の単位の筈です。
 そのような見方を敷衍して考えますと、たとえば温泉ホテル、私が家族連れで宿泊した大ホテルの殆どは、それこそけんもほろろ良い顔をされません。そのサービスの悪さを指摘すると「うちは団体客です、家族客は別のホテルが有りますから」 つまり、利益の少なく手間の掛かる家族客はお呼びで無いと言うことです。莫大な借金漬けのホテルにとってまとめて処理できるほうが効率的ということなのでしょう。そんなことで私たちはついに伊豆まで足を延ばすことがありませんでした。仕事ですから、当時特に違和感がありませんでしたが、しかし今、仕事社会から家庭社会へと鞍替えして見えてきたことは、そんな商売が本当の商売として長続きできるのであろうか・・・と言う疑問・・・云々。
これは大手の建築関連の会社の常務さんから頂いた数年前のお手紙です。

 観光と言う名にかまけて、「稼ぐ」事に意識が集中しすぎて、もっとゆっくりと自然に浸ったり、住民と心と心で触れ合ったりする機会や場所を提供することを疎かにしていたのではないでしょうか!?
 身の回りや足元を美しくすること、その土地に自分たちが住まうことの楽しさを忘れてはいませんか。旅人はその地域を愛し、嬉々として生きている人達の日常を肌で感じ、愛して旅をするのかもしれません。
 「旅の発端は夢だったとしても  旅で出会うのは現実である。
  旅で出会うのが現実だったとしても
  その旅を持続させるのは・・・・やはり夢である。」

東京・谷中の「澤の屋」の澤功さんと国際観光施設協会で月に一回ご一緒します。澤の屋さんにお泊りの外国人のお客さんは、下町の生のままの風情を、日本人の普段の生活を見たり・聞いたり・感じたり・触れ合ったりしたいのだそうです。特別なことなどしなくても、あるがままの日本を感じてくれる。そう言っておられます。豊かな人情が流れ、そこには出所・年齢を問わない‘粋’が有ります。

自然の少ない東京の下町のアスファルトの路地は鉢植えの花や、時に発泡スチロールの箱にアジサイやツツジが咲いて狭い通りを飾っています。人は僅かな自然の息吹にも心洗われるのでしょう。
 伊豆には溢れんばかりの美しい自然と人情があるはずです。東京の下町と比較するのもなんですが、在るものを大事にしないと、どちらが美しいのか!との問いに窮します・・・

伊豆は本当に美しいのか?と。


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群馬の銘湯・伊香保温泉「白雲閣」
群馬の銘湯・伊香保温泉「白雲閣」【格安ショップ通販】at 2005年08月08日 14:06
 
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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