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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2016年12月26日

つれづれなるままに・その8


写真にある表題の本を読んだ。


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● 常々、美しい所作でおいしく食事を摂る人を素晴らしいと思っていた。

私の義兄 ( 家内の姉のつれ合い ) 、元スルガコーポレーション社長で創業者はきれいに食事をする健啖家であり、その所作が美しく素晴らしい。いつかあのように食事をしたいものだと思い続けている。


◎ イタリア人は 「 食事をするためだけに、食卓には行かない 」

『 食事とは、儀式である 』

イタリアに行った日本人から頻繁に聞くのが、 「 食事の時間が長すぎる 」ということである。

 実際、イタリアの食事は短くても2時間、長い場合はアペリティフを入れると5時間などということも珍しくない。昼食と夕食を合わせると、1日の活動時間の大半を食卓で過ごすということだって起こりうるのである。
 厳密にいえば、イタリアでは ‘ 食事の時間 ’が長いのではなく、‘ 食卓にいる時間 ’ が長いのである。それはイタリアの食卓が、栄養補給以外の社会的意味を非常に多く持っているからで、結果として時間が長くなるのである。
 イタリアでは、食卓は人生のほとんどすべての問題を解決する場であり、とても重要な意味を持っている。食卓は人との出会いの場であり、別れの場であり、相手を見定める場でもある。就職活動の場であり、プロジェクトをスタートさせる場であり、打ち合わせの場でもある。社会の重要な活動の多くが食卓で行われるのである。


◎ 食卓での 「 正しいふるまいを学ぶ 」

『 信頼される人の条件 』

 食卓はまた、人物を評価できる理想的な場でもある。食事というある意味非常に本能的行為する場では、人間の本性が出やすい。会議室におけるミーティングでは取り繕っていても、寛いで食事をする場になると 「 ぼろが出やすい 」 のである。
 だから、大事な仕事を始めるにあたって、相手と一緒に食事をすることはとても大切だ。相手の素顔を覗けるからだ。食卓でちゃんとふるまえないような人だと、ビジネスでも信頼できない相手である可能性が高いわけである。

 このようにイタリアの食卓では自分をアピールしたり、また相手を見定めたりと、お互いに役者と観客の役割を入れ替わりながら、さまざまな活動をしなければならないので、当然時間がかかる。これが、イタリアの食事が長い最大の原因である。

 イタリアの伝統的な食事はアンティパスト(前菜)、パスタ(リゾットやスープの場合もある)、メインディッシュ(魚、肉など)、ドルチェ(お菓子)という4皿構成である。この一皿と一皿の間がやたらと長いのだが、それはキッチンが遅いのではなく、わざとある程度の時間を挟んでいるのだ。4皿が次々に出てきて、あっという間に食事が終わってしまったのでは、食事の重要な目的である社会活動ができない。イタリアの食事が長いのは、料理人がのろまなのではなく、それだけの時間が必要と考えられているからである。


● 最近、旅館の料理の質が落ちてきたような気がする。特に魚は流通経路の関係か、押しなべて均一で、見た目もいまいちで、味もよくない。

それは、食材にお金をあまりかけられないせいなのか、はたまた調理人の腕の低下か、それとも調理人を育てるお客様の舌が堕落したのかは判らないが、品数はいらないが質のいいものを、いい雰囲気の中でゆったりと食したい。
私の家では、近所の魚屋さんにいいウルメ鰯が入ると連絡してくれることになっていて、手さばきして刺身でいただく。これが新鮮で旨い、そして安い。

食材の納入業者さんや、調理人さん、仲居さん、旅館の役員さんたちと一緒に旅をするといろいろなものが見えてきて勉強になる。特に料理は調理人さんのセンスが直に出てくるので、共に旅をすると味の程度出来栄えは服装を含め、感覚的にすぐわかってしまう。この人なら旨い料理を作れるだろう・・・! この人はたいしたことはなさそうだ・・・? とわかってしまう。

 それは設計士のセンスも同じことで、互いに見られていることを忘れないでほしい。

本題に戻って私(増澤)、思いますに、ラーメンでも寿司でも駅弁でも、フルコースのディナーでも、又、朝昼晩の普段の食事に於いても日々の所作(訓練?)が大事である。

    背筋をピンと伸ばした姿勢でテーブルに臨むこと、これ意外と大切です!

特にオーナーさんとの会食の多い現場担当者は、きれいに食事を摂ることに留意し、間違っても顰蹙(ひんしゅく)を買うような行動はとらないこと。優雅に会食をしてください。貴方の価値が上がりますよ。
極論すると、 「 一社会人としての資格は食卓にあり 」 とまで言えるような気がする。にこやかに、美しく、ゆったりと、おいしく食事をしたい。


● 女から見たいい男の条件

たとえば、食事を一緒にするとして・・・

スーツの着こなし方の自然さからくる、品位とおだやかな魅力。
絶対に下品ではない。
絶対にみじめ(ミゼラブル)でない。
これは女たちにとって、安心できる男の条件である。
そのうえ彼は、機知に富んでいてユーモアもある。
ましてやそれらは、常におだやかな微笑で味付けされている。
( 塩野七生さんはこのように看破している )

そして広義に捉えると、美しく優雅にセンスフルに舞うように食事を摂れること、それが建築家の条件かもしれないとさえ思える・・・・・ !?
  

Posted by masuzawa05 at 06:30Comments(0)

2016年12月19日

台湾点心

恵比寿のアトレ新館にできた台湾点心 ‘ 鼎(ディン)泰(タイ)豊(フォン) ’ に行ってきました。
このお店は小籠(ショウロン)包(ポー)のうまい店で有名です。


◎ 恵比寿西口のロータリーを見下ろす景色と室内
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● アラカルトで頼みたかったのですが、時間帯によりコースのみの予約となり、華コース、全9品(¥5,500)とした。お酒はビールから始まり、後は紹興酒の燗・デカンタを頼みました。
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〇 前菜・6種盛合わせ
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〇 フカヒレとエノキのスープ
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〇 A菜の炒めニンニク風味
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〇 揚げ物2種(鶏肉と、小エビのフリッターマヨソース)
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〇 小籠包4種(豚肉・アワビ・ズワイガニ・ウニ)
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● 刻み生姜と混ぜていただきます。今回ウニの肉汁入りが特に旨かった。

〇 餃子2種(エビと豚肉、野菜と豚肉) ノン写真(食べ急いで忘れました)
〇 海鮮と野菜の塩炒め
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〇 ずわい蟹入りチャーハン
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●余ったのでお持ち帰りをお願いしたのだが、断られました。さもありなんですが、「 そこを何とか 」 とお願いしましたがダメでした。写真を見るたび持ち帰って翌朝チンをして食べたかった。

〇 3連スイーツ
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● ジャスミンティーを喫し終わりです。飲茶はいい。



◎ 前回食べ残しのチャーハンが気になり、後日、ランチにも挑戦してみました。

エビそばとチャーハンの二種類が有って、夫々¥1,199。
これはチャーハンセット。
海老五目チャーハン、小籠包4個(刻み生生姜と酢醤油でいただく)、ワカメ入り塩味スープ、ジャスミンティーたっぷりのポット、お昼ですが堪能しました。あっさり塩味の海老と鮮やかグリーの枝豆が効いている。

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● やさしい味で、台湾中華は日本人好み・・・、旨い。 これに、たっぷりの搾菜(福神漬けでもいい)が有ればベターなのだが。  
Posted by masuzawa05 at 06:30Comments(0)

2016年12月12日

実践・快老生活


 今朝の伊東線上り、7:20分の通勤電車で女子高生の隣に座った。赤い眼鏡にマスクをし、制服とバッジからみて高校の後輩らしい。チラチラ見やるとノートを拡げ何やら細かい奇麗な字で書いた物理の問題を復習しているようだ。お嬢さん韮高生!? と声を掛けたいと思っているのだが、あまりに熱心なので声掛けられない雰囲気。

私69歳、思えば53年前同じクラスで出会った女子学生と今一緒に暮らしている。
気分によって私の呼び方も “ あなた ” と “ マスザワ君 ” に変わる。その訳は色々あるのだろうが・・・・・。 敢えて聞かない・・・もどかしさ。

 今年7月、高校卒業50周年の同窓会が開かれた。80数名が参加したのだが、その時以降、5名が鬼籍に入り、特に親しい友も闘病の末10月に帰らぬ人となった。
夫婦して ‘ U君、もう、いないね・・・・・ ’ とため息をつくばかりである。 

爽やかな初冬の朝の光の中を疾走する電車の中で、いろいろの想いが頭をよぎった。
「 少年老い易く学成り難し 」 徐々に減りつつある髪の毛、増えるのは白髪ばかりなり。


◎ そんなこんな中、渡部(86歳)さんの本を読んだ。


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〇 論語の中に 「 七十にして心の欲するところに従って矩(のり)をこえず 」 という言葉がある。今、この歳になると、なるほど、その意味がよくわかる。矩をこえようと思っても、もうこえられないのである。(矩:標準として守るべき事柄)
平均寿命が延びた現代を孔子の時代と比べるならば、「 年齢を0.7で割れ 」 と言われる。それに準じるならば、孔子の時代の七十歳というのは、現在の百歳に相当することになる。百歳では行き過ぎであるというのなら、九十歳くらいであろうか。
 であるならば、確かに九十歳、百歳の人にとっては、矩をこえたくてもこえられないことが、実感としてわかる。


〇 幸田露伴は、幸福について書いた 『 努力論 』 の中で 「 惜(せき)福 」 「 分福 」 「 植福 」 の幸福三説を主張している。露伴は次のように説明する。

 つまり、「 福 」 が来たらそれを全部使い切らないで、守る( 惜福 )。そして、その「 福 」 を他の人にもしかるべく分けてあげる( 分福 )。さらに、その「 福 」 を人間社会の幸福増進のために使うべく、福の種を蒔いて植えていく( 植福 )のである。


〇 相続税について;
 そもそも相続税というのは、税金の二重取りである。働いてお金を稼いで、所得税を払った残りが財産になっている。その財産に課税する相続税は、すでに税金を払った残りにさらに課税しようというのだから、まったく無理無体な話である。税金を一律十パーセントにして相続税は一切取らない。そうすれば世の中は明るくなる。

● 税金の二重取り、「財産没収の共産社会じゃーあるまいし」と、俺(増澤)も思う。


〇 睡眠・昼寝は健康のもと;
 私は、夜の睡眠時間も七時間から八時間を確保するようにしてきた。そうでないと、頭がボーとするからである。結果的に、これは良いことだったと思う。昼寝の習慣も午後は三十分から一時間くらい昼寝をしていた。


〇 高齢者に適しているのは 「 修養 」;
 仕事をやっていると、知識を得、給料を得、地位を得、人間関係が深くなる。自分の仕事に関係する専門分野のことも一生懸命に勉強するだろうし、様々な努力もするだろう。だから、ついつい 「 学んだ気 」 になっている。
 ところが老年になって振り返ってみると、老になってますます輝く 「 学び 」 と、そうではない 「 学び 」 があることが歴然としてくる。
 若い人に対しては 「 教養を高めよう 」 でいいかもしれないが、高齢者に 「 教養を高めよう 」 というのは、どうもしっくりこない。年齢に関係なく自分を磨き、自分を高めることは大事だから、やはり 「 修養 」 や 「 人間学 」 という言葉を使うべきではないか。
 様々な読書や勉強を通じて、教養を高めることが大切なことは言うまでもない。だが、それ以上に大事なのは、人としていかに生きるかという心構え、覚悟を知ることではなかろうか。そのために必要なのが 「 修養 」 であり、「 人間学 」 なのである。

 そしてそれは、齢を重ねてからもますます大切になってくる。 「 修養 」 は不滅である。人間学を学んで修養を積んでいる人は、いつまでも衰えない。


◎ 日本の老人にとって必要なものは夏の “ 冷房 ” 冬の “ 床暖房 ” と看破している。その通り、寝たきりの母を見ていてそう思う。

 そして、「 生前葬 」 はかけがえのない記憶を残す。死んでから葬式に懐かしい人が来ても話もできないじゃないか。と 結んでいます。



● 我ら老人夫婦

女房について;        私について;
               
少女から           少年・Sから
女性となり          キザ男となり
妻となり           亭主となり
母となり           オヤジになり
おばさんとなり        おじさんとなり
今、戦友となる。       今、夢見る夢翁となる。 



◎ ところで、我々と同じ69歳、アメリカの大統領選挙に出馬、トランプ氏(70歳)に敗退したヒラリークリントン女史の言葉。 そう、我らも、うかうかしてはいられない!

クリントン氏は、女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」についても、若い女性たちにメッセージを送った;
「私たちは最も高い『ガラスの天井』を打ち破ることはできませんでした。でも、いつか誰かが打ち破るでしょう。そのときが、今、私たちが考えている以上に早いことを望みます」
そして、全ての少女たちに聞いて欲しい、と言葉を続けた。
「あなたは、価値がある存在で、しかも力強い。あなたの夢を実現する機会を追い求めるに値するんです。そのことを、決して疑わないで」・・・と。

● 先日同級生のゴルフコンペがあった。昼食の時、そのうちの一人が、「 漢字を忘れてしまって、今漢字を勉強し直している 」 と言った。うちの女房は夜な夜な炬燵に入って数学を解いている。
私は和歌を習いたいと思っているのだが・・・、 人生は終世勉強である。  
Posted by masuzawa05 at 06:46Comments(0)

2016年12月05日

野口健が見たヒマラヤ

先日ヒマラヤというアメリカの映画を見て、こんなにも過酷な思いをして、この山に登るのかと、驚き恐ろしくもなった。

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 同じ頃、東京ミッドタウンにある富士フィルムのギャラリーで写真展があり、そこで買い求めた彼の写真集を見て愕然とした。

● 写真展より


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◎ 僕は 「 死を 」 を感じにヒマラヤに行く;

様々な相貌を見せてくれるヒマラヤだが、僕にとって最大のテーマは 「 生と死 」 だ。ヒマラヤは死の世界が決して遠い存在ではない。
というより、あまりにも身近だ。エベレストも今では4000人以上が登頂を果たしている。と同時に、すでに200人以上の登山家が命を落としている。そしてその領域に足を踏み入れれば必ず目にする数々の亡骸。まさに目の前に 「 死 」 があるわけで、その死を理屈抜きに感覚で捉えることになる・・・・・。

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  エベレストで雪崩に遭遇し死に物狂いで雪の中から脱出したその瞬間に、無意識ながら自分の顔を自分で撮っていた。
   後でテントに戻りその写真を見て心底驚いた。死の世界から生還した人間の表情とはこういうものかと。これがまさに 「 生きる顔 」 なのだと。

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 僕がヒマラヤに求めているのは 「 死 」 を感じることかもしれない。 「 死 」を感じることによって 「 生 」 を感じる。逆に言えば人は 「 死 」 を感じなければ 「 生 」 を感じづらい生き物なのかもしれない。目を背けたくなるような写真があるかもしれないが、これが僕にとってのヒマラヤなのだ。

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○ヒマラヤは美しい

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○氷河湖決壊;

地球温暖化の影響はヒマラヤでも深刻だ。

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●氷河が解け多くの氷河湖を作り、流れ込む水の多さに氷河湖が決壊し、洪水、川の氾濫。まるで生きているような少女の遺体が痛々しい。地球温暖化の影響がこんな処に表われ、幼気な少女の命を奪う不条理に涙が流れる。

● しかしながら、冒頭の展覧会に見る少年少女達の笑顔に救われる思いだ。  
Posted by masuzawa05 at 06:30Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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