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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2016年04月25日

エクシブ(XIV)・鳥羽別邸

エクシブグループ、初めての 「 和のリゾートホテル 」 である。
(  XIV=14を表します。一室を14人で所有するところから始まりました )

 安井設計さんと組んで、主にアプローチの外構、ロビーラウンジ、メインダイニングの内装と家具全般を担当しました。
オーナー、安井さん共々、初めてのお付き合いで緊張が続く中、めでたく竣工し試泊してきました。

◎ テーマは 『 庭屋(ていおく)一如(いちにょ) 』 海と丘に囲まれ、中庭池を囲むコの字型の配置プランで、低層の和瓦を載せた屋並が続き、建物から建物のあかりが見える設え、静謐な中に賑わいの景色を演出いたしました。 ( 詳細はホームページを参照されたし )。

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○ メンバーラウンジとロビーラウンジです
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○ 渡り回廊、メンダイ、鉄板焼き
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● 私どものメインのインテリアデザインは此処までです。

全体に、パブリックは木肌とベージュの色合いで、強い色を使っていないので心休まるしっとり空間となっている。

和の空間は外部、軒先空間、濡れ縁、テラス、小庭等と室内。内と外のつながりの中で採光・照明と空間の質をどう制御するかにデザインの本質が有り、それ故に構造躯体との取り合いに丁々発止の面白味があるのだが、開口部の多いいパブリックのインテリアのみのデザインでは齟齬が生じ易く、 
‘ ナンチャッテ建築 ’ にならざるを得ない口惜しさが残るが、それでも外部空間とのつながりの中に、和は歴然としてある。


○ 湯上り処と大風呂です
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● 海を望む海面より一段高い位置に、眺望を妨げず埋もれるように配置した考え方は大正解でしょう。

私どもはインフィニティー露天風呂を提案して、浴槽と海が一体になるランドスケープを目指したのですが叶わず、残念でした。岩の配置も小さ目の石で縦使いなのが気になった ( 玉縁の石の縦使いは浴槽面になじまず、危険でもある )。

そして、露天風呂はもう少し深いほうがゆったりする。


○ 夕食のいろいろ ( レストラン・浮殿にて )

設え
前菜
お吸い物
お造り
焼物
温物
肉料理
お食事
水菓子
冷酒セット


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● 料理は大変美味しゅうございました。


○ 客室階廊下、客室、BEDルーム

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● 客室については当初我々でデザインし、モデルルームまで作りましたがオーナーの意向に沿えず、日建スペースデザインさんにバトンタッチしました。

● 客室についてはもう少し自然の色合いでまとめて欲しいと思いました。

● 特にBEDルームについては赤や黒は抑え気味にしたほうが落ち着いて寝れるような気がします。

● 欄間・間接照明等多用していますが、陰影も和の財産であり、不自然さは否めない。

● 従来のエクシブのホテルナイズされた和・寝室ではなく、和の空間を発展させた新数寄屋のほうがいいと思う。お客さまの志向としてもそれを望んでいるように思うのだが・・・。

閉鎖的な寝室ではなく、居間と一体になったような雰囲気がほしい。

        肝心なことは、廊下から一歩入った客室はそれ自体がプライベート空間であって、あえてその中に個室を作る必要はない。 
ここで百歩譲って、BED ROOMの個室化は認めるとしても、 ‘ 孤室化 ’ は如何なものか。和の空間は軒先を介した外と内のつながりが大切であって、当然その延長線上にある客室内も互いの空間の気配、つながりで成り立つ。
それ故に、せめてインテリア手法は ‘ 一(いつ) ’ にすべきである。

● ‘ 旅館ではなく、会員制の和のホテル ’ だというオーナーの意向が徹底していて、それを突き破れなかった口惜しさが残るが、我々の力量不足であろう・・・!? しかしながら今までと違うエクシブの ‘ 和 ’ タイプの施設ができた。

○ 客室踏込みの、上がり框に設えてあった小椅子が良かった。












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● 会員権は完売という盛況さで先ずは一安心し、和の別邸、工事の一幕は降りた。 今後の営業の中で、お客様の評価に期待して留飲を下げたいと思っている。  

Posted by masuzawa05 at 06:00Comments(0)

2016年04月18日

 HOTEL NEMU・ダイニング

● 最近の宿の施設空間を見てきて、特に感じるキーワードは “ 品格 ”である。

そこはかとなく漂う品格が大切である。それぞれの宿におけるそれぞれの品格が、その宿の個性を表していると言っても過言ではない。
しかしながら固くならずに、オリジナルな優しい空間を目指すとなると、楽しさ、美しさ、おどろき、おもしろ味、等を含めて肩の力を抜いて、少し崩しながらの気さくさも大切である。

そのためにはコンセプトメーキングが重要となる。


ダイニングは料理をいただく空間である。

美味しい料理をどんな雰囲気で楽しむのか、美しく機能的でかつ清潔でムーディーであること。そして、サーブする側の真心が空間の中をたゆたう。 
そのことが大切であり、
朝はムーディーな中にも爽やかさが必要であり、
夜は落ち着いた中にもトキメキを感ずる演出がほしい。

そして、リニューアルの場合、与えられたスペースの中で、いかにベストな空間に仕上げるかは設計者にまかされた大きな課題であり、景色や音響、ライティング、もてなす側の心意気まで含め、総合的にコントロールする才覚が問われる。


HOTEL NEMUダイニング 『 里海 』 の場合。
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● アプローチ
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● エントランス 昼と夜
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● テーブル席 昼と夜

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● カウンター席 昼と夜
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● 個室 昼と夜

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● たかがダイニング、されどダイニング! この地に誘致されたアマングループ、アマネムのお客様もこの和のダイニングを利用します。


いろんな思いが錯綜し今があります。

石井建築事務所は 心を形に表します。  
Posted by masuzawa05 at 06:00Comments(0)

2016年04月11日

旅館の客室・和の洋風化

旧来からの定番である、和室の10畳単部屋を、時代に合わせてどう提供していくのか!? 
そんな課題の実践が徐々に始まっています。

清潔な畳の上にゴロッと寝転がって、大きく伸びをするのもいいもんだが、団体旅行の時の連なる布団に寝そべる思い出も今は昔。一室あたりの収容人数が2.5~3人に成りつつある昨今、和の洋風化 ( BED化 ) が望まれつつある。
同時に食事の部屋出しの不具合から、食事処のレストラン化も進行しつつある。ここでは、畳床の上にBEDを置く、和室の洋風化の例を挙げてみたい。


◎ 南伊豆・季一遊の場合: 12畳単部屋を→洋風化。

今回は試験的に二部屋を改装してみました。

○ Aタイプ

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○ Bタイプ

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● 畳の床なのでゴロリも出来ますし、プラス1〜2の収容にも十分対応できます。
● ユニットのバスルームは大風呂がある為、シャワールームとし、空いた空間を洗面として拡げられます。
● 椅子などのセットも多種多様に展開でき、空間に変化が生まれます。
● 布団敷きの手間を省けます。


◎ 東伊豆・いなとり荘の場合: 10畳単部屋を温泉賭け流し露天風呂付の部屋にグレードアップ。

奥の棟の眺めの良い6階の部屋4室を改装しました。





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○ Cタイプ; 元の広い2部屋分のスペースの改装です

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○ Dタイプ; 3室を2部屋 ( 1.5室 ) 分のスペースに改装です。

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○ Eタイプ; 10畳1室の改装です。

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● 石井建築事務所では 数奇な世界を求め “ 新・数奇屋への衣替え ” 
と位置づけています。ケースバイケースで、和の情緒をいかに演出するかが、これからますます問われます。  
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2016年04月04日

究極のランチ

‘ 私にとって ’ と付ければよかったかもしれない・・・。  
日本人にとって昼飯の蕎麦 は定番であろう。 そして、私にとってここは究極の蕎麦ランチである。ランチというと色々とおまけがついてコンパクトに盛り沢山と思われるだろうが・・・。
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行き易さからいって、東京駅から近い、丸の内オアゾ5Fにある さくら蕎麦 
“ 小松庵 総本家 ” の手打ち蕎麦にこの数年間はまっている。

 店の宣伝文句にはこうありました。
[ 蕎麦は単純だからこそ奥深く、技術の差が大きく表れる食べ物。絶品の蕎麦を五感で味わっていただけるよう、店の造りに至るまで、すべてにこだわりました。]
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 私の定番は二八の小・せいろそばを二枚、それからサービス(ウイークデイのみ無料)の小鉢に入った卵あんかけご飯を一つたのみます。 この場では天ぷらを食べるのは邪道です。
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 七分腹の締めに、蕎麦湯を猪口に二杯分で、卵あんかけご飯をいただくと、私の昼のおなかは素朴でヘルシー、丁度良く満たされます。

 シンプルなシャキッとした蕎麦で海苔などは無く、付けダレとともにのど越し良くシュッルッと啜ります。

 最初は小・せいろ二枚だけでしたがもの足りず、どうしたものかと思っていましたが、ふと気がついた、小さく表示されたサービスの卵あんかけご飯、蕎麦猪口に若干残った刻み葱入りのタレを蕎麦湯で頂くとピッタシの腹ごなし。最後にほのかな香りの地味な蕎麦茶で口福を締めます。 料金は税込みで¥1,144です。

蕎麦は高すぎず、そこそこの値段で軽くお腹と味覚を満たすことが肝要で、それ以上でもそれ以下でもいけません。高級蕎麦なんぞはいけません。 一度お試しを。

 伊豆近辺の蕎麦では伊東市宇佐美の 「 ねもと 」 と 東伊豆町稲取の 「 誇宇耶(こうや) 」 が双璧です。
  
Posted by masuzawa05 at 06:00Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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