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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2016年02月29日

Rey Camoy 展

●いつのことだか覚えていないが、赤い色とピエロの自画像が強烈に印象に残っていて、
いつか又見てみたい思いがつながった。・・・・・東京ステーションギャラリーに鴨居玲に会いに行った。
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●バタ臭いけど身近で、死の影が付きまとうけど刹那(せつな)くはなく、暗いけど沈んではいない。熱い心の叫びがある程度明るさになって胸に迫るからだろうか。

自画像と教会の作品がつとに有名なのだが、この人の絵を知っておいて欲しい!
なにかの時によみがえる様に、心のそこにそっととっておいてほしい作品だ。
身内でもないのにそんな風にも思う。

自虐的でありながら衒(てら)いがない作風が好きだ。
踊り候え! 酔っ払って候! そんなタイトルがいい。


◎機―藉〜安井賞受賞まで:

○婦人像
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○鳥
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○蠢(うごめ)く、赤い老人
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○インディオの女
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○群がる、静止した刻
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◎供.好撻ぅ鵝Ε僖蟷代:

○教会、風 (● 命限りあるものと、永遠なるものの対比 )
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○おばあさん、私の村の酔っぱらい
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○教会、村の教会
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○私の村の酔っぱらい、夢候よ ( ●私、増澤も泥酔したらこんなものかも )
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○ヴァイオリン、私の話を聞いてくれ
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○踊り候え、旅
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○蛾、風船
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○道化、教会
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◎掘/生融代(一期(いちご)の夢の終焉): ウイスキーと睡眠薬の併用、度重なる自殺行為など、心身は急速に蝕まれ、消耗されていった。

○石の花、月に叫ぶ
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○望郷を歌う、海の人
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○裸婦、自画像
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○出を待つ道化師、酔って候
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◎検.妊奪汽鵝

○モンパルナスの新聞売り、蛾
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●モンパルナスの新聞売りはパリらしく、わかり易い構図と色使いで、せめてこんなお洒落な絵が描けたらいいだろう。そのうち私も挑んでみたい。

○裸婦、裸婦、裸婦
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○婦人像、道化師
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●死に取り付かれた様な男だが、スペイン辺りであろうか、街なかで老婆と談笑する美男子Rey・Camoy。 異国の旅先でしか画題を得られなかったという、鴨居のホッとする写真だ。
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2016年02月22日

大人の見識

作家の阿川弘之さんが2015年に95歳で亡くなられた。

TVの司会でお馴染みの阿川佐和子さんのお父様で、海軍兵学校出の逸材でした。個人的には 「 井上成美 」 という海軍物の本が好きでしたが、早速 「 大人の見識 」 という表題の本を買って、再度読み返してみました。

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◎日本人の性格がどうも軽躁であると見抜いて注意を払っていた戦国武将は、武田信玄だとして、かれの遺訓を挙げています。

一つ、分別あるものを悪人とみること

二つ、遠慮あるものを臆病とみること

三つ、軽躁なるものを勇豪とみること


◎日本人にはユーモア精神が乏しいといい、吉田茂のこんなユーモア精神を取り上げています。

お濠端の進駐軍総司令部に行って、「 GHQとはどういう意味ですか 」 と聞いた話しがあるそうです。

「 ジェネラル・ヘッド・クォーターズの略で 」 と勿体ぶって答えるマッカーサーに、

「 ああ、そうでしたか、私は Go home quickly! の略かと思っていました 」 と吉田外相が言い返したそうで、まんまとひっかかったマッカーサーはいやな顔をしたかもしれませんが、こんなやり取りがあって、段々素直な話し合いが出来る間柄になっていったのです。


◎英国紳士エドワード・グレイの幸福であるための四条件

第一、自分の生活の基準となる思想

第二、良い家族と友達

第三、意義のある仕事

第四、閑を持つ事


◎温故知新

古い歴史的事実をしっかり修得して新しい時代に対処しなさい、そうすれば新しいこともすべて正しく理解できる、それでこそ人の師となれる。

「 温 」 は訓読みすると普通 「 オダヤカ 」 「 アタタカイ 」 「 アタタメル 」 になる。 「 古キヲタズネル 」 んだけど、ただ尋ねるのではなく、 「 アタタメタズネル 」 んだよと、孔子は言いたかったらしい。

「 温とは、肉をとろ火でたきつめて、スープをつくること。歴史に習熟し、そこから煮つめたスープのような知恵を獲得する。その知恵で以って新シキヲ知ル 」
まさに東洋古代の WISDOM そのものではないでしょうか。
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●阿川さんは海軍兵学校江田島の卒業生である。

今は亡き江田島出身の叔父がミニチュアの短刀と一緒に居間のサイドボードの上に飾ってあった詞、私(増澤)写しとって洗面所に飾り、毎日詠んでいます。


五(ご) 省(せい)
一、 至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか(真心に反していなかったか)
一、 言行(げんこう)に恥(は)ずるなかりしか(言行に不一致な点はなかったか)
一、 気力(きりょく)に缺(か)くるなかりしか(精神力は十分であったか)
一、 努力(どりょく)に憾(うら)みなかりしか(十分に努力をしたか)
一、 不精(ぶしょう)に亘(わた)るなかりしか(最後まで手を抜かなかったか)


●武士道そのもののような気がします。

私、最後の一文を 「 清潔な身なりをしなさい!」 との意に殊更に解釈し、毎朝出掛けにブルガリのオーデコロンを身に纏い颯爽と出社しています。
  
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2016年02月15日

JIA研修旅行・2015

「世界遺産・富岡製糸場と上州の名建築をめぐる」建築ウォッチングの旅

去年に続いて今年も、JIA・建築ウォッチングのツアーに参加することにした。今年は伊豆韮山の反射炉を含め「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産登録を受け、賑わい始めているのを見聞きし、それでは先輩格の富岡製糸場もどの様なものか一度見てみたい気持ちに駆られてのことである。
富岡製糸場と桐生のまちなみを見学し、硫黄泉の濁り湯で有名な草津温泉に一泊して、正しく「草津よいとこ一度はおいでドッコイショ・・・」で温泉を堪能し、翌日は吉村さんの「天一美術館」、ヨコミゾマコトさんの富弘美術館、A・レーモンドさんの群馬音楽センターと旧井上邸を見学するという盛りだくさんな企画に魅力を感じたからである。

富岡製糸場:
 皆さんご存知のように富岡製糸場は明治5年(1832年)明治政府が日本の近代化のために最初に設置した模範器械製糸場である。建造物群が現存する施設の操糸場は長さ140.4メートル、幅12.3メートル、高さ12.1メートルで、当時、世界的にみても最大規模でした。
 又、韮山の反射炉は現存する唯一の幕末期の大砲を鋳造する為の炉で、それ故に複合遺産として登録されたとのことです。殖産興業、富国強兵、国策に沿った遺構であることは分かりますが、それがどうしたんだと言う声が聞こえてくるようです。
確かに古いものが大切に保存され、時代の息吹に触れられる貴重な遺産を見聞できるのですが、文化遺産や、風景・自然遺産のように感動を伴なう環境や興味をそそられるものが保存されているわけでもなく、建物自体も特別な工夫が凝らされているわけでもない。
せめて建物の一画、機械が実際に稼動していてライブで操業を体感できるのであれば、それはそれとして生活感が有って素晴らしいのではないでしょうか。保存の仕方、ありようがもっと工夫されていいのではと思いました。
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桐生の篤志家の方が自宅の蔵を改装し、織物の展示空間を開設していました。金糸銀糸で織り込まれた輸出用のドレス生地は絢爛豪華、素晴らしく、日本人の技術力・美意識にしばしうっとりとしてしまいました。
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天一美術館:
 吉村順三さん設計の天麩羅の老舗「銀座 天一」のコレクションを収蔵展示している。私、「天麩羅屋は儲かるんだなー」なんて下世話な思いで見学するも、「料理こそ総合芸術であり人間の五感に感応して大きな喜びを与えるのである」。という創業者の際立った感性と人柄が武者小路実篤、志賀直哉など多くの文化人に親しまれ時のサロンとしての役割を果たした。バーナード・リーチ氏の来日時には必ず天一で宴が開かれ、芸術界最高峰の方々の尽きない語らいがあったという。むべなるかな、息子さんの代に吉村さんと言う人を得て、谷川岳の麓の温泉郷に瀟洒な展示空間ができた。これが吉村さんの最後の作品であるそうだ。
 駐車場際・通路の可憐な山野草の小庭を経て、エントランスに続く階段アプローチもさりげなく、昇り道も苦にならない。外観・内部共、奇をてらうこともなく粛々として、周囲自然との一体感も素直で嫌味がない。インテリアはシンプルでかつ空間のプロポーションが良く凛として美しい。置かれた家具も人に優しいのがいい。
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 富弘美術館は国際コンペで、伊東豊雄さんの処にいたヨコミゾマコトさんが一等になったもので、シャボン玉から発想を得て、平面的な丸い自立壁が屋根を支え空間を成し、それら部屋が連なる斬新なデザインであるが、師匠伊東さんを超えただろうか・・・。アイデアを昇華させ、芸術作品として展示物共々時代の感性に耐え、味わいを増し、生き残ることのできるしたたかなデザインと言う点からは、甘いように思うのだが、いかがなものか。

富弘さんは絵達者、ことばの魔術師。正統派の仕事は俗で固まった私にはこそばゆく、眩し過ぎる。

 群馬音楽センター:
 A・レーモンドの設計。骨太なある時代を築いた建築家の力量が、分かりやすい空間として呈示されていて、内部階段の意匠に見る職人気質な世界は、古くて新しい。なぜか懐かしく微笑ましくほっとさせられる。
私、四十数年前、設計の仕事を始めたとき、先代の石井信吉より 「構造が即ち意匠として表れ、美しい」 そんな素直な建築を目指しなさい。と言われたことを思い出していました。かつてシドニーのオペラハウスを見学した時、インテリアは外観に関係ないフラットな天井が張られていて、がっかりした事を思い出してもいました。その点、この建物は外部に表れる構造がインテリアにも表出されていて美しい。
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 旧井上邸:
 A・レーモンドの設計。かつて、日本の総理大臣を務めた一級建築士の田中角栄さんが勤めていたという、地方の大手建設会社のオーナーであり、篤志家の自邸である。こういう地方の名士が、伝統と建築文化の継承に果たした役割を思わざるを得ない。
去年も軽井沢でいくつかの作品を見学したが、この家、木造丸太作りの軽井沢の教会を髣髴させるものがある。私思いますに、多分レーモンドさんは来日して、木造大工さんの手仕事・力量とそれを支える日本人の感性に惚れ込んでしまった・・・のではないか。
手仕事と和空間からの逃れられない想いが、国籍を越え軽妙洒脱な木のあしらいに遊び、和魂洋才の世界を追い求めていったのであろう。
庇を介し天空に続く軒先空間に神が宿り、内と外のつながりの中、天地・自然と一体になることを模索し、そこに和の真髄を感じたのであろうか。生きていれば聞いてみたいものだ。
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和食が世界文化遺産となり、世界の目が日本に向いている今、次なる文化遺産は何かと問われれば、迷うことなく、 “ 和 ” の真髄である自然との融合を目指す木造「数奇屋建築」であると答えたい。 いかがでしょうか。
  
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2016年02月08日

ルネ・マグリット展

透かした鳥の飛翔の輪郭姿に青空が拡がる。一度見たら忘れられない絵。新たな発見を求めて国立新美術館に足を運んだ。
no title








○デュアン・マイケルズ描くところのマグリット
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◎ありふれた日常に潜む謎と神秘・・・

20世紀を代表する芸術家、言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する “ 枠 ” を飛び超えてみせる独特の芸術世界は、シュールレアリスムの範囲にとどまらず、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えました。


○初期作品: 水浴の女
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○競轡紂璽襯譽▲螢好燹А[人たち
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○刑能蕕涼成: 野の鍵
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○言鐐茲叛鏝紂А.轡Д悒薀供璽
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○慌鶺◆А/澄垢療椶蝓空の鳥、大家族
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●私にとってのマグリットは抽象とも具象ともつかない、はたまた写真でもなく不思議なアイディア作家? 考えれば考えるほど混沌へと私を誘い導く。
●それは彼が有能な広告デザイナーであったことと無縁ではないだろうか。分かり易く人目を引く変わったデザイン・・・そして記憶に残るマグリットワールドとなっている。

◎「人間は、自分が知っているものもしらないものも、これを探求することはできない。というのは、まず、知っているものを探求するということはありえないだろう。なぜなら、知っているのだし、ひいてはその人には探求の必要がまったくないわけだから。また、知らないものを探求するということもありえないだろう。なぜならその場合は、何を探求すべきかということも知らないはずだから」 ― プラトン

・・・・・● 私(増澤)・・・??? 分かり易(やす)すぎて、よくわからねえ!
  
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2016年02月01日

フェアウッド

先日、ワイス・ワイスによるフォーラムが神宮前の国連大学 ウ・タントホールで
環境保護も含めて、もっと国産材を使いましょうという意図で開催され、その中でフェアウッド研究部会参加への誘いが有り、参加することにした。

 国産木材は国内需要に対して、充分供給可能な建材であるとのことで、認識を新たにした次第です。 そして、“ 木のこと ”をもっと知りたいと思うようになった。


◎フェアウッドパートナーズによる研究部会へのお誘い;

 日本は国土のおよそ7割を森林におおわれているにもかかわらず、自給率は3割弱と、利用する木材資源の多くを海外の森林に依存しています。このような木材需要は、海外では違法伐採などで森に暮らす生き物や地域住民を脅かし、気候変動の促進にもつながっている一方、国内では山林の荒廃や林産業の衰退につながっています。
 そもそも木材資源は、鉄やアルミニウム等の他の素材と比べ、生産・加工時のエネルギー消費が少ないことや、適切な森林管理によるものであれば、再生可能素材という点で優れています
 このような状況を踏まえ、私たちは伐採地の森林環境と地域社会に配慮する「 フェアウッド 」調達を日本に広めるため、消費者・需要者だけでなく、調達先の森林や生産者が、ともにWin-Winの関係を築いていくことを目指し、「 フェアウッド研究会 」を立ち上げました。

*ご存知ですか!? フェアウッドとは
伐採地の森林環境や地域社会に配慮した木材・木材製品です、具体的には、
一、修理・再生した木製品( Reduce,Reuse )
二、古材や廃材を再使用した製品( Recycle )
三、違法伐採でない木材( 合法木材 )
四、近くの森林から生産された木材(国産材や顔の見える木材)
五、地域住民が自ら適切に森林管理している木材(コミュニティー材、フェアトレード)
六、信頼できる第三者機関による森林認証を受けた木材(森林認証材) からなります。


●この講演会の講師の一人で株式会社 シェルターで「 KES構法 」開発者
木村一義さんの本 『 木造都市への挑戦 』 を無料でいただき代官山蔦やカフェのお気に入りの椅子に坐り、定番の深蒸し茶を啜りつつ読了した。
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●木造耐火構造の建物が14階まで可能とのこと、我々の目指す旅館建築は木造でやれるとの確証を得た。木の国日本の素材とデザインを日本の宿を通して世界に発信したい。


●遅ればせながらのバースデー(68歳)ディナーを娘が恵比寿のイタリアン 「ダルマット」で開いてくれた。

以下のメニュー;
サツマイモの冷製スープ、北海道産鰤のマリネ、白子のソテーとレンズマメ、ビーツのサワークリーム、鴨肉のソテーバルサミコ添え、蝦夷鹿肉のパスタ、スイーツとエスプレッソ。
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ビーツのサワークリームが絶品であった。恵比寿はレストランの宝庫だ。
  
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心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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