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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2015年11月30日

上原近代美術館

 伊豆下田にある私の好きな美術館。開館15周年記念、上原コレクション名品選
「 名画に秘められたエピソード 」展 を訪れた。

下田の町はずれの山間部にある、大仰でない爽やかな地方美術館である。


◎エントランス周りのあしらい
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○ルノアール アルジャントゥイユの橋: 印象派の誕生前夜にモネと同じモチィーフを描いた作品。
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●スケッチ風で爽やかである。


○カミーユ・ピサロ 菜を摘む女
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○安井曽太郎 桃
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○ポール・シニャック アニエール、洗濯船
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○梅原龍三郎 薔薇図
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○ピエール・ボナール 雨降りのル・カネ風景
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●ウエットで温かな色合いが好きだ。


○アンドレ・ドラン 裸婦: 上原コレクションの油彩画、第1号。「足長お嬢さん」の愛称で親しまれている美しい小品。
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○作家は誰だか忘れてしまったが、柿の朱色がいい。
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●日本の秋の田舎風景、古びた茅葺屋根に柿の古木と葉が落ちて残った赤い実はよく合う。

柿の木が好きで、秋保温泉「 宗園 」の特室の滝の背景や 伊豆湯ヶ島「 あせび野 」 の玄関脇に意識的に柿の古木を残置したりもした。


●美術館ティーラウンジから眺める小庭、いつ見ても一幅の名画を見るように美しく手入れされていて気持ちがいい。
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○花の植え込みと少女の像。
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●ラウンジの片隅に有るフリードリンクコーナー。こんなところも私が好きなところです。
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●下田に出かけたら是非寄ってみてください。ヘンリー・ムーアのブロンズ像もありますよ。  

Posted by masuzawa05 at 06:00Comments(0)

2015年11月23日

103歳になってわかったこと

以前ブログにも書いた、私の大好きな美術家の篠田桃紅さんの同名の本から。
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◎『 規則正しい毎日から自分を解放する 』


 人生は、道ばたで休みたいと思えば休めばいいし、わき見をしたければわき見すればいいと思っています。今日中にあそこまでいかなければならないと決めるやりかたより、自然のなりゆきに身をまかせるほうが、無理がありません。そのほうが私の性に合っています。

 規則正しい毎日がいい、とされていますが、なにをもって正しいのでしょう。
毎朝、決まった時間に起きて、食事をするのが規則正しいのか。
私は、一般的に規則正しい、とされていることからは、はずれた毎日を送っています。

 私の仕事は、絵を描くことですが、何時から何時まで描く、と決められません。描いているうちに、夜が明けてしまうこともあります。毎日、自分勝手な生き方をしています。
 規則正しい生活が性に合う人もいるでしょう。計画を立てないとならない事情も、ときにはあるでしょう。しかし、あまりがんじがらめになると、なにかを見過ごしたり、見失っていても、そのことに気がつきません。


◎『 予定や目標にとらわれると、
ほかが見えなくなる。
ときには、その日の風まかせにする。』


●心をフリーに!ということでしょうか?
103歳の現役であれば、風に任せる生き方も、爽やかで天晴(あっぱ)れである!
  
Posted by masuzawa05 at 06:00Comments(0)

2015年11月16日

ギブランの詩の一節

 最近のことだが、夜テレビを見ていると女房から一片の黄ばんだ紙切れを渡された。
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 紙質からみて若い頃に使っていた無印良品のレポート用紙に、しかつめらしい言葉が並んでいる。よく見るとたしかに私の字だ。娘についてのある思いがあって女房に渡したのだろうが、よくは憶えていない。

 子どものことを綴った詩人のことばからの引用で “ カリール・ギブランの詩の一節より ” と当時好きだった太字のブルーブラックのインクで書いてある。

今読んでみると娘が小さかった頃、多分小学校に入る前の頃だと思うが、本か何かから引用して認(したた)めたのであろう若い父親としての私の思いがある。

 しかしながら、この詩人の本を読んだ記憶が無い。そこで今の時代、インターネットでギブランを調べてみると、たまたまであろうが、見ず知らずの他人のこんな投稿が載っていた。


◎[ ハーリル・ジブラーン(カーリル・ギブラン)の詩『 Children 』にドキ!
久しぶりに武満徹の『音、沈黙と測りあえるほどに』を読もうと開いた。

最初の章<Vita Nova>ではやくもドキ!

ハーリル・ジブラーン(カーリル・ギブラン)は1883年生まれのレバノン人の詩人。画家でもある。1895にアメリカに移住し1931年ニューヨークで没する。

この詩は代表作『預言者』のなかの一篇で、大変有名な詩だそうだ。
子どもを持った今だから、引っかかったのか・・
子どもと親の関係は悩ましい。
「親の責任」って?
「親が子どもの幸せを願う」って、親の勝手?
「別々の人格であるけど、親子であること」ってどこまで深い?
などなど・・・
この詩はある意味そのへんをスッキリとさせてくれる]


●そんな訳で・・・、同じような思いをする人がいるものだ。

彼も武満さんの本が気に入っていて、文中のギブランの言葉の引用にギク!
かつて私(増澤)も、同じ思いにドキッ! としたのである。

ここで、はたと記憶が繋がり合点がいった。

たしか昔、私、武満徹の本 『 音、沈黙と測りあえるほどに 』 を読んでやけに気に入った一節があったことを思い出した・・・・・メモ書きは武満さんの本の中に出ていたギブランの詩からの言葉の引用だったのだ。
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早速、元のギブランの本を手にしたくなり、アマゾンの古本で『 預言者 』という本を取り寄せてみた・・・中に自画像もあった。
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◎『 Children 』

あなたの子どもは あなたの子どもではない

子どもは 「 生命 」 の渇望からの子どもである
子どもは あなたを通ってくる
しかし あなたからではない
子どもは あなたと共にある
しかし 子どもは あなたのものではない
あなたは 子どもに愛を与えることが出来る
しかし 考えを与えることは出来ない
子どもは 自分の考えをもっているのだから
あなたは 子どもの体を 動かしてやれる
しかし 子どもの心は 動かせない

子どもは 明日の家に生きている
あなたは それを訪ねることも 見ることもできない
あなたは あなたの子どもを 思い通りにしようとしてはいけない
人生は 後ろに退き 昨日にとどまるものではないのだから

あなたは 弓である
そして あなたの子どもらは
生きた矢としてあなたの手から放たれる

弓ひくあなたの手にこそ 歓びあれ・・・と
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●爾来三十数年、娘のことを さん付けで呼んでいる。
  
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2015年11月09日

縄文人はどんな恰好をしていたか !?

●あなたも気になりませんか!


 新聞の文化欄に 「 思い描く縄文人の華麗 」 と題して、安芸さんの復元イメージについてのリアリティーな一文が目にとまった。

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◎彼女曰く: 縄文人といったら、どんなイメージを持たれるだろうか。裸に近く、頭はザンバラ髪という姿を思い浮かべる方が今でも多いかもしれない。

●付け加えること、私(増澤)思いますに、泥まみれの身体に麻布のような粗末な腰蓑をまとい、弓を袈裟懸に掛け、槍を構えて鋭い目つきで獲物を追う・・・。

1986年刊行の週刊朝日百科 「 日本の歴史『縄文人の家族生活』 」で私が描いたのは、結い上げた髪に塗りの櫛(くし)を刺し、黒と赤の文様入りの服を着て、腕輪や首飾りなどアクセサリーもたくさん身につけた姿だった。
こうした豊かな縄文人の姿を描くことが出来たのは、 「 縄文人の家族生活 」 を監修、執筆された文化人類学者で考古学者の小山修三・国立民族学博物館名誉教授のおかげだ。「 あれだけ高度な土器やアクセサリー作りの技術を持っていた縄文人が原始的な恰好をしていたのはおかしいやろ 」。 それまで私自身も抱いていた縄文人に対する先入観が覆った瞬間だった。
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その縄文人像は当時大きな反響を呼んだ。考古学者からは数々の批判も受けたが、 「 縄文人のイメージが大きく変わった 」 といった声も数多くいただいた。その後の発掘調査で国内最大級の縄文集落跡であることが分かった三内丸山遺跡(青森市)は、縄文人の豊かな暮らしぶりを実証した。それは予見の正しさを示したといえるのではないか。
その後、 「 『縄文人の家族生活』 にイラストを描いてみんか 」 と小山先生から声をかけていただき、以来、教科書、学術出版物や展覧会、テレビ番組などに考古復元イメージを描いてきた。

その後、今の生活から縄文時代の暮らしを想像するためのフィールドワークを行った。多くの専門家との出会いや、アジア各地の先住民の民族衣装を見せていただき 「 縄文人もこんな服を身につけていたのではないか 」 とイメージが膨らんだ。
民族衣装研究で知られる松本敏子・大阪薫英女子短期大学教授とは、私が土器や土偶から起こしたデザインに基づく縄文人の衣装も多く作ったが、鮮やかで豊かな民族衣装のデザインには、生活するための合理性がかくされていることを学ぶ貴重な機会となった。
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考古学が分析中心になっていた90年代、数値では見えてこない古代の村の姿を求めて私は多くの民俗学者と知り合った。赤坂憲雄・学習院大学教授からは今も、古代から受け継がれる日本人の霊的な精神性について多くを学んでいる。
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*[縄文時代(じょうもんじだい)は1万3500年間続いた。年代でいうと今から約1万6,500年前(紀元前145世紀)[* 1]から約3,000年前(紀元前10世紀)、地質年代では更新世末期から完新世にかけて日本列島で発展した時代であり、世界史では中石器時代ないしは、新石器時代に相当する時代である。旧石器時代と縄文時代の違いは、土器の出現や竪穴住居の普及、貝塚の形式などがあげられる。
縄文時代の終わりについては、地域差が大きいものの、定型的な水田耕作を特徴とする弥生文化の登場を契機とするが、その年代については紀元前数世紀から紀元前10世紀頃までで、多くの議論がある。]

●いずれにしても私(増澤)思いますに、1万3500年とは長くつづいたものだ、凄い時の厚みだ。そしてイラストから察するに縄文人の感性に脱帽である。連綿と続く麗しく装う日本民族の心、文化の成熟度を誇らしく思う。
  
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2015年11月02日

片岡球子展

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 「 球子に会いにいこう 」 と題して、生誕110年展が東京国立近代美術館であった。
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●富士山の絵が有名であるが、新聞の講評にはこう出ていました。

富士山を描き続けた画家がいる。開催中の 「 片岡球子展 」 には、独特の感覚に彩られた 「 富岳百景 」 が並ぶ。赤や青、黄など鮮やかな原色がぶつかり合い、大音響を発する。画布いっぱいに広がる山肌がエネルギーを放つ。雄大無比な美しさ、その魅力をどう表現するか。103歳で亡くなるまで工夫を積み重ねた。


○第1章 個性との闘い・・・初期作品
枇杷、学ぶ子等
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○第2章 対象の観察と個性の発揮・・・身近な人物、風景
カンナ、伊豆風景
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火山(浅間山)
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●荒々しい噴火は、なぜか御嶽山の噴火をメージさせ、哀しく眺めた。


    富士山三題
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●陶版画のようなダイナミックさを感じる。


○第3章 羽ばたく想像の翼・・・物語、歴史上の人物
面構え (葛飾北斎、足利尊氏 )
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●面構え、目つきと唇 (目は口ほどにものを言い、口は目つき鋭く直截な物言い ) まるで心が顔に凝集されているような。


○第4章 絵画制作の根本への挑戦・・・裸婦
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●健康的で肉感的である。


○特集 スケッチブック
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●超一流の画家のデッサンには、執拗にして大胆な思い入れがある。本能というか、サラな心を覗き見てしまったような後ろめたさが残る。


●私(増澤)思いますに、具象の中に抽象が凝縮されている。おもむくままの色の躍動と爆発が見られる・・・奔放に大胆に!
  
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心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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