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増澤信一郎の心模様

2015年08月31日

生き方の演習(−若者たちへ−)

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●私(増澤)思いますに、塩野さんの歴史にまつわる文章がなぜ分かりやすく、楽しいのかと疑問に思っていのだが、この本に出会って、はたと気づいて、納得した。


 ローマ史家の塩野七生さん曰く、

私は私独自の世界観や歴史観を示したくて書いているわけではありません。わかりたいことを素人に徹して書いているだけですが、ただ、私は大学で哲学を学びました。哲学が求める重要なことは二つだと言っていいでしょう。

ひとつは曇らない目で観察する
二つ目は考える。
そのために私は勉強する。・・・・・(中略)

 ある時、書きはじめてまもない頃でしたが、評論家に「 君の書くものは従来の概念の中に入らないから賞に入りにくい 」 と言われたことがあります。その時、私は生意気にも、心の中でですよ(笑い)、 「 多くの賞の圏内に入らないのなら、それらの賞が少しばかり範囲を広げれば、多くの賞だってもらえちゃうんだ 」、 そう考えたんですね。
 同じ頃、司馬遼太郎さんは、 「 日本には歴史研究か歴史小説しかない。君はその中間を行こうとしている、だからたいへんなんだ 」 と、おっしゃいました。ヨーロッパには歴史エッセイと言われる分野があります。日本ではエッセイというと身辺雑記のように思われていますが、ほんとうはそうじゃないんです。勉強した結果を小説ではなく、学術論文でもないものに書く。それが歴史エッセイです。賞の選考で悩まれ、本屋さんも並べる棚に悩んだという私の本ですが、読者と私はそんなことに関心などなかったと思います。

 思うに、読書というものは習慣だと思います。どこに行くのでも、文庫本を一冊もっていることが私の習慣です。不可思議なことに、どこに出かけても、時々妙な時間の空白があるんですね。そのときに読むために常にもっているんです。これが、まずひとつ、それから、夜眠る前に三十分とか一時間、たいていそれ以上にはなりませんが、必ず雑誌か何かを読みます。
 本というのは、大きくもない媒体なのに、お金もたいしたことないものなのに、すさまじい量の情報が入っています。それに比べて、映画 ( テレビやマンガも ) は、活字ほどの情報を入れられないから、いわば単純化、簡略化せざるを得ないのです。加えて、本は自分次第、つまり主導権をもって使えるという利点もある。
 とはいえ、本には本のよさが、映画には映画のよさがあります。私は両親から、書物と映画は同格、という感じで育てられました。息子にも同じ教育を与えましたから、彼も映画に親しんで育ちました。・・・・・(中略)

 年齢を重ねれば体力が衰えるのは当たり前です。しかし、この自分の頭の中で、アンテナ ( 好奇心 ) は決して錆びさせない。筋肉や頭脳と同じで好奇心も訓練しなければ衰えます。それは、まずもって、あら面白いわねって思うだけでいいんです。決して、ためになるとか何とかそんなことはいらなくて、ほんとうに面白いと思って、まだ知らなかったわって気分がよくなれば人生は素敵。



●私(増澤)思いますに、ことばを建築という形に表す作業は、簡略化せざるを得ない。だからものの本質を見きわめたことばが大切である。

身近なことでいえば、当事務所のプレゼンテーション能力が問われているという現実があるとしよう。
私(増澤)の経験からいうと、発想と知恵と饒舌さが大切だと思われがちだが、実のところは、知恵や喋り方の技術よりも “ 知識 ” であると思っている。知識が豊富であれば自信を持って喋ることができるからである。そして素直な心である。

「 普通のことを普通にする、生活能力に裏打ちされた知識・習慣が問われている 」 

そのためにはどうしたらいいか・・・たかがプレゼンテーションされどプレゼンテーション能力。 その能力の底に潜むものは好奇心と健全な知識の収集能力であろう。

●ブログを書きながら、旅館建築のエッセイを書きたいといつも思っている。そのうちに、 自由な立場で、いつもやさしく、時にきびしく、流麗な文体で心を綴る。
  

Posted by masuzawa05 at 06:00Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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