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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2013年09月30日

円空仏

上野の国立博物館に円空仏を見に行った。木の香漂う空間を浮遊するように巡る。

 暗闇に照らされた小さな仏像が “ コトッ ” と動いたような気配、親しみやすい木彫りに心がゆれる。

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● 明らかに彫り物なのだが、バッサリと削られた人形に魂が入ると、生き生きとして微笑み、つられて私も微笑み返しをしてしまう不思議。小さな命が息づいて、今にも語りかけてくるようだ。

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○ 両面宿難坐像

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○ 金剛力士立像

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○ 三十三観音立像

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○ 護法神立像

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○ 烏天狗立像

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○ 如意輪観音菩薩坐像

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○ 千手観音菩薩立像

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○ 神像

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◎ 祈り 

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○ 円空は首からかけていた頭陀袋に手を入れ、中から長鉈を取り出した。目の前に落ちている大きな5寸ばかりの杉の大枝を引き寄せたかと思うと、端をつかんで立ち上げ、すかさずバシッ、バシッと鉈を勢いよく振り下ろした。

“ オン バサラ タラマ キリク ”
“ オン バサラ タラマ キリク ”
“ オン バサラ タラマ キリク ”

真言を念唱しながらあっという間に一体の観音像ができた。そして一息ついた円空は、五本杉を見ながらつぶやいた。

「 皆人は 仏に成ると願いつつ まことになれる けさの杉の木 」

● 私(増澤)の描いた仏像はなぜかにやけてしまったが、歳のせいか仏像が美しいと思うようになった。 無私の心に光明がさすのだろうか・・・・・近頃、祈らずにいられない事ごとが多くなった。

  

Posted by masuzawa05 at 13:04Comments(0)

2013年09月24日

ラスト・チャンス

日本の政治:

● 前回安倍さんが登場して ‘ 美しい日本 ’ を標榜したのだが、健康上から失速し、野合の民主党を政権職に3年程挟んでしまい、大分無駄をしてしまった。

実を言うと、私(増澤)は ‘ 美しい日本 ’ を政治家の言葉としてはなんと素晴らしい言葉だと思っていたのだが、・・・・・がっかりさせられてしまった。

今回はリベンジに燃え、 “ 日本を取り戻す ” と再登場した。

そんな折、
私の大好きな塩野七生さんの 『 ラスト・チャンス 』 という一文が目にとまった。

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◎ 今回の参議院の選挙結果は、安倍首相と彼が率いる自民党に、そう言えるチャンスを与えたことになる。いや、ゆっくりと下降しながらいずれは海中に墜落すると思われていた日本という飛行機に、再浮上のラスト・チャンスを、乗客である日本人自身が与えたということになる。
◎ 政治とは、一見高尚に見えるイデオロギーや他の諸々の主義主張とは違って、実に簡単な原理に立つものなのだ。つまり、自分たちの持てる力を最大限に活用した場合に成功する、という原理だけ。
◎ 新聞の論調を読んでみると、今こそ正念場、ということでは各紙とも同意見のようである。又、正念場というのが次の選挙までの三年間、ということでも各紙は一致しているらしい。だが私は「正念場」には同意しても、それが「次の選挙までの三年間」、というのには同意しない。三年なんて、すぐに経ってしまう。再浮上にとっての絶好のチャンスなのだから、三年なんてケチな事は言わず、十年先まで視野に入れたらどうだろう。そしてその十年だが、安倍プラス石破で小泉につなぐ十年間。この十年で浮上に成功すれば、その後は苦労少なく安定飛行に移行できる。という意味でも、どうしても十年はほしい。十年後に私はもう生きていないにちがいないが、日本は安定飛行に向けて着実に浮上している、と思いながら死ぬのならば悪くはない。
◎ 長期政権のメリットの一つは、この政府と話をつけるしかないと、外国政府に思わせることにもある。短期政権だと先送りの理由を与えかねないが、長期政権ではそれができなくなる。ロシアも中国も韓国も北朝鮮も、腹を決めるしかない、と思ってくるのではないか。と考えると愉しくなってしまうけれど、政治力には、相手を追いつめるという効用もあるのです。
◎ 経済力の強化は、再浮上の原動力であるところから最重要なのは当然だ。恒産なきところに恒心なしである。経済力の浮上が最優先だというと、大新聞あたりからイデオロギー不足などと批判されるかもしれないが、そのような論調は無視してかまわない。
( *恒産:定まった財産、一定の生業 )
◎ 明治維新が成功したのは、維新の志士たちも反対側にいた勝海舟もイデオロギー不在であったからだと、私は思っている。それはそうでしょう。昨日まで攘夷(じょうい)と叫んでいたのが一転して開国になったのだから、終始一貫ということならば彼らの多くが落第である。彼らを動かしたのは、危機意識であった。すぐ隣で起こったアヘン戦争によって巻き起こった強烈な危機意識が、彼らを駆り立てた真の力であったと思う。イデオロギーは人々を分裂させるが、危機意識は団結させるのだから。
( *攘夷:ろくでもないと思われる外国人をうちはらうこと )


● 私 ( 増澤 ) 思いますに、日本国民の今回の危機意識は、ダメな民主党政権を乗り越えて、健全に働いたと思える。今こそ日本を取り戻したい。

東北大震災
尖閣問題での中国の覇権主義
韓国のでたらめな成金対抗意識
北朝鮮の自暴自棄、メチャクチャ
ずるいロシアの北方4島の占有

どれをとっても、善良で健全な日本人が危機意識に目覚め、団結してそれらの国々に向けて立ち上がるときが来た。

● 自民党政権 安倍 + 石破 =10年で浮上、安定飛行  → 小泉進次郎。

塩野さんの読みは流石である。
  
Posted by masuzawa05 at 12:35Comments(0)

2013年09月17日

武士道とキリスト教

 私(増澤)、‘ 武士道 ’ は人の生き方として完璧なのか、心の拠りどころとしての ‘ 救い ’ はあるのか? 
そんなこんなの疑問が 「 武士道は愛することと見つけたり 」 と説く、一流剣士で牧師の笹森さんの書籍が目に留まった。 牧師で一刀流の使い手・・・・・・?! ムムッ・・・と思って一気に読み終えた。 真面目で誠実な生き方の書でした。

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○ 新渡戸稲造は武士道を説明するに当たり、その要素として五つの道徳律を挙げました。

「 義 」
「 勇 」
「 仁 」
「 礼 」
「 誠 」
 そして 名誉、忠義、克己

○ また、内村鑑三はこう述べています

「 われらは人生のたいていの問題は武士道をもって解決する。正直なること、高潔なる事、寛大なる事、約束を守る事、借金せざる事、逃げる敵を追わざる事、人の窮境におちいるを見て喜ばざる事、これらの事についてキリスト教を煩わすの必要はない。われらは祖元伝来の武士道により、これらの問題を解決して誤らない 」

 しかし武士道だけでは不完全で、キリスト教が必要だと説く。

 キリスト教が求める倫理性は、武士道がすでに実践してきたものであって、日本人にとって何ら珍しいものではない。違うのは武士道には宗教上の救いがない点で、だからこそキリスト教が必要だと考えたのです。

宗教上の救いとは、生きていくうえで自分自身にどのように向き合えばいいか、また死後の世界についての教えです。

 武士道がいくら最高の倫理だといっても、所詮は人によってつくられたもの。それゆえに、完全なものではありえません。完全なものは神の道のみです。ですから武士道はキリスト教に出会い、その力を得て完成される。

 そして 「 武士道の台木にキリスト教を接いだもの、そのものは世界最善の産物であって、これに、日本国のみならず全世界を救うの能力がある 」 と言い切る。


● ここに至って、私(増澤)真面目で生きることに厳しい日本人に年間自殺者が多いことに思い至った(約3万人)。

八百万の神に祈り、賢明な国民は死んで花実が咲くものか、と思っているのに、何故だろう何故かしら・・・・・。



◎ 笹森さんはこう解説しています:

キリスト教において、自殺が禁止されているのは、神様から与えられた命に人間が手を加えてはいけないのです。

人間にとってとても大切なのに、本人が決して体験することができないことが二つあると言います。それは生れることと、死ぬこと。それがいつか、どんな状況かを選ぶこともできません。ですからキリスト教はこれらについて神様の手の内にあると考えるのです。自分の寿命を自ら絶つことは、この考えに正面から背くことだからいけないと教えられるのです。

武士道は素晴らしいものですが、残念ながら救いはありません。どうしようもない人間の業、ふがいなさ、死んだ後に我々はどうなるのかに関しては、武士道は答えを持っていないのです。

武士道は規範や心得であり、キリスト教は宗教という大きな違いはあります。ただ、どちらも人の死に方、生き方を真剣に問う 「 道 」 です。 そしてともに、死を前提にした生を考え、死の後にある生を教えています。言い換えれば、どちらもいかに死ぬかによって生を見つめ、いかに生きるかによって死を追求しているのです。


● 武士道精神をなし、大いなる愛に導かれる日々。自分を愛し、同じように他人を愛す生活が望まれる。

● ちなみに、ネットで調べた神道(しんとう、かんながらのみち)についての記述から:
神道(しんとう・かんながらのみち)は、日本における信仰体系であり、日本固有の、一神教ではない宗教とされている。山や川、滝、高木などの自然や自然現象を畏れ敬い、それらに八百万の神を見いだす故、唯一神を持つ多くの西洋宗教とは異なり、一般的に多神教と呼ばれる。
日本の民族信仰。日本民族の間に発生し、儒教・仏教など外来の宗教・思想などと対立しつつ、しかもその影響を受けて発達し、その精神生活の基盤となってきた民族信仰のこと、さらにその民族信仰を根底としての国民道徳、倫理、習俗までを含めていう場合もある。
神道は太古の日本から信仰されてきた固有の文化に起源を持つとされる宗教である。宗教名の多くは何教と呼称するが、宗教名は神教ではなく「神道」である。大和民族の伝統的な民俗信仰・自然信仰を基盤に、豪族層による中央や地方の政治体制と関連しながら徐々に成立した。
神道には明確な教義や教典がなく、『古事記』、『日本書紀』、『古語拾遺』、『宣命』といった「神典」と称される古典を規範とする。森羅万象に神が宿ると考え、天津神・国津神や祖霊をまつり、祭祀を重視する。浄明正直(浄く明るく正しく直く)を徳目とする[3]。他宗教と比べて現世主義的といった特徴がみられる。
神道とは森羅万象を神々の体現として享受する「惟神の道(かんながらのみち、神と共にあるの意)」であるといわれ、その根幹にあるものは森羅万象や祖霊、死者への畏敬の念である。
古来、日本人は自然信仰や先祖崇拝の慣習と並んで、「神道」の精神性を掲げて、それと呼応する「人道」も大事にして来ていた。「人道」とは人で在る為の道理であり、本来の「神道」とは人道の上を行く神の道理であり宇宙や地球の取決めのようなものでもある。人類も含めた「物・事の在り方」「道理」をその精神の中心に置き、神々をトップにその下に仕える神職が儀式を行い、その精神を国民が学びとって来ていた。現在でも、神道儀式としてよく知られる収穫祭の一つ新嘗祭などの古来伝統の「祭事」が日本全土に渡って行われている。
神道は古代よりずっと日本人精神の底流を流れる存在であったが、一時期は神仏習合などでその扱いが統合されていた。しかし明治時代、それ迄の武家社会からの転換で天皇をトップとした社会を構築するにあたり、国民の精神的支柱としてその精神性や倫理性などが見直され、国家形態の一部として採用された。『五箇条の御誓文』や、よく知られている童歌〔わらべうた〕『通りゃんせ』など、日本社会の広範囲に渡って神道の精神性や倫理性が見受けられる。
神道と仏教の違いについては、神道は神話に登場する神々のように、地縁・血縁などで結ばれた共同体(部族や村など)を守ることを目的に信仰されてきたのに対し、仏教はおもに個人の安心立命や魂の救済、国家鎮護を求める目的で信仰されてきたという点で大きく相違する。
神道は日本国内で約1億600万人の支持者がいると『宗教年鑑』(文化庁)には記載があるが、これは神社側の自己申告に基づく数字である。約85,000の神社が登録されている。
● 日本人は理屈ではないものを体感し、心の支えとしてきたきらいがある。その辺が理屈で説明する合理的な西洋人には解かりづらいであろう。が、しかし、キリスト教で聖人に列せられる条件に “ どんな奇跡を起こしたか ” が問われるという。私には判りすぎて解からない。
  
Posted by masuzawa05 at 09:32Comments(0)

2013年09月09日

ローコストホテル(LCH)への挑戦

 ロー・コスト・ホテル ( LCH ) の時代が来る。

 LCC ( 格安航空会社 ) の出現を17年前に予言し、実践した澤田さんが、スマートホテル ( スマートハウスをふくめて ) の実現に向けて始動を始めた。
 

◎ ホテルでもっとも大事な機能は、快適に泊まるということだ。いいサービスを受けられるとか、素晴らしい花が見えるとか、音楽が聴けるといった快適さが欠かせない。

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 そして、

○ ホテルは光熱費、人件費、減価償却費という3つが大きなコスト要因。コストを減らしつつ、快適さをつくることに挑戦したい。

格好つけても製造コストや使用コストが高かったら意味が無い。最先端で生産性が高く、かつ居心地が良く、充実したコミュニケーションがある。

ヒューマン、ロボット、自然。 この3つとのコミュニケーションがそろったときに新しいホテルができるのではないか。

新しい技術が将来、発信されれば、産業につながっていく。スマートホテルならば全世界の素晴らしい自然の中にできる可能性がある。生産性が高く、コストも安ければ非常に競争力がある。

ロー・コスト・ホテル( LCH )の時代が来る可能性がある。新種が旧種を食ってしまう。今はそういう時代だ。それくらいのものをつくらないと面白くない。
                    (日経アーキテクチュアより抜粋)


私(増澤)思いますに、具体的な挑戦と実践が待たれる


● 減価償却費; 如何に安く作るか・・・耐久性のある格安新建材の開発、過剰なる付加価値的施設要素を徹底的に削除する。多少の不便を魅力とし、 そこにオリジナル性を見出す。

● 人件費; 一人で何役もこなし、如何に少ない人員で施設を切りまわすことができるかの検討が急務である。 ( 昔の宿は主が下足番までした )

そして省力化のための機能平面作成と、IT ( 情報 ) 並びにイノベーション ( 技術革新 ) の活用。

● 光熱費; 通風・自然換気・断熱、自然エネルギーの活用と贅沢の削除という付加価値の創出。夏の昼間は暑いのが当然で、通風・ドラフト換気で凌ぎ、夜間は緑陰や水盤からの気化熱に期待し、涼風を室内に引き込む。風と視覚の清涼感。

● 価値観には国民性もあるが、日本人・外国人を問わず、宿泊料に対する価値観の違いに着目して、提供する客室と食事のありようを考えたい。 

● なにもかもは必要ない。選択と集中による個性化への模索が始まる。



宿泊者の要望にどう答えるか、そしてどう利益を出すか。・・・我々設計者は経営者からの主体的な問い掛けを待っているのです。
  
Posted by masuzawa05 at 20:12Comments(0)

2013年09月02日

変わっていくことを恐れたら、何もできない

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◎ いったん定めた会社の指針を社員が固定的にとらえれば、新しいやり方や考え方が生まれてこない。変化の速い時代を乗り切れない。

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 土光氏がIHIの会長から、再建役として請われて東芝の社長についたときのことだ。トップ交代を機に新しい社訓をつくってみては、という提案を上記のように言って断った。

 日替わり社訓にするくらいでないと、切り返したのはそんな思いがあったからだ。50年近く前の話だが、しなやかに自ら変わっていくことの大切さはそのころから既に説かれていた。


 デジタル化の波に乗ってきた企業が岐路にさしかかっている。高機能、高価格で伸ばしてきた米アップルのスマートフォン戦略の前に、低価格を武器にした中国企業が立ちはだかる。韓国サムスン電子も先行するミャンマーなどで、中国勢に急速に追い上げられている。ここでも問われるのは企業が日々変わっていく力だ。 ( 日経・春秋より抜粋 )


● 我々の仕事にも同じことが言える;

 石井建築事務所としてのタテ軸をズラスことなく、枝葉を繁らす。時代に応じフットワーク良く、仕事をする。

 組織陣容が替わっても、仕事の内容・質が変わらなければ意味がない。

これまでのデザインの質に安住することの気楽さが、挑戦することの気概を奪っていく。 小さな工夫の積み重ねが変化を生み、新しい可能性と形を生む。

テーマを定め、具体的に出来る事から創めなければならない。
 

● 空間把握として、喫緊の課題は道具としての3D・CADの導入であろう。

機能・設備・構造・空間把握を同時進行、立体で考えてゆく。

オーナーへのプレゼンテーション効果も含めて、今までステップBYステップ(次に考えればいい的に)で考えていた平・立・断面を、一度に立ち上げていく効率的で素早い頭の回転と、思考の繋がりが求められ、立体化が表現されなければならない。


● 具体的な旅館の設計については、個人的には客室のありようにヒントがあると思う。
 
床に座り寝転ぶ生活の延長線上に、低座の椅子や卓袱台を設えるこれからの “ 和 ” 
洗面〜トイレ〜シャワールームの美しいつながり。ホテルとか旅館とか言っている場合ではない、機能的な日常生活の延長線上に宿もある。いいものは良い!
色々考え、工夫をして、実際につくってみる。 小さな工夫の繰り返しが革新を生む。

やらなければならないことが山ほど有る。

我々もしなやかに変わろうではないか!

  
Posted by masuzawa05 at 10:11Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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