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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2012年12月25日

写真集・天竺

 
ひょんなことから手に入れた渡辺眸さんの写真集を思い出し、クリスマスにこれを書いている。

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◎ たいていは諸々の準備もせず歩き出してしまう。それは縁の行為ともいうべきもので、気づくともう道を歩いていた。
インドの大地に足を踏み入れたのは、自他の対立というこだわりをもったまま、わたしのなかのユートピア志向が天竺に向かわせたのかもしれない。
インドは魔法の郷である。あの途方もない混沌と調和の受容性に抱かれて、丸裸になったプルシャ ( 原人 )は、そこで箸の文化からカレーを手で食し、トイレは紙の文化から水でぬぐい、靴の文化から素足で大地を歩き出した。かつて玄奘三蔵のめぐった天竺は静止した視線の中にその余韻を残す。
 人間は 「 流体知性の落し子 」 というライアル・ワトソンのように、世界に、好奇心のエネルギーがある限り、インドの啓発は、わたしに意識の変容への道を歩ませるだろう。それは決して直線的な時間の流れのなかではなく、日常性のステージで、十分に道草しながら。
*ライアル・ワトソン(Lyall Watson, 1939年4月12日-2008年6月25日)について:     東アフリカ生まれのイギリスの生命科学者・動物学者。
東アフリカモザンビーク出身。南アフリカ、オランダ、ドイツ、イギリスなど数ヶ国で学び、動物学・植物学・人類学など9個の学位を取得。
動植物界、人間界における超常現象を含む科学の水際をフィールドワークとして「新自然学」の確立を目指す。『アフリカの白い魔術師』で注目され、中でも『スーパーネイチュア』は世界的なベストセラーとなり、1980年代の世界的なニューサイエンス(ニューエイジサイエンス)の流行の旗手となった。『風の博物誌』、『生命潮流』などの代表作の他、著書多数。
大の相撲ファンであり、大相撲ロンドン場所のプロデュース・解説を務めた。

● 地べたの老人

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○ 世の中は 食うて糞して寝て起きて さてそのあとは 死ぬるばかりぞ
This world is but to eat, to shit, to sleep, to wake,
All that remains is but to die.

● 私〔増澤〕思いますに、この真理は具体的だが、そのままでは品が無い。

○ つま先だっていては しっかり立つことができない 足をふんばっていては 歩くことができない
Standing on tiptoe, one cannot stand steady.
Standing flat-footed, one cannot walk.

● まるでゴルフのようだ、いざという時集中できるようにフワッと立つ。

○ ヒンドゥー教徒は聖なる日に断食をし 回教徒は聖なる日にお祭りをする そして シーク教徒は聖なる日に涙を流す
On holidays, Hindus fast,
Mohammedans celebrate and Sikhs shed tears.

● 猿

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○ とつぜん部屋にとびこんできた 子供が叫びました「 お日さまよりお月さまのほうが大切だ 」 「 どうして 」 「 光が欲しいのは夜だからさ 」
Suddenly, a kid came into the room and declaimed:
“ The Moon is more useful than the sun.”
“ Why ?”
“ We need the light more during the night than during the day.”

○ 「 真実とは何ですか 」 と旅人がたずねると ある聖者が答えました 「 いままでも これからも私が絶対に喋らないものだ 」
“ What is truth ? ” a traveler asked the saint,
“ Something which I have never, at any time, spoken-nor shall I.”

○ 生まれては死ぬるなりけりおしなべて 釈迦も達磨も猫も杓子も
Once born, all die.
Shakyamuni, Bodhidharma, cat and dogs.

● 牛

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● 先般亡くなった中村勘三郎さんのことを思っている。 合掌 黙礼。


○ もしかすると聖者は 単にくちべただけなのかもしれない
Maybe saints are just not good at speaking.

○ 王様がある変わり者で評判の乞食にいいました 「 何か欲しいものはないか なんなりというがいい 」 乞食は答えました 「 そこをどいてくれないか 影になる わたしは光が欲しいんだ 」
The King said to a beggar known to be eccentric,
“ Is there not anything you want? Name what ever you wish.”
The beggar replied,
“ Would you please move? You are casting a shadow.
It is light that I want.” 

● 険(けん)

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 ● 私(増澤)若い頃、無性にインドに行きたかった。働き盛りの頃は忘れていたが今頃(65)になって、行きたい気持ちが甦ってきた。 すべてを許容してくれそうな気がするから ・・・罪作りな写真集だ。
  

Posted by masuzawa05 at 09:04Comments(0)

2012年12月17日

MY辞書より・その7

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● 背水の陣を敷く:


Burn  one’s  bridges!
橋を焼いて、退路を断つ。

反面その否定形で、転職・起業面からは

Don’t burn your bridge
後戻りできない状態を作るな! という、自戒の一言。



● ジュリアス・シーザーが cross the Rubicon の時に言った、後には引けない重大な決心で 
The die is cast ( 賽は投げられた )。


 古今東西を問わず、名リーダーと呼ばれるためには、味方の心を束ねられる求心力や、将来ビジョン・戦略、そして難局を打開する際の決断力が決め手となる。

 

相反する言葉を前に、人生は臨機応変、さまざまな思索と決断による選択が求められる。
  
Posted by masuzawa05 at 09:31Comments(0)

2012年12月10日

無題・その1



● その一:


 『 MY・事務所 』

熱海駅・アーケードの突端、ファミリーマートのあるビルのオーナーである魚熊さんのビルの二階に事務所を借りている。

アーケードに面した玄関にはプランターの緑を配し公共の顔を作り、建替え予定があって上階は空室のままだから、事務所としては管理人も兼ねて一社で使っている。

駅に続く前の道は人通りが多く、時折窓を開けて上から覗くと、こちらを意識していない分、自然な人の動きや表情が読める。時に見てはいけないものを見てしまったようなうしろめたさと、どぎまぎさ を覚えるのは何だろう・・・そそくさと窓を閉める。

賑やかだった昔を引きずったまま、街の喧騒に息をひそめて佇むかつての銀行ビル。通用口のあるビルの隙間の小路から、その先に開ける人通りを見やりながら、明るくまぶしい未来に思いを馳せる。

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 わが事務所、銀行時代には当然耐火金庫が在ったわけだが、今は鉄柵だけが残っていて、面影を伝えているが、設計事務所としては倉庫兼書庫として丁度よく利用している。

 ビルであるからエレベーターも有るわけだが、永らく使っていない為、再利用するためには手を入れなければならず、修理せずそのまま使わないでクローズしたまま2Fを事務所として、階段を利用して営業している。

 駅前支店の銀行があった頃は知る由もないが、外観・窓のつくりは少々堅いが、それなりの雰囲気は残っている。今の所有者は、いくつか建物を作らせていただいている知り合いのオーナーで、家賃の面で便宜を図ってもらっている。早く立替をしていただいて、すきっとしたビルの最上階2フロアーを店子として賃借・貸切、庭付きペントハウスのデザイン事務所としてご恩に報いたい。

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● その二:


『 四季の移ろい 』

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● その三:


『 駄々 』

言語は億劫だ
性交は不憫だ
未来は粗大だ
自然は当然だ

詩歌は呂律だ
否定は忸怩だ
貪欲は人災だ
晴天は神慮だ

酩酊は遁走だ
貨幣は不燃だ
沈黙は寛大だ
細君は人間か

貴君は愚民だ
自我は宿痾だ
哄笑は泡沫だ
頓死で満願さ 

 ―谷川俊太郎


● その四:


『 閑居にて 』

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● その五:


『 流れる水は先を争わず 』

 私の座右の銘である。いつも自然体であるがままにいようということだ。自分だけ少しでもよくなろうと思い、無理をして先へ先へと急いでいくとする。結局人を押しのけることになり、そこから争いごとが生まれてくる。水のように流れていけば、この世はすべてうまくいく。流れる水は一緒に流れているだけで、まわりを押しのけているわけではない。どんなに急いでも、まことに円満にこの世の摂理の中におさまっているのである。人の生き方も、そのようにありたいものだ。 ―立松和平( いい人生より抜粋 )
  
Posted by masuzawa05 at 10:13Comments(0)

2012年12月05日

心の在処 (ありか)


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 谷川俊太郎

ありがとうの深度

心ここにあらずで
ただ口だけ動かすありがとう
ただ筆だけ滑るありがとう
心得顔のありがとう

心の底からこんこんと
泉のように湧き出して
言葉にするのももどかしく
静かに溢れるありがとう

気持ちの深度はさまざまだが
ありがとうの一言に
ひとりひとりの心すら超えて
世界の微笑がひそんでいる




● 言葉のジャングルをかいくぐり伸びをする
てらいなく 「 ありがとう 」 と言える自分でありたい。
  
Posted by masuzawa05 at 11:02Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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