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増澤信一郎の心模様

2012年06月25日

英語になった日本語

◎ MOTTAINAI ( 勿体無い )

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○ この言葉、日本人なら誰しも馴染みがある言葉だが、驚くべきことにこの言葉は英語、フランス語、中国語、ロシア語など世界の主要言語には存在しない概念なのだ。だが、今世紀の人類の主題は 「 環境との共生 」 であり、日本が育んできた和の心はその主題に合致する。その和の心が日本語の 「 もったいない 」 という言葉を媒介して世界に伝えられたことは、日本語の底力からではなかったか。
 日本人の伝統的価値観は日本語を通じて有史以前から継承されてきた。原始民族が現代に至っても、言語だけではなく国土と国家を持っているのは、世界でも日本だけであり、日本人は責任を持って自然と調和する心を世界に伝えていかなくてはいけない。

◎ だが今、日本語は粗末に扱われ、失われようとしている。大切なのは日本人自身が日本語の価値を知ることではないか。
 日本語は日本人の個性の根幹を担保するものである。近年、蔑(ないがし)ろにされつつある日本語の価値を再発見することは、現代日本人にとって非常に重要なことである。
( *今正に、日本書紀にみられる皇紀 2671年。初代神武天皇から始まり、連綿として続く我が日本)
  「 日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか 」 ― 竹田恒泰著 より抜粋。


○ ケニア人が世界に伝えた 「 もったいない 」:

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 平成十七年(2005)三月、「 もったいない 」 という日本語が環境保全の合言葉として世界的に知られることになった。これは国連の 「 女性の地位委員会 」 閣僚級会合で、ノーベル平和賞受賞者でケニア環境副大臣のワンガリ・マータイ女史が演説し、日本語の 「 もったいない 」 を環境保全の合言葉として紹介し、会議の参加者と共に唱和したことによる。 ( 大変残念ですが、2011年9月に亡くなられました )

 追悼の思いを込めた産経新聞の記事が、彼女の活動の一端を伝えるべく英文記事として出ていました
 
植林活動でノーベル賞:

Wangari Maathai died on September 25th.
Maahtai started activities to plant trees in Kenya in 1977.
More than 40 million trees were planted in Africa countries.
She won the Nobel Peace Prize in 2004.


○ もったいない ( MOTTAINAI ): 
以下の四つの 「 R 」 を表している。

一、 消費削減 ( re・duce; リデュース )

一、 再使用 ( re・use; リユース )

一、 資源再利用 ( re・cyle; リサイクル )

一、 修理 (re・pair; リペアー )


● “ もったいない ” だから “ 工夫 ” して使う。 ・・・ 知恵。
私(増澤)、そのことはとても大切なことだと思います。



○ 尊いものや価値あるものが、穢(けが)され、粗末に扱われ、能力が発揮されず、本来あるべき状態から離れているさまなどを惜しみ嘆く気持ちを表す言葉であるといえよう。

 日本人は日常生活の多くの場面で 「 もったいない 」 といいながら、物のありがたさに感謝して大切に使い、資源の消費を抑え、不要なものも使い回し、資源を再利用し、そして壊れても直して使ってきた。それが美徳であると称えてきたのだ。自然の節理に適うものは美しいものである。この感覚は、大自然を正しく畏(おそ)れ、利用し、そして調和を図ってきた日本人の伝統的価値観から派生した、日本人の心の在り方である。


● もったいないに通じるもの: 道元禅師の主著 『 正法眼蔵 ( しょうほうげんぞう ) 』 最後の巻にある八大人覚 ( はちだいにんがく: 偉大な人が覚知する八つの真理 ) 、釈迦の最後の説法の一つ 「 少欲 」・「 知足 」 に発する、足るを知る心ではないでしょうか。


石井建築事務所はものを大事にする心を育み 「 心を形に表す 」 を標榜して設計しています。 ものを大事にする心は、当然なことながら人を大事にする心につながります。
  

Posted by masuzawa05 at 16:17Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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