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増澤信一郎の心模様

2011年02月27日

ちょっといい話・その6

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就職難の時代、就職先の人気ランキングについて 日経の春秋にこんな記事があった。

◎ 就活中の大学生の皆さんに助言しよう。
ランキングなど気にしなくてよい。調査会社によって結果はかなり異なる。しかも就職前に抱く会社のイメージと実際に企業社会に出てからの体感には、大きな違いがある。就職案内やデータに映る虚像を見破り、社長の言葉や社員の表情から、企業の素顔に迫って欲しい。

 ○ 米グーグルのシュミット会長が示した人材活用 「 10の黄金律 」 に 「 悪魔になるな 」 という1項目がある。人間は自分の見方に溺れがちだが、異なる意見に耳を傾け他者を尊重する環境こそ大事。組織の長は専制的に判断を下す前に、常に様々な視点を集めるべきだ。組織をイエスマンだらけにしてはならない。
 そして
 個性を伸ばし、より大きな力に高めるために必要なのは、経営者の構想力と組織の包容力だろう。人気や知名度ではなく、自分がいきいきと働ける職場を自分の目で見つけられるか。そんな独自の眼力がある人材を、企業側もまた求めている。・・・と述べています。
( 記事より一部抜粋 )


● 私(増澤)思いますに、「 悪魔になるな 」 この言葉、よく判りますが、違う立場の人がチェックを入れないと、陥り易い罠であろうと思います。また、チェックを入れられる組織・体制であるかが大切であり、仮に過ちがあったなら、素直にそれを認めて改める度量が求められる。

また、オーナーの人格・見識以上には企業は伸びないということでもあろう。裸の王様になってはいけない。

たとえ私がダメでも私を超えていく人材が育てばいいのだろうが・・・。ダメな私がいる限り超えて行かれないという場合もある。

 『 会社は預かりもの、役職は授かりもの 』 という言葉を役員・所員全員が肝に銘じ、身内のエゴも無く、全員他人同士の会社を前向きに経営していく楽しさを感じています。

今、私どもの会社に息づいているのは、創業者故石井信吉の 「 企業継続 」 への思いと、 「 ひと様の財産を作っている 」 という、職業的倫理観であろう。



 つづいて、文芸春秋に載った私の大好きな塩野七生さんの文章より。

◎ 内定がもらえないでいるあなたに:

 私が大学を卒業した当時は就職難の時代ではなかった。学習院卒の女子学生は直ちに結婚すると思われたのか、わが大学には女子の求人がまったく来ない。やむをえず、新しきアイデアを求む、なんてあったから、新聞広告を見て試験を受けたのだが、・・・書類選考は通ったらしく、面接には進んだ。小さな会社だったので、面接は社長自らが行う。それで聞いてきた。

英文タイプは出来るか: 私の答えは ノー
速記は出来るか: それへの答えも否

社長は言った。いったい全体、あなたはなにができるのか。若かった私は、ニッコリして答えたのだ。六ヶ月間の間私をお使いになれば、おわかりになります、と。
 これで、落ちたのである。だが落胆もしなかったし、ましてや人格を否定されたなどとは少しも思わなかった。帰宅して報告したら、母が笑いながら言ったのだ。月並みでないあなたを月並みな男が採ったとしたら、そのほうがおかしいわよ。

 その後入社試験は、二度と試みなかった。だが、このときの経験が、少女時代の夢を追い求めるかそれともまっとうな会社勤めを選ぶかで迷っていた、私の背中を押したのだった。
 というわけでヨーロッパへ行くと決心はしたのだが、なにしろ一ドルが三百六十円の時代である。と言って、遊学の財源を保障してくれる 「 職 」 はない。仕方なく、私の方から 「 職 」 を作ることにしたのである。アルバイト先だった会社、絶対に私などは採用しない大会社の会長に直接に談判したのだ。これまでに私がその会社のためにしてきたヨーロッパのモード情報を集めて送る仕事を、イタリアで続けさせてくれと言って。
 その人とは一度だけ会って話したことしかなかったのだが、当時は経営の神様と評判の人であっただけに言うことが鋭い。 

「 日本にいてやれる仕事をわざわざイタリアへ行ってまでやってもらう理由は見出せない 」 と言う。 だが続けてこうも言った。 「 イタリアに行きたいほんとうの理由は何ですか 」 

 このときくらい、イチかバチかと思ったことはなかった。それで私は、相手の目をじっと見つめて答えたのだ。 「 ほんとうは地中海を、自分の目で見たいのです 」 そうしたら、実力会長だったこの人は即断した。 「 あなたへの費用はハンブルグ支店の雑費から出すのです。だから、わが社のことなどは気にしないで、地中海を存分に見ていらっしゃい 」 もちろんのことこの忠告は、存分に活用させていただきましたけどね。

 しかし、と私は考える。内定をもらえないで悩みあせっているあなたは、社会を恨む前に、自分自身の欠陥は考えないのか、と。
 私には、入社試験に限らず、拒絶されると言うことへの反応が過剰すぎると思える。言い換えれば、社会から拒絶されることに慣れていないのではないか、ということだ。だがこの傾向は、今の日本では若者に限らない。
 世論調査の結果にびくびくする政治家たち。悪く評されたことで、まるで人格の否定でもされたように、その評者を恨む作家。この種の大人の多い今の日本で若者にだけ過剰反応をやめよと言うのは酷かもしれない。びくびくせずに、笑い飛ばし、自己防衛を始めてみたらどうだろう。

 反省を求める第二は、これまた今の大人の性向になっている安定志向である。もはやこれからは安定の時代ではない。終身雇用などは、あったとすれば奇跡、と考えたほうがよい。起業といえるほど大げさなことまでやる必要はない。だが、そこそこの才能と、一般的な社会の傾向に捕われない発想力の転換と、若いからこそ持てる、蛮勇と言ってもよい勇気。また、安定などはなくてもいいや、という居直り。
 そして何よりも、
『 一会社が必要としていなくても、それは社会があなたを必要としていないということではないという、現実的で冷徹な信念 』 これらのことさえあれば、どうにかなりますよ。        文芸春秋 「 日本人へ 」 より抜粋。

2








● 私(増澤)ごとで言えば、一ヶ所に四十数年、思えば長居をしたもんだ。ちょっとの腰掛のつもりが長く居座ってしまった。
そして、日常性に埋もれるのは最大の罪だと知った。新しいことにチャレンジすること。この先、知的に恥をかき続けなければ私自身がダメになる。

変化の時代、多くの人に出会って、意気に感じ、繊細に且つ大胆に攻めに転じるつもりです。私自身が変わらなければ会社も変わらない。
  

Posted by masuzawa05 at 20:29Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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