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増澤信一郎の心模様

2010年07月26日

服装について

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 以前、同じ中高一貫校に通う娘を持った友人と父親参観日に、セーター姿の若い父親を見て 「 俺たちの世代は、セーター一枚では出かけないよなー、やっぱりジャケットを着るよな! 」 というようなことを話したことがある。服装に関する感覚は世代と家庭の躾でさまざまである。

 作家の浅田次郎さんは人前に出るときは背広にネクタイを締めて、キチッとして出かけるという。それが彼の家の伝統というのを読んだことがある。

私事ではあるが先日下着のパンツの中に下着のシャツの裾を入れるのを見て、女房に笑われた。女房のところは四姉妹ということもあるが、パンツの中には入れないらしい・・・。その上にシャツを着てズボンを穿く。 私、子供の頃母親から下着のシャツがはみ出したり、ずれない様にそうすることを教わった。
腰周り上から順番に ズボン→上着シャツ→パンツ→下着シャツの順なのだ・・・・。女房は皆に教えてやると言って笑うのだが、何がそんなにおかしいのだろう。


◎ 今朝の日経の春秋にこんな記事が出ていた:

 若い人はそれを 「 シャツ・イン・パンツ 」 と呼び、おじさんの象徴とみなしているらしい。 ( 注、この場合のパンツはズボンのこと ) 普段着のときでもシャツの裾をズボンの中にたくし込む、あの流儀のことだ。インかアウトかの分かれ目は50代の前半あたり、という説もある。
 そう聞いて、渋谷界隈を行きかう若者を眺めてみればアウト派ばかり。たまに歩いているインのお仲間は、やはりメタボ気味におなかの出た中高年だ。まあこれも時流というもの、カジュアルの着こなしだから、と思っていたが昨今は会社や役所にも侵入しているという。クールビズとはいえ、さてどうだろう。
 アロハシャツがどこでも通用するハワイで感心したことがある。ホノルルといっても官庁や銀行が並ぶ地区だと、アロハの裾をズボンの中に入れたビジネスマンが目立つのだ。こうすると、南の島のゆったりとしたシャツも妙にきりりと引き締まる。公的な場面ではイン、というのが人の世の知恵というわけか。
 などと講釈を並べてはみたが戦後の一時期までは夏は開襟シャツの裾を外にたらす格好が珍しくはなかった。昭和30年代の日本映画では、サラリーマンも教師も刑事もアウト派だった。それがだらしなく見えないのは、みんながひたむきだったせいなのか・・・・。

 「 通る電車 白シャツぎつしり 充ちて過ぐ 」 (山口誓子)― 春秋より抜粋


● 先日、会社の社内旅行でリゾートのホテルに泊まったときのこと、社員の中にTシャツだけで参加したものがいた、リゾートだからそれでもいいのだが、もしジャケット着用のディナーだったらどうするのか? ジャケットは不要でも、襟付きシャツを求められるかもしれないし、冷房で寒いときもある。
たまたま部屋に有る着流し風の和服での食事がOKだったのでよかったが・・・。

仕事柄、服装ひとつとってもT・P・Oとシーンを頭に入れた服装を想定すべきである。我々はデザイナーであり、先読みと、大枠でのマナーの設定も心がけるべき大切なことである。気配り、心積もりも満点を目指そう。

 昔、ハワイのホテルの地下の高級ディスコに入ろうとして拒否されたことがある。襟の無いシャツでジーンズのズボンだったからである。今ではジーンズはOKだろうが襟無しシャツは・・・どうだろうか?


● 又こんなこともあった、タイのザ・オリエンタルバンコクホテルに研修旅行で滞在したことがある。別棟の最上階にあるフランス料理のレストラン “ ル・ノルマンディー ” にて勉強のため全員でディナーを摂った。
ネクタイとジャケット着用のため、ジャケットとタイの無い者は、貸しネクタイと貸しジャケットで席に着いた。気恥ずかしい田舎者の一団だった。
むしろそういうレストランには行くべきではなかったが勉強のためという大義名分、若気の至りで行ってしまった。
ワインも食事料金に合わせたランクを選ぶと教わっていたので、自由に選んだのだが、懐具合も考えず相当高価なものを頼んでしまった。デザートにいろんなチーズを選ぶのは初めてだったが、ブルーチーズも含めていろいろ食べれて楽しかったのだが、結果、大幅予算オーバーで手持ちのお金では足らず、急遽カードをもっている者から借りて支払った苦い思い出がある。

同じく社員研修旅行、長崎のレストランでランチを摂った。スープをズルズルと音を立ててすする同僚に注意をしたのだが、おいしく飲めばいいではないかと食って掛かられた。不快に感ずる人達も居ることだから音を立ててはいけないと諭したのだが、気まずさが残った。
 ちなみにスープはすすったり、飲んだりせずに、かむように口に含むと音が出ずに喉もとを過ぎる。
マナーとはみんなで気持ちよく過ごすための約束事で、身につけなければいけない暗黙の了解事である。 もちろん蕎麦はズルズルとすすって良い。

● 食事のマナーや服装は生き方でもあり、紳士淑女の条件でもある。いろいろなクライアントとお付き合いする際に、マナーひとつで嫌われることもある。好感を持ってもらえるよう、日々の心掛けが肝要である。



● 先頃、齢63にして喪服をそろえた。夏服・冬服・合いの服(中間期)と三タイプ、クラッシックの一文字の紐の靴。亡くなった人に弔意を表すために、どんな季節でも気持ちのよい服装で参列できるようにとの思いからだ。娘も女房も三越でキチッとした素敵なものを買い足した。

● お葬式も結婚式も同じ黒服ではおかしいだろうと思って、十数年前にタキシードを揃えた。遊び心から黒に近い濃紺のスーツなのだが、これとて正式夜会服 ( 燕尾服 ) の略式で、昼間用の正式礼装はモーニングとのこと、モーニングでは花嫁の父親的で仰々しいし、結婚式は圧倒的にお昼が多いので昼用の略装を探している。
確か以前、銀座和光にディレクタースーツなるものがあったことを思い出し、近頃お店に行って聞いてみたのだが、今はもう置いてないとの返事、しばらくはタキシードで間に合わせつつ、お洒落な昼用の略式礼装を探すつもりである。

タキシードには黒のエナメルの一文字の紐靴が、夜会ダンスの際女性の白いドレスの裾を汚さないために定番だというが、これだけは黒皮の一文字の紐靴を葬式用と兼用している。 

● 日本人であるからにはお金と暇ができたら、和服の礼装にも挑みたい。


歴史と伝統に基づいた、美しく素敵な “ 日本人 ” でありたい。

ことほど左様に、昔の人たちの服装や世界各国の礼儀作法に学ぶものが多い今日この頃である。 ファーストファッションでは品格に欠ける。 


● デザイナーには服飾センスも大切です。

だらしない格好のデザイナーに貴方は数千万、数億円の建物の設計を託しますか!?

 困ったときには普通の常識に戻ってみることです。

 服装についても日々の心がけが問われ、トレーニングが必要です。



 暑い夏、都心の一流ホテルにアーリーチェックイン、サッとシャワーを浴びて、白い麻のスーツでパナマの帽子でも被り、涼やかに夕闇迫る銀座を闊歩してみたいと思う今日この頃である。
  

Posted by masuzawa05 at 08:56Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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