2009年09月29日
だまし絵
エッシャーの作品は知ってはいるのだが、私(増澤)にも出来るかなと思って描いてみた。当然と言えば当然なのだが・・・やっぱし出来た。
◎ この 「 滝 」 と題されたリトグラフは、 「 奇妙な建物 」 という点を除けば、一見何の不思議もない絵だが、よく見ると、落下して水車を廻した水がそのまま 「 流れ下って 」 元の高さに戻っている。改めて 「 えっ? 」 と気づく不合理性。実際の土木技術では実現不可能でも、絵では簡単に実現できる。絵画のそのような面白さ、可能性の一面をエッシャーは教えてくれたのである。
優れた土木技師を父に持つ版画家エッシャーは、そのDNAを受け継いでいるのか、ありきたりの絵よりもむしろ、位相幾何学的な図面とか図形の面白さに熱中した。
絵は三次元の空間と物を、二次元に置き換えて描写実現したもので、その二次元世界を三次元に復元認識するのは、一種の約束事ないしは眼の錯覚によるのだが、エッシャーはその錯視・錯覚を利用して、平面世界を縦横に遊び回ったのであろう。
● 建築空間も ‘ 一種の錯覚の産物である ’ と誰かが言っていた。
ならば、
偉大な錯覚を演出し続ける我々は、自虐的に 『 詐欺師・ペテン師・設計士 』などと自らを名乗る事もあるが、さしずめ 詐欺師・ペテン師 の上層部に居て、美しいマジック ( 心を形に表すテクニック ) で建築主を煙に巻くしたたかな仕掛け屋か!
◎ この 「 滝 」 と題されたリトグラフは、 「 奇妙な建物 」 という点を除けば、一見何の不思議もない絵だが、よく見ると、落下して水車を廻した水がそのまま 「 流れ下って 」 元の高さに戻っている。改めて 「 えっ? 」 と気づく不合理性。実際の土木技術では実現不可能でも、絵では簡単に実現できる。絵画のそのような面白さ、可能性の一面をエッシャーは教えてくれたのである。
優れた土木技師を父に持つ版画家エッシャーは、そのDNAを受け継いでいるのか、ありきたりの絵よりもむしろ、位相幾何学的な図面とか図形の面白さに熱中した。
絵は三次元の空間と物を、二次元に置き換えて描写実現したもので、その二次元世界を三次元に復元認識するのは、一種の約束事ないしは眼の錯覚によるのだが、エッシャーはその錯視・錯覚を利用して、平面世界を縦横に遊び回ったのであろう。
● 建築空間も ‘ 一種の錯覚の産物である ’ と誰かが言っていた。
ならば、
偉大な錯覚を演出し続ける我々は、自虐的に 『 詐欺師・ペテン師・設計士 』などと自らを名乗る事もあるが、さしずめ 詐欺師・ペテン師 の上層部に居て、美しいマジック ( 心を形に表すテクニック ) で建築主を煙に巻くしたたかな仕掛け屋か!
Posted by masuzawa05 at
09:42
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