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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2008年11月25日

詩人の感性に学ぶ・その9

男60歳恋をして、妻子を捨ててその人と暮らした。
あるときその女性は忽然と出て行った。思えば今の私(増澤)と近い年頃。

 伊那谷に一人暮らす 青年のような老人。

140加島祥三
     














『 求めない 』


求めない_
すると
簡素な暮らしになる

求めない_
すると
いまじゅうぶんに持っていると気づく

求めない_
すると
いま持っているものが
いきいきとしてくる

求めない_
すると
それでも案外
生きていけると知る

求めない_
すると
改めて
人間は求めるものだと知る

求めない_
すると
キョロキョロしていた自分が
可笑(おか)しくなる

求めない_
すると
ちょっとはずかしくなるよ
あんなクダラヌものを求めていたのか、と

求めない_
すると
心が静かになる

求めない_
すると
楽な呼吸になるよ

求めない_
すると
体ばかりか心も
ゆったりしてくる

求めない_
すると
心が広くなる

求めない_
すると
ひとに気がねしなくなる

求めない_
すると
自分の好きなことができるようになる

求めない_
すると
恐怖感が消えてゆく

求めない_

すると
心が澄んでくる

求めない_

すると
悲しみが消えてゆく

求めない_

すると
時はゆっくり流れはじめる

求めない_

すると
心に平和がひろがる

・・・・・・・・・・

* 加島祥造 詩集 『 求めない 』より抜粋。


・・・延々と 煩悩の数ほど続くのだが・・・

私 もうこれ以上は 求めない、疲れるから。
それでは おしまい。
  

Posted by masuzawa05 at 10:10Comments(0)

2008年11月17日

考えるヒント・その3(愛国心・中国と米国・歴史)

139   










 塩野さんはこう述べています

● 愛国心 について;

 イタリアで暮らしている私の場合、イタリアのサッカーは好きですが、ワールドカップで応援するとしてもせいぜい二番目。第一に応援するのは、いかに弱くとも我が日本なんです。こういった感情を抱くことはきわめて自然の摂理だと思う。

 ただし愛国心は結構ですが、愛国心教育というものが可能なのか、私は疑問に思っています。教室で教師がどうやって教えるのか。教えようにも、子どもたちの心の根底に、家庭で培われるべき人間関係の基本があるのだろうか。
 そう考えると、結局は家庭の問題になってくる。われわれは子供時分から母親を愛し、母が老いれば守ろうとする。この親に対して抱く感情と、祖国を愛する感情は、共に同心円にあるものです。愛国心は人間の心の外側から与えられるものではなく、内面から湧きあがるべきものではないでしょうか。そもそも政治家は抽象的なことは言わないほうがいいですよ。愛国心教育は政治家の仕事ではないし、教育できるものでもありません。

 それよりも、キケロのこの言葉をもう一度、読み直すべきです。
「 人間にとって最高に名誉ある行為は、祖国のために役立つことである 」
 文化でもスポーツでも、役立つことでは同じですから。


● 中国とアメリカ について;

 冷戦対立構造が終わり、世界は急速に変化しました。グローバル社会の到来です。その社会で起きていることの本質は何か、それは武力衝突を含む諸問題での対立であり、同時にその対立をいかにして回避するのか、というせめぎあいなのです。

 EU統合はしばしば経済問題で語られてきました。
しかし、ヨーロッパにとって最大の関心事は、まず第一にヨーロッパの諸国同士では二度と戦争しないこと。第二に、二度の世界大戦を経て、主導権をアメリカや日本に奪われてしまったがゆえの、政治・経済面での劣勢を、どう取り戻すかにありました。そのためには、経済上では遅れている東欧諸国をも、飲み込むことのデメリットも甘受しようという発想です。

 日本はお隣の中国をグローバル社会の中でどう考えればよいか。結論から言えば、  「 政冷経熱 」といわれる日中関係が、すぐに解決するとは思わない方がよいということです。
 日本企業はこの二十年近く、経済効率だけを求めて、安価な中国の労働力を利用してきましたが、その間に中国は大きく変化してきました。市場経済が導入された結果、国内における経済格差の増大を引き起こすと同時に、海外へも積極的に経済進出していくようになった。戦後日本も通った道ですが、そのときの中国のとった対応は日本とは反対でした。
 こちらから近づいていこうと努めた日本と違って、WTOなど、国際社会における既存のルールになかなか従おうとしないのです。中華思想とはこういうものか、と思ったりします。
 そして、既存のルールと衝突したとき、中国は自国の不備を他国へ責任転嫁する。それで国際問題になるのです。靖国問題における日中間の議論も、その延長線上にあります。そのとき日本はどうすればよいか。
 カエサルには 「 私は自分の思いに忠実にやってきた。だから、相手もそうであって当然だと思う 」 という言葉があります。この発想を前提とすると、つまり、相手の存在を許容することですね。 それにアジアのナンバー・ワンで居続けなければならないという理由もない。
 マキアヴェッリは「中くらいの勝利で満足するものは、常に勝者であり続けであろう」と言っています。勝たなくとも負けない、というやり方ではどうでしょうか。

 アメリカが政治・経済・軍事において世界の中心にあることは否定できません。パクス・ロマーナになぞらえて、「 パクス・アメリカーナ 」と言う人が居ます。しかし、ローマの時代のパクス(平和)とアメリカの求める平和は根本的に違うのです。
 その象徴がアメリカによるイラク戦争です。このとき「 正義の戦争 」という大義名分を掲げました。ここが古代ローマと根本的に違うところです。古代ローマの戦争には、勝者と敗者しかいませんでした。だからこそ、敗者に対する寛容さもあった。
 しかし、「 正義の戦争 」においては、敗者に対する寛容さなど望むべくもありません。なにしろこの場合の「 敗者 」は「 非正義 」なのですから。アメリカは自国の正義を、全世界で共有すべきだと思っている。これは、まさに十字軍の発想です。「 神 」が「 正義 」に変わっただけ。いや、変わりもしない。神様が正しくないことを言うわけが無いのですから。

 西欧社会では、ルネッサンス期を経て、啓蒙主義の時代が終焉した十八世紀において、既に十字軍的発想は流行らなくなった。しかし、二十一世紀のグローバル化の時代になって、「 神 」が「 正義 」に名を変えて復興してきたことに、絶望さえ感じています。「 正義の戦争 」はまさに一神教の精神です。

 古代ローマ、そしてわが日本も多神教の世界観に生きてきた。その多神教の精神こそが、パクス(平和)・ロマーナの源泉であったのです。
 そのことを日本人は、もっと考えてよいのではないでしょうか。そうすれば、自ずとアメリカとの付き合い方も分かってくる。そのためには、歴史を学ぶことが重要なのです。


● 歴史について;

 私はこれまで、ルネッサンス時代のイタリアを書き、ヴェネツィアという海洋国家の歴史を書き、そして『 ローマ人の物語 』では一千年の古代ローマを書きました。歴史とは学ぶだけの対象ではない。知識を得るだけならば、書物を読むだけで済みます。そうではなくて歴史には、現代社会で直面する諸問題に判断を下す指針があるのです。

 私はよく、二つの座標軸で物事を考えます。現在の状況を横軸にとり、縦軸に歴史をとる。二つの軸を自由に動かすことで、現在の状況を過去の歴史に照らし合わせながら考えることができ、適切に判断を下せるようになるのではないかと考えます。

 歴史に学ぶと言うことは、知識の集積に力点を置くのではなく、人間の行為の原因を探ることのほうに、力点を置くべきです。だから、歴史はまさに人間学の宝庫。政治や経済人でも「 歴史は苦手で・・・」という人が居ますが、「 それはおっしゃらない方がいいですよ 」とアドバイスすることにしています。言い換えれば「 人間が苦手です 」と告白しているようなものですから。

 では、どうやって歴史を学べばいいか、とよく聞かれます。大事なのは「 歴史のif 」を持つことです。                                 
よく「 歴史に if 」はご法度だといわれますが、一般人はそんなことに縛られる必要は全くありません。「 もし信長が本能寺の変で殺されずに、あと二十年長生きしていたら・・ 」 「 もし日本が太平洋戦争に勝っていたら・・・ 」こういう問いを設定して、自分の頭で考える訓練をするのです。基本的な歴史は学校で勉強し、その上で、「 歴史の if 」を頭の体操とでも考えてやればいい。

 一人の人間が一生涯で経験することには限りがある。そして、現代は過剰なまでに情報が氾濫している。この現代で、必要な情報を見分けることは難しい。歴史という長い縦軸をもつことが、自分という器の容量を増やすことにつながるとおもいますよ。

         以上 塩野七生 文藝春秋記事より抜粋


ここで私(増澤)、

◎ 愛国心: 自発的に、身近なところから人を愛し、そして役立つ行いをすることが愛国心につながる・・・・・? 家族愛は愛国心につながる・・・・・!

◎ 中国と米国: 相手の立場を許容すること、私がすべてではないのだから。許すところから理解が生まれる。
  相撲で言えば、人生9勝6敗でいい、大きく負けないが、大きくも勝たない、ただし常に負け越さない。
  一神教の正義の戦争ではなく、多神教の世界に生きる我々の、包容力を生かせないだろうか、優柔不断といわれそうだが。

◎ 歴史: 歴史には生きるヒントがいっぱいつまっている。今からでも少しずつ「歴史」から学ぼう。 ifの心を持って。


  こんな風に思ったのですが いかがでしょうか。
  
Posted by masuzawa05 at 09:30Comments(0)

2008年11月10日

平山郁夫「祈りの旅路」に行ってきました

 東京国立近代美術館で 平山郁夫展がありました

シルクロード展あたりから、なぜ? と素朴な疑問が私の中にありました。

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疑問は雲散霧消しました。そこには、自らの被爆体験を基に 鎮魂と祈りの旅路が綴られ、 『 砂埃立つ荒野 と 匂いたつ緑野 』 がありました。

138 平山郁夫スケッチ     









                                  
解説書には 「 釈迦と仏弟子の姿や彼らを取り巻く空間を、金の輝きと暗いシルエットの対比で表すなど、場の聖性を効果的にとらえている。が、華麗さや神秘感をあからさまに狙ったものではない。むしろ古代の仏伝図に通じる素朴な味わいが秘められている 」と記されています。

◎ 第一章 仏陀への憧憬

● 行七歩・1962

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● 受胎霊夢・1962

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◎ 第二章 玄奘三蔵の道と仏教東漸(ぜん)

● 求法高僧東帰図・1964

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● 西蔵布達拉宮・1977

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◎ 第三章 シルクロード

● 中亜熱閙図( 閙:ドウ、騒がしいさま )・1971

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◎ 第四章 平和への祈り

● 広島生変図・1979

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 彼の来し方は、仏陀の生まれし地より日本に至る 「 道 」 を辿る祈りの旅路
そして行く末は・・・・・。
                              
久し振りに大きなものに触れられた気がした。
  
Posted by masuzawa05 at 10:40Comments(0)

2008年11月04日

帝国ホテルに行ってきました

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 帝国ホテルといえば、凛として懐かしい。                     
会食に時間があったので、久しぶりにラウンジでひと時を過した。柱の数が多いのが気になるが、そのぶんどっしりとして落着いてさすがだ。時を経て変わらぬ良さがある。

 客室数 1005室
 宴会場 26室
 結婚式場 3ヶ所
 レストラン 17ヶ所

 東京事務所と年に一度の合同役員会(情報交換会)を改装された なだ万 新感覚和ダイニング 『 讃・アプローズ 』 で開いた。黒いインテリアは色彩がチャカチャカしない分しっとりと落着いていて、炭と杉を設えた和モダンな寛ぎの空間の中で、和魂洋才な料理の数々を味わいつつ、仕事の話をした。

 これは入り口です

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 大テーブル席と窓側席とカウンター席です

030405     










◎ メニューです

 ● アミューズ:ゴルゴンゾーラディップとメキシコ風サルサ トルティヤのせ

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 ● 前菜:帆立のムース、のう巻きパン・射込み赤伏見、炙り秋刀魚寿司・新銀杏・小芋フォアグラ味噌田楽、蒸し鶏・胡瓜・胡麻酢

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 ● 冷菜:鯛のカルパッチョ、塩昆布ドレッシング

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 ● 温菜:海老と生雲丹、タリアテッレ・バジル

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 ● 口直し:キゥイフルーツシャーベット

   酔いが回って、口直ししているうちに写真撮るのを忘れていました。失礼。

 ● メイン:六白黒豚炭火焼(焼野菜添え、葱味噌ソース)・・・他にはチョイスで甘鯛の香草焼etc.

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 ● 食事:鮭とキノコの釜炊き(赤出汁、香の物・・・他にはチョイスで手打ち蕎麦etc.

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 ● デザート:マンゴーのティラミス・・・ 他にはチョイスでグラマラッカ、和栗のブリュレ、紅玉のパイ包み、抹茶のパルフェ あずき添えetc.

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 黒豚の炭火焼は肉もさることながら、葱味噌ソースが素晴らしく、豚肉を引き立てている。そして甘いもの好きの私にはマンゴーのティラミスは程よい甘さで美味かった。

 コース料理12600円+飲み物いろいろ5400円、締めて約18000円 / 1人 でした。食事時間訳3時間。 
                                   
来年から景気は厳しそうだけれど “ ISHII ” の名前に恥じないように頑張ろう! で散会しました。


 和職人による調理で日本人( 我々 )の舌に合わせてあり、尚且つ居酒屋感覚で食べられれば、イタリアン、フレンチ、チャイニーズ風であれ、OKかな、と思う内容でした。

 気楽で旨かった。

  
Posted by masuzawa05 at 10:12Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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