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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2008年04月28日

レム・日比谷に行ってきました

 眠りをテーマに、宿泊に特化したビジネスホテルタイプのミニホテルが日比谷に出来ました。客室の水廻りがなんと シースルー です。

東京駅から、丸ビル裏手の丸の内通りを歩いてペニンシュラを経て、帝国ホテルにぶつかる手前、内角に在ります。有楽町駅から歩いてすぐですが、たまにはこんなウィンドウショッピングを兼ねた、散歩コースもいいものです。 そして銀座も近い。
 

 外観です

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入り口です

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 フロントです

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 ロビーです

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● コンセプトは眠り:

 心地よい眠りは、今日をリセットするとともに、
 生き生きとした明日に向け
 スタートするきっかけになります
 忙しく過ぎていく毎日の中、
 ホテルで過ごすひととき。
 その中での眠りの位置付けは、とても大きなものです。
 もっと、よい眠りを。 ―以上 ホテルパンフレットより


* レム睡眠とは;
 急速眼球運動( rapid eye movement ―REM )の見られる睡眠。もっとも深い睡眠であるが、脳波は覚醒時に似るので、逆説睡眠ともいわれる。


 それでも眠れない あなたのために 羊数えシートが付いていました。

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シングルがほとんどですが1400幅のBEDを使っているので、プラス3000円でダブルとしても使えます。

ルームレートとプランです

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BEDとゆったりTVを観るためのマッサージチェアーです

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トイレとシャワールームです

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洗面です

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シングルルームはバスタブ無しで、大きなレインシャワーとハンドシャワーでストゥールに座ってくつろぐ。

水回りは全てガラス張りで、明るく広く見える(全体で15屬覆里世)。いやならばカーテン・ブラインドで隠すことも出来るが、シングルならいいか! ダブル使用の時は、それはそれ? おまけに通りに面しない眺めの悪い部屋は窓辺に水回りを持ってくるという徹底ぶり。

デスク回りにガラスを多用しているので掃除の具合がちょっと気がかりであるが、スッキリ・さわやか シンプルでいい。


そして
● 後日、泊まってみての感想:

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ベッド脇に水廻りが有るので、便器と添い寝しているようです。
     
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そこでロールスクリーンを下ろしてみました。こうすれば気にならない、まあまあかな。

バスタブがない代わり、ハンドシャワーとレインシャワーが付いていますが、ハンドシャワーを天井のレインシャワーに切り替えるとき、最初冷水が出ます(びっくり水と言うのでしょうか)、身をかわすスペースが無いのでヒヤッとしました。これはいただけない!

1400幅のベッドは広すぎて、マッサージチェアーのスペースにしわ寄せがいって、そこが狭いです。1200でも良かったと思いました(200の差は大きい)。

ガラスのライティングテーブルは中が見えるのでコンパクトにまとめるにはいいが物を書くには狭すぎる。汚れもあまり気にならなかったが、掃除は結構大変だろうと推察する。
                   
細かいところは抜きにして、ビジネスホテルとしては爽やかな印象でした。

宿泊代13,000円(楽天のネット予約)でちょっと高め、プラス朝食1,000円。和食の白いご飯が美味しくないのが気になりました。‘MUJI’(無印良品)―ノーブランド米 で食べたからでしょうか、それでは洒落にならない。 



竹中工務店の設計施工、客室は国際観光施設協会のインテリア部会のメンバー  NEXT/M の中川さんのコーディネートで、 240.D.S の西尾さんのデザイン。


考え方 デザイン ひとつで 「 箱 」が変わる。
  

Posted by masuzawa05 at 13:36Comments(0)

2008年04月21日

私の好きな景色・その1(伊豆白浜・近辺)

 伊豆に60年 住んでいて、ハッとする美しい景色が沢山あることに気が付きました。白浜の手前、静岡県水産試験場伊豆分場のところを左に折れると、鄙びた港の磯辺に竜宮島という小さな島のある漁村があります。

 いつもこの角度から眺めては通りすぎていました。

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 道路から俯瞰した写真です、遥か彼方に下田プリンスホテルと白浜・伊豆急ホテルが望めます。

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 よく海女さんが潜っています。

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 小さな漁港です、向かいに竜宮島が見えます。引潮のとき、澄んだ透明な水辺、ズガニが岩渡りをしていました。彼方に神津島が見えます。

 なんとものどかな東伊豆の海辺の天然の造形美には、目をみはるものが有ります。   自然のままの美しい景色には心を洗われます。

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 伊豆の国・最古の宮 白濱神社は、2400年前、御祭神の三島大明神が南方から海を渡ってこの伊豆にやってきた処。佇まいからして、素朴で拝金主義で無いのが私の好きなところです。                                  
歳のせいか煩悩の故か、観光地と神社仏閣はセットのような気がします。

 「 神は信ずるもので、お願いするものではない! 」 という、宮本武蔵の有名な言葉がありますが、先日 ついつい‘ お願い事 ’をしてしまいました。             
すると、なんと 叶えられました。信じつつもお願い事をしてしまった不届き者を、笑って許してくれたのでしょうか。



 どういう願い事なのかは事情があってここでは言えませんが、お願い事の御礼で合計2000円を奮発して、賽銭箱に入れました。
                    
 
伊豆者にはやっぱし 白濱神社だ !
そして、海岸線が好きだ !
  
Posted by masuzawa05 at 09:55Comments(0)

2008年04月15日

創造のヒント・その1

 日経アーキテクチュア に建築を元気にする と題して、佐藤可士和氏(アートディレクター・クリエイティブディレクター)と シド・ミード氏(ビジュアルフューチャリスト)はこう述べています。

● 自分のスタイルに悩んでいる人へ! と断って。
               
 『 答えは依頼の中にある それを探すことが先決 』

KASIWA











 設計者はどうして自分のスタイルに固執するのですか・・・取材中、逆に投げかけられた質問だ。佐藤氏の仕事も依頼がなければ始まらない。それは建築設計と同じだ。しかし「自分の仕事だけれども、‘ 作品 ’ではないと思っている。プロジェクトによって求められる表現方法は違うので、同じスタイルを貫くことはそもそも無理」と言う。
 とはいえ佐藤氏も、スタイルをつくることがデザイナーになることだと思っていた時期もあった。しかし、ある時それに疑問を感じ、自分のやりたいことを捨てて、そのプロジェクトが成功することだけを真剣に考えてみた。

 すると、ある仕事で、クリエイションの コツ がわかった。 自分のスタイルにクライアントの希望を当てはめるのではなく、クライアントの希望をかなえる最もいい形を導き出すことが自分の仕事だと悟った。

 いつかはアイディアが尽きるのではないかと言う不安も、この数年でなくなった。「僕の中からアイディアをひねり出す必要はないということがわかってきた。答えは必ずプロジェクト、クライアントの希望の中にある。でも初めは誰にもそれが見えない。視点を少しずつ動かしていくと、パッと答えが表れる。自分の役割は、その視点を提示することだ」。   

 建築も設計者の 「 作品 」 ではない。さらに、クライアントのブランドをつくるメディアだという視点を持てば、新たな道が開けるのではないか。と結んでいます。

 私(増澤)、そう言った意味では、設計の究極は ‘ 住宅 ’ と思う。設計者の作風に惹かれて頼む人はいるだろうけど、本質的にはオーナーがどう住みたいかを形に表わす、一番顕著な建物だと思う。よく話を聞いたり、生き方を感じたりしながら、言われるままに造るのではなく、その内容をよく咀嚼してほどよい空間に仕上げるのには、こちら側にもそのオーナーの生き方を凌駕するぐらいの、執拗な興味と持ち駒が無いと出来ないでしょう。

 依頼の中に それを探す。


● オリジナリティーにこだわる人に! と断って。
『 知力を絞って未来を見る 相手のもつ物語がカギだ 』

MIDO









 仕事に入る前にアイディアを温めたり予断をもったりはしない。「私は何も知らないんだという立場で臨み、クライアントの発する‘ ストーリー ’に虚心に耳を傾ける」。相手の思いに新たな層を重ね、最適のソリューションを提供する。
 そのやり方で ‘ どこにもないもの ’ は出来る。無垢な態度で臨むことは、発想に自由をもたらすことにつながる。「誰も思い付かなかったアイディアというのは、そうやって生まれるんだよ」。
 あらかじめストーリーを持たない代わり、日ごろから、そしてクライアントと接する場面では、情報(インフォーメーション)の仕入れに神経を集中する。徹底的に情報を集め、いったん忘れる。クリアになった脳からアイディアが生まれたら、元の情報の中に放り込む。「 ケアフルと同時にクレイジーに 」 こうしたプロセスを繰り返す。その流儀を「インフォームド・イマジネーション 」と呼ぶ。

 人類の脳は、長い進化を経て進化してきた。「 関心をもったことに対しては脳をどんどん使い、進化を続けることが必要だ 」。よく観察し、記憶する。その蓄積さえ十分なら、‘ 自分本位ではない ’オリジナリティーを表現していける。と述べています。



 相手・対象があってこその 自分(増澤)の感性。
 よく見聞きし判り、 そして忘れず、 豊かにふくらませ、 挑む。


 力まずに 『 聞く 』  自ずと見えてくる。
  
Posted by masuzawa05 at 09:47Comments(0)

2008年04月07日

心に残る建築家の言葉・その15

     

 ● 和風の意匠について( 迎賓館和風別館 );

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コンセプトメーク
 この迎賓館の別館は建築と庭園を融和させ、日本の風土と歴史に育てられた和風の
‘ 美意識 ’を、訪れる人々の目と心に美しく訴えようと計画し、そしてそれを新しい現代の技術によって、幽艶な詩情とし、清らかな造形とすることを念願しながら設計した。
 * 幽艶(ゆうえん):奥ゆかしく、美しいこと。

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 和風の特性;日本建築は太古より木材を用い、構造は木の柱と梁である。壁は少なく、それも土を塗った簡素なものに過ぎぬ。さらに、開口部が広く大きい。室内も開放的で、各部屋は建具によって自由に開閉される。これは高温多湿の夏季に室内の通風を重要視した古人の知恵によるものである。従って、壁の少ない日本の建築では、壁面を飾る装飾や文様は重要なテーマとはならなかった。それよりもむしろ木材や、土、紙などの材料自身の色彩、材質、感触などが愛好され、その簡素美意匠の特色となった。

 庭園においても、戸外と室内は厳格に分離せず、むしろ自然と融和しようとする。従って、造園の様式は幾何学的な形よりも自然の姿や四季の美しい変化を愛好する。これは日本人の自然観によるものであろう。建築の外観で目立つのは屋根の形で、その傾斜屋根の姿は、雨の多い気候によるものである。軒の庇が多く突き出ているのは、暑い夏季に日差しの進入を防ぐためで、このように日本の様式は風土や気候に美しく順応しようとする。

 そのほか特に洋風の意匠と相違する点は、和風の意匠では左右同形は全く少ないことである。規則的な形式美よりも、自由な非対称美を愛好するためであろう。その点で最も洗練された非対称美を創造しているのが、日本の建築と庭園である。それは世界に稀な美的特性と言い得る。

 動線を振ったアプローチ、掘り炬燵の広間テーブル、立礼の茶室、緩い勾配屋根の重なり、建物と池・庭との繋がり・・・・・以前迎賓館の見学のとき、最後に立ち寄った和風別館は素晴しく、私(増澤)、旅館設計の参考にさせていただきました。

 聞くところによると、耐震的判断から改築するとの近頃の話。設計は安藤忠雄、どんな風に手を入れるのか見ものです。 早いとこ見ておいたほうがいいかも。


● 彫刻と建築(萬來舎によせて);

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 この建物は三田の丘に在る、慶応義塾の校舎に属する一棟である。昭和20年に焼失した跡地に新築したものである。私は、その建物を、大学らしい学究と思索の場所にしたいと考えた。そのために「 彫刻と建築の融合 」を目指し、イサム・ノグチ氏が「 庭園 」と「 クラブ室の内部 」を設計し、私が「 建築 」を設計した。
  
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 二人の仕事は分離したものではなく、互いに協力し、スケッチに於いて、製図に於いて、模型において、暑い夏の昼も夜も熟議しあった。

 現代は、古代ギリシャではない。それ故に、私たちの意図したものは、新しい美意識によって、現代の造形美を開拓しようとした。
 今日の日本では、彫刻と建築が分離し、美術が人間の集団生活から隔離している時に、私らは姉妹芸術の新しい協力を願い、生活と美の結合を念ずる。また、人生から失われたポエジーを探し求めんとする。と述べています。

私(増澤)思うに 多分、芸術家と建築家のコラボレーションのはしりかも知れない。と思われます。


取り寄せた本の中にこんな写真がありました。

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 左から谷口さん、イサム・ノグチさん、なぜか・・・猪熊弦一郎(画家)さん! 仲良しだったんでしょうね。

アメリカ好きの 猪熊さん
日本びいきな イサム・ノグチさん
そして風貌がなんとなくバターくさい、谷口さん(息子の建築家・谷口吉生さんが活躍しています)


私、三人の仲良し度合いがわかるような気がいたしました。
  
Posted by masuzawa05 at 09:02Comments(0)

2008年04月01日

記録映画 『アース』 を観てきました

 これは月探査衛星 ‘ かぐや ’ から見たグラフィカルな 「地球の出」です。

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人間の勝手で自然の生態系を壊している愚挙はもうこれ以上は許されない。月から観れば地球(アース)はこんなにも美しいのに。


 淡々と綴られる白くまや象の生態は驚異的で、美しく・哀しい映像でした。

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ハッピーマンデイ、在来線による日帰り銀ブラ一人旅、東京日比谷の映画館に行った。家族連れ・2〜3人のご婦人連れ・一人観のオジサン(私など)・その他、指定席も楽々取れ、おまけに月曜は割り引きデーで 1000円也。 

ナレーションにも有ったのだが、五十億年前に小惑星が地球に衝突した。こんな事故が広大な宇宙で起きる確立は、ゼロに近いという。
地軸は23.4度傾いた。太陽との絶妙な角度のおかげで季節が生まれ、この星は生命を育む惑星となった。事故というより奇跡だった。


◎ 日経の 春秋 にこのことにからめて こうありました:

芥川龍之介が晩年に書いた 『侏儒の言葉』 の中に『 星 』と題した小品がある。
* 侏儒(しゅじゅ);こびと

「宇宙の大に比べれば、太陽も一点の燐火に過ぎない。いはんや我我の地球をやである」。
芥川は、夜空の無数の星星も「永久に輝いていることは出来ない」と断じた。星には寿命がある。消えゆく恒星があり、新しく生まれる星雲もある。

 ならば地軸が傾き、無数の生命を乗せて回り続ける地球の存在こそ驚異的であろう。  その奇跡の重みに思い至れば、人類の仕事はすぐ分かる。温暖化を防ぐのは、氷が解けて海に流される白熊が哀れだからではない。

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 先日、東京駅前 丸ビル一階のホールで、温暖化のためシベリアの永久凍土が融け、露出してしまった3万7千年前の赤ちゃんマンモス、リューバ(日本名:愛ちゃん)の冷凍展示を見てきましたが 本当に 小象 としか言いようがない。
           
ちなみに 列をつくってトコロテン式のチョイ見で800円でした。

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●「地軸 23.4度の傾きが季節をもたらし、生命を育む惑星となった」:
   
何故なのか・・? 百科事典で調べると、夏季には日が高く昇り、昼の時間が長く、冬季には日が低く、昼が短い。単位面積当たりの太陽エネルギーの照射量と日照時間が変化することで、季節が生じるとあります。

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 地軸と赤道(南北半球の基点ライン)が23.4度傾いたまま、地軸に沿って1日かけて自転しながら、太陽の周りを水平面で1年かけて公転している。嘘のような本当の話、そのうち少年の頃に戻って‘ 不思議 ’をじっくり勉強してみたい。

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 季節という絶対的な自然条件があって、その中で地球が巡っていると単純に思っていました。がしかしそうではなく、23.4度という物理的な地軸のズレが太陽からの受領エネルギーの差を生み出し、四季をなし、特異な地球の生態系生み出したとしたら、宇宙の神秘とかけがえのない地球の成り立ちに真摯に敬意を表し、人間の勝手なわがままは許されないという思いに至る。    


それこそ、天につばをするような暴挙だ。
  
Posted by masuzawa05 at 10:26Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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