livedoor Blog
このBlogをチェッカーズに追加 このBlogを
チェッカーズに追加
このBlogをリーダーに追加 このBlogを
リーダーに追加
増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2006年11月27日

美しい景観を創る会・その2(対論、土木と建築)

<景観を壊すもの、景観を創るもの>・・・景観を壊しているものは建築か土木か。

 建築から:村尾 成文(国際観光施設協会会長)
 土木から:石井 弓夫(建設コンサルタンツ協会会長)


 建築批判;
一、 建築は芸術か?・・・調和よりは個性を主張しすぎる。奇を衒うビルが多いい。
景観01







一、 建築は模倣!・・・個性と模倣は両立するか。すべてのデザインは模倣から始まるのだが安易過ぎないか。
景観02







一、 建築はヤドカリ文化・・・景観を借りて生かさなければいけないのに、ダメにしている 
景観03 







一、 建築はサプライズを目的・・・高くすることによって足元の地面を開放するという大義名分で高度競争。
景観04







一、 建築はパトロンに従属・・・お施主様の言うがまま。
景観05







一、 建築と無評論・・・「芸術なのにその批評は?」 曖昧である。
景観06







一、 刹那的な建築産業・・・「20年建て替え」で成り立つ産業
景観07







一、 都市景観を破壊する建築
景観08







一、 乱開発を推進
景観09







一、 建築は仮想現実、舞台の書割
景観10

 





 私、建築設計士、ものづくりの立場としては耳の痛い話です。

 つづいて土木批判;

一、 近代化を急いだこと
一、 資源の絶対的不足
一、 インフラ関係者、土木技術者の自覚不足
一、 土木技術の未熟
一、 土木教育の不備
景観11-1景観11-2







景観11-3景観11-4

 



 

 あまりにも豊かな自然に甘え、農業が産業の中心であることを忘れ、日本人自身が景観の意義を忘れたのでは!


 そして、土木と景観の今後;本来持っている時空を越えた視野の広さを生かす。
一、 異分野と協働
一、 上質な維持管理により景観を守り、創る。
一、 社会的批判を柔軟に受け入れる
景観12-1景観12-2







景観12-3景観12-4







共同宣言;
一、 市民の参加と技術の総合化
一、 わたしのおうちはみんなの景色
一、 国民の景観意識の向上が不可欠
一、 人間の活動により美しくも醜くもなる景観に専門家の責任大
一、 土木技術者に芸術教育を
一、 土木と建築の歴史的協働「国づくりをみんなの力で」


 我々レベルでもそうですが、トップレベルでも協働が少ないのですね

いずれにしても、最終出来上がりが‘潤い’のある市民生活の為に。そうあって欲しいですね。
  

Posted by masuzawa05 at 10:47Comments(0)

2006年11月20日

 不良とは

 さわやかな 悪(ワル)がいなくなった。陰湿なワルがはびこって、法律に触れなければいいだろう、と、のたまう。「そうじゃねえだろう!」と言ってみたものの、こちらにもチョッピリ疚(やま)しさと頭の悪さがあって、強く言い切れないもどかしさ。



 ところで、ある雑誌にこんなことが載っていました。

不良とは
一、 教師など権威を笠に着た人間に徹底的に反抗する。

一、 喧嘩が強い。

一、 屈折し、斜(シャ)に構える。

一、 弱いものにさりげなく味方する。

一、 哀愁を帯びた翳(かげ;鬱屈したかげり・・・?)がある。

一、 無邪気で純真。



 昔の不良には、自分と自分を取り巻く社会を突き放す「せせら笑い」があった。
そして明らかに「それ」とわかった。  懐かしい感じがします。

 いま時で言えば 嵐山光三郎 でしょうか。 ちょっと弱そうですが。

チョイ悪おやじ じゃ浅すぎるし、不良おやじになるには根性がないし・・・どうしよう。

強さ・正義・根性・純情・翳・反骨・クール・斜に構えて喧嘩っ早い。 いいねえ!

不良

 つっぱったり、やせ我慢をしたり、考え込んだり、何かにあたってみたり・・・そんなことが人間に厚みを与える・・・・・・? 本質的には秘めた暖かさを持ち合わせている‘にくい奴’なのかもしれません。  
Posted by masuzawa05 at 09:59Comments(0)

2006年11月13日

心に残る建築家の言葉・その4

 「建築は一品生産で、やり直しがきかない。そして完成すると、いろんな人の手で新しい生命をもってゆきます。」・・・・・だから「建築が生まれるプロセスを大切にしたい」


 「建築の設計は、何年間もやりたいと願っている場合より、偶然の依頼や出あいで始まることの方が多く、昨日考えていなかったことが明日実現することもあります。それが幸せであり、驚きでもあります」

 そして、「何よりも重要なのは、建物を裏切らないこと、そして建物から裏切られないことだと考えています」

maki-san
 




 



建物を裏切らないように設計したのに、思ったように建物が応えてくれない・・・・・・
というような事がたまに有ります。ウチの仕事で言えば、商品建築をあまりにも指向するあまり、‘思い入れ’に足らないことが有ったのでしょうか・・・・・!?

かみさんとの関係にも、結果としての娘にも、言えそうですが・・・・・。


 とまれ、無粋なことは言わずに、思い入れ豊かな気配り設計をしたいと思っています。
そして、槙さんのように スマート な建築家を目ざしたい。
  
Posted by masuzawa05 at 09:51Comments(0)

2006年11月06日

今どきの旅館に必要なもの・その7

    

 魅力ある旅館像とは:

アマングループのホテル作りに学ぶ

アマンアマン02







一、 その土地らしさを感じさせること(どこも同じではいけません)

一、 自然や環境と共生する施設であること(自然破壊はいけません)

一、 臨機応変で柔軟なサービスが有ること(押し付けはいけません)

一、 お客様に自由があること(御節介はいけません)

一、 一歩手前で止める演出があること(やりすぎはいけません)

一、 ゆとりや遊びを感じさせること(無粋はいけません)

一、 手作りの心があること。・・・作り手の顔が向こうに見えること(心を込めなければいけません)

一、 その旅館に独特の雰囲気が有ること(ハード、ソフトに渉りオリジナルを目指さなければいけません)

一、 施設・サービスが一体となって、真心のこもったドラマを演出すること(おとなのエンタテイナーがいなければいけません)

一、 価格に見合うサービスが有ること(価値はお客様が決めるもの、押し売りはいけません)


 この通りにできたら、皆 はやっちゃう!・・・どうしよう。

 『不易流行』

石井建築事務所は施設面からオーナーのお手伝いをしてこの‘境地’を目指します。
  
Posted by masuzawa05 at 10:58Comments(0)

2006年11月01日

「美しい景観を創る会」 その1・アーバンデザインと修景

  異分野連携セミナー今回は土木工学から東京工業大学名誉教授:中村良夫さん
              建築から日本建築士会連合会 会長:宮本忠長さん


・中村さん(土木の立場から): 『アーバンデザイン』の重要性について
嘗てこのことの重要性が言われ、専門家から様々な提案も行われた。しかし、最近その言葉が使われることは無い。普及しなかったのは、一人の専門家がデザイン全体を律するような固い形のものが考えられたからではないか。

 広告、看板の規制や電柱の地中化により猥雑なものを取り除いた都市の『地模様』を取り戻した上で美しい『図柄』を描く必要があり、デザインの創造性が求められる。
 様々な分野の専門家と行政が一緒になり、さらに市民が参加した開かれた形で、インフラを考え、設計し、インフラのことだけでなく都市全体の景観をみんなで創り出す『柔らかいアーバンデザイン』にすることを訴えたい。
 道や川をデザインするのではなく都市そのものをデザインすることが重要であると述べています。
 *URBAN DESIGNとは:都市のデザイン(地模様)のことです。

修景03修景04


     

 

 河川整備については洪水・給水等の治水を主な目的として、都市部を流れる河川についても機能本位の設計がかつてなされていた。広島 太田川環境護岸では、調査依頼をうけそれを、かつてそうであったように川に市民が親しめる親水護岸を主張実践し、以降河川整備の手本とされた。
 下流部では自然石のテキスチュアの面白さと芝の緑のコントラストでデザインしつつ江戸時代の水流をコントロールする「水制工」を復元した。一方、上流部では芝生だけを使い、後の中央公園広場に繋がる伸びやかな空間を演出した。河川の安全と機能を全うしつつも、川を市民の憩いの場に提供し、沿岸市街地の都市景観の骨格となるインフラのあり方を示した。
 護岸の為の護岸ではなく人の為の護岸であるところが私は素晴らしいと思う。(話し変わりますが、役所も役人の為の役所で、市民・国民の為の役所でなければならないのに、勘違いしている人が多いいのには困ります。給料は我々の税金です)


・宮本さん(建築の立場から): 『修景』の重要性について

 景観とは、自然界の景色と、人間界が創る景色の総体が創出する風景ですから、人間界に主格的位置をためる建造物価値が大きく作用します。
 私は、「景観を形成する」という表現は過ちで、元来は「景観」は「育成」するものと考えた方が的確な表現と思っています。
 宮本さんの関わった、長野県 小布施町並修景計画に如実に表れています。

修景01修景02


     

 


 私が長年かけて取り組んでいる設計思想は「修景」。如何なる建築においても、それが建つ場所の固有の風景を無視して設計をすすめたことは皆無であり、「修景」の持つ意味を社会の人々に認知して貰いたい一心です。

 ‘外はみんなのもの、内は自分たちのもの’ と結んでいます。


私思いますに、公共の道路等に面する自分の敷地内に公共の‘潤い’に寄与する具体的な奉仕(例えば、植栽や花を植える)をすべきでしょう。そうすれば美しくなります。


ある人が言いました: 環境作りは人づくり。・・・・町並みは人並みだと。私納得です。
  
Posted by masuzawa05 at 00:08Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
MONTHLY ARCHIVES
アクセスカウンター

アクセスカウンター