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増澤信一郎の心模様

2006年09月25日

今どきの旅館に必要なもの・その6

秘湯の宿とは:
                                  
一時期ブームがありました、まだ続いていますがTVで探し出して放映するので、秘湯が日湯(日常湯)になってしまいました。

理屈が先走って‘いかんな!’と思いつつも、考え方が決まらないと図面化出来ない悲しい設計士の性・ゆえ、笑って許していただくとして、理屈付けをするとこうなります。

あせび野



 


 うちの事務所ではいろいろの意見、考え方、夢 を参照して以下の様に捉え直してハード作りの目標としています。

一、自然の佇まいの中で溶け込んでいること。

一、 たとえば、川に臨みしんと静まりかえった山奥で、せせらぎの音と澄んだ冷たい空気に交通の便の悪さを忘れて、じんわりと感動すること。

一、 豪華な料理ではなく地元の旬の素材を味わえること。

一、 宿そのものが目的というよりは、周りの景色・森の静寂・鳥の声・川のせせらぎなど、自然と親しむ‘場’の設えが大切である。

一、 お湯の良さと自然の美しさを堪能できること。

一、 秘湯にコンクリートビルは似合わない。ビル然としていない事。味のある木造建築や、木造建築風など、風情のある建物であること。

一、 部屋は素朴で懐かしく、伸び伸びとして汚れにくく丈夫なつくり。

一、 雰囲気はあるのだが堅苦しくなく、そこに溶け込むようにリラックスできること。

一、秘湯であっても一寸だけ‘オシャレ’でなければいけません。

 こんな風に設計・デザインしているつもりです。

秘密裡に訪れる、私だけのお湯と宿り、大いなる‘気もらい’の旅。
本来、秘湯は混み合ってはダメですが、そこのところが商売上矛盾します。

  

Posted by masuzawa05 at 10:00Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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