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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2006年03月27日

建物の再生・その3

角上楼
     
 
 渥美半島の一角・福江に旅館‘和味の宿’角上楼は在ります。うちの東京事務所がお手伝いした建物です。先日泊まってきました。
 中庭を囲んだ古い木造の本館6室と新築された別館離れ2棟・5室と大風呂からなる、11室の河豚を食べれる美味しい宿です。

 本館の廊下は使い込まれた松の無垢板でつながり、訪れた冬は大きく透いて明かりが漏れていましたが、夏はピシッと納まるとの大女将の言、懐かしさと人情に裏打ちされ、80年生き抜いた板廊下でもあります。

 新しい別館のきれいなインテリアの建物と、磨き込まれた時代の重みを感じさせる木造建物とが、外廊下を兼ねた創作中庭を介してバランス良く配置されてる・・・・・。
 それぞれの良さを生かしつつ、再生を企てた一つの良い例だと思います。

 温泉がある訳でもなし、特別な景色がある訳でもなし・・・・・、でもこういうスケール感て、なぜか懐かしく、ご主人と女将の人柄や飼い猫の‘たん’の無言の愛嬌ある距離感と相俟って、くつろげる宿でした。

一言;メゾネットの部屋、惜しむらくは、洗面とトイレは上下フロアーにそれぞれ欲しいですね。

角上楼02角上楼03






角上楼04  

Posted by masuzawa05 at 10:25Comments(0)

2006年03月20日

居食屋革命・その4

nobu   
 

旅館の食事場所の個室化とオープン化
最近は部屋出しをしないで、レストラン等で食事を提供する事が多くなりました。然しながらオープンなスペースでゆったりと全体を眺めながらの食事ではなく、自分達だけで個室で食べる傾向が小規模高級旅館で増えてきました。

それならば小規模なんだから部屋出しの方がいいのにな、と思うのですが如何でしょうか
いろいろの意見があるのは重々承知の上で敢えて取り上げました。

ノブ・マツヒサ(レストラン・ノブ)さんの言葉; 愉しい店は自ら交響楽を奏でる。
 トータルで愉しめなければ、レストランは価値が無い。僕はそう思っています。お客様は何を求めて来店するのか。食事をする場所ですから、味はもちろんだけれど、サービスや雰囲気、つまり、スタッフの生きいきした表情・笑顔・器遣い、店舗造作、調度品・・、
すべてが含まれます。それではじめて全体の力が出てくる。繁盛店は隅々まで力がみなぎっているものです。よく言われることですが、店に入って寸時に評価が決定してしまうものなのです。
 一番大事なのは、提供する側が愉しくなければならない、ということです。そうでなければお客さまは愉しめないですよ。じゃ、そのためにどうするのか。料理人は料理のことだけ考えていればいい、というものではない。お客さまをどうやって愉しませるか。それが大切なことではないでしょうか。
 オープンキッチンに立って、お客さまの顔を見ながら、次にどういう料理を出せば喜んでいただけるか。瞬時にそれを見極める。言い方を変えれば、‘勢い’というようなものでしょう。最初の頃から、僕はそうやってきました。

 繁盛店の最大のBGMは、この熱気、ざわめきだと思います。うちでは音楽を流さない。必要ない。食事を愉しみ、談笑して、味と会話を堪能する。考え方は人それぞれでしょうが、僕は店にBGMを流す必要はないと思っています。料理人、スタッフ、お客さま、三者のアンサンブル。それが音楽になる。レストランというのは提供する側、サービスを受ける立場という対立した構造ではなく、一体になって創り上げる交響学じゃないかな。そんな気がしますね。                   
 私も思わず納得です。如何でしょうか。


  
Posted by masuzawa05 at 13:33Comments(0)

2006年03月13日

ロハス(LOHAS)的生活

    ロハス






最近良く聞く言葉です。 以下の略だそうです。
LIFESTYLES (生活のしかた)
OF
HEALTH (健康であること)
AND
SUSTAINABILITY (環境にやさしい、持続可能な)

 スローライフ宣言と呼べるものでしょうか。文化の時代の幕開けです。

 私がこの言葉を聞いたときまず頭に浮かんだのは、インドの北東ヒマラヤ山脈に在る、九州程の小さな国・ブータン王国のことでした。
ブータン


 観光案内書には;ヒマラヤの嶺嶺に見守られた、小さな仏教王国。近代化によって我々が失ってしまった、晴れやかな笑顔と豊かな自然がここにはあります。経済発展よりも農業を中心とした国民の幸福を第一義とする国の考え方です。

 それは、現国王が国内外に向けてこう宣言した言葉に良く表れています。
「我が国はGNPよりもGNHが大切である」と。
GNH;GROSS  NATIONAL HAPPINESS(国民総幸福量)
世界一貧しいが(GNPは日本の1/60) 幸せな国・・・・・・ブータン。

 人の生き方を 勝ち組・負け組という下品な尺度で計る国にならぬ為にも、品性下劣な国民にならぬ為にも、これからはユックリズムも必要でしょう。

今、ブログを書きながらNHKの夢の美術館・アジアの至宝「仏の美」を見ています。
殺生をしない・ひたすら赦す・・・・仏教の奥床さ、幸福の形としての仏像。
 
 アジアはひとつ、心はひとつ
 美しい自然と 穏やかな人情
 そういう 旅、 そういう 宿り、したいと思いませんか?!
  
Posted by masuzawa05 at 10:00Comments(0)

2006年03月06日

今どきの旅館に必要なもの・その3

     新しい旅館像

 旅館の持つ施設作りにおける  ‘ハード’と
 ホテルの洗練された      ‘ソフト’を
どう融合させるか。・・・そこにポイントが有る。
 宿泊という観点から両者の境界がかなり曖昧になってきている。

ホテル;プライバシー                              
ホスピタリティー
    ゴージャスな水周りのベッド客室
    レストランダイニング(和・洋・中華)・ 食の選択
    バー
    ラウンジ
    美容スペース
    ブライダル・宴会
    お店の充実 等々
旅館;気のおけない接遇                                      
布団の和室(たたみ)
   広間
   大風呂
   食事部屋だし 、等々

 双方が貫入し合って新しい‘宿り’の演出が必要で、お互いに取り入れる要素のバランスで性格づけが決まる。だから日本の宿は面白い、もっと面白くなる。そう思いませんか
どちらにも欲しいもの;つかずはなれずの親切なもてなし
            プライバシー
            美味しい食事
            リラクゼーション
            心地良い眠り      
            オリジナリティー
            温泉
            景観
            庭
嵯峨沢



 外資系の高級ホテルが、高料金賃貸マンション並のグレードの空間作りをしてきていることを思うと、旅館の客室作りも、住まうことの機能性を踏まえて、いかに非日常の空間をデザインするかにかかっていると思われます。

 ハード・ソフト両面から、いろいろ想いを巡らせましょう!
  
Posted by masuzawa05 at 13:23Comments(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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