2005年10月31日
日本の軒先空間・その4
縁側・濡れ縁
今までに、ゆったりとした旅館の離れに広縁(広縁と言うにはあまりにも狭い広縁が多いいですが)という名の縁側を設け、外部に濡れ縁を作ったりしました。
春・夏・秋・冬 季節の移ろいの中で濡れ縁に涼をとり、枯葉を踏みしめ、夏の昼下がり縁側に置いた籐の寝椅子でまどろんだり、ひざ掛け毛布越しに深々と降り積もる春の雪を眩しく眺めたりもします。
そんな庭へとつながる軒先空間がいとおしく、普段の‘住まい’の中に息づかせたいと思っています。 なぜか近代化の中で忘れ去られてしまった古き良き習慣や室礼を、現在に取り戻すだけで豊かな気持ちで過ごせるのは必定です。
外から内へ、内から外へ、温もりの粗密を伴って徐々に季節と移ろう軒先空間は日本人の情念の‘ふるさと’と言っても過言ではないでしょう。
今までに、ゆったりとした旅館の離れに広縁(広縁と言うにはあまりにも狭い広縁が多いいですが)という名の縁側を設け、外部に濡れ縁を作ったりしました。
春・夏・秋・冬 季節の移ろいの中で濡れ縁に涼をとり、枯葉を踏みしめ、夏の昼下がり縁側に置いた籐の寝椅子でまどろんだり、ひざ掛け毛布越しに深々と降り積もる春の雪を眩しく眺めたりもします。
そんな庭へとつながる軒先空間がいとおしく、普段の‘住まい’の中に息づかせたいと思っています。 なぜか近代化の中で忘れ去られてしまった古き良き習慣や室礼を、現在に取り戻すだけで豊かな気持ちで過ごせるのは必定です。
外から内へ、内から外へ、温もりの粗密を伴って徐々に季節と移ろう軒先空間は日本人の情念の‘ふるさと’と言っても過言ではないでしょう。