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増澤信一郎の心模様

2005年09月26日

美しい景観の無い旅館はどうするか

 あるコンサルタントの方から「景色が良かったり庭園のある旅館が良いのは当たり前でしょ。そうでない旅館が問題なんです。貴方は色々書いたり、喋ったりしているけど、眺めの悪い庭も無いような旅館はどうしたら良いの?そこを解決してくれなければ・・・・・云々。」
 たしかに私は自然との一体感とか、低層の建物と庭との取り合いをどうのこうのと述べてきました。景観が良いのにこしたことはありません。がしかし。
 前に述べましたが、環境・施設・料理・サービス・・・・・・・の最後に‘人間’が居ます。もてなす側のひととなりに惚れて訪れるお客さんも多いはずです。‘人’が肝心です
小さな坪庭に添える一輪の花と心、かって、たとえば駅前旅館には‘温かいもの’が有りました。
 ところで、形を商う立場からは工夫の程を2〜3考えてみました。

自然だけが全てではない: 「人が自然の一部であるように、人の作る建物や工作物も広義に考えれば自然の一部である。」 そう考えると救われます。そして機転と知恵が必要です。

一、 古い懐かしい建物や物、時には街路や掘割。そう言うものをうまく見せるセンス。
場合によっては要領良く隣の建物も切り取って見せるチャッカリ精神。
美術館



   




一、ホテルのアトリウムのように内部を植栽で外部空間化して見せる。
レストラン















一、室内に造形空間を取り込む。
音音










一、スペインのアルハンブラ宮殿の砂利敷きの中庭に、四角く刈り込んだ小さなみかんの木がありました 。オレンジの実をつけたその木が印象深く心に残っています。これはその時の印象をホテルでスケッチしたものです。丁度10年前です。多分8帖ほどのスペースが有れば可能です。
スケッチ

 


 


 

知恵と工夫、ひねりとユーモアで乗り切りましょう。そこにしかない‘なにか’が必ず一つは有るはずです。ちょっと声を掛けてください、すぐ馳せ参じてアイデアを出します、一緒に考えましょう!
  

Posted by masuzawa05 at 22:00Comments(0)TrackBack(1)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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