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増澤信一郎の心模様 石井建築事務所ブログ

2005年07月29日

居食屋革命・その2

6e7d164e.JPG ある旅館の女将と話をしていて、ふと、旅館のデザイナーは料理について門外漢であってはならない。と、つくづく思いました。ではどうしたら良いのでしょう・・・・・
 団塊の世代に属する私たちは、今日の日経にも出ていましたが、定年後は現役時代の二倍のお金を旅や趣味に使って楽しむ、と有りました。そこで自分が客の立場でどう思うのかを述べるのが一番素直で、嘘の無い解決策だと気がつきました。

 先ず地産地消と言う言葉が有りますが、果たして全てを地産のもので賄えるのかという疑問が残ります。(その地域で取れたものを出すのにこしたことはありませんが・・・・)
 私はそのことよりも寧ろ、その地域で長く食べられてきた特色の有るもの、要するに郷土料理を現代の販売ルートで仕入れて今風に提供する。その様な形でもいいのかなと思っています。

 特に山深い宿で、マグロや魚介類の刺身を食べることの違和感を感じています。
日本人は古来、魚や野菜を多く摂り、冷蔵冷凍技術の無い時代は塩や・酢や・乾燥保存の知恵を出していました。加工の知恵、戻す知恵、そんなところに料理のヒントがあるように思えます。

春秋
 そこでこんな風にしたらどうでしょう(全国一律金太郎飴のような料理で無くていい)
一、 山では山の様に、その地に合ったものを出す(海では海)

一、 旅館料理はある意味センスの良い偉大なる家庭料理や田舎料理でいい。料亭や割烹料理屋と勘違いしていませんか(そういう旅館があっても良いですが)、その値段で真似ても無理が有ります。イタリアン和食・中華和食・フレンチ和食でもいいのかな!?

一、 板前料理からの脱却・・・・板前料理は読んで字の如く板流しの前の料理であり刺身中心の料理の様に思えてならないのです。漫然とそれを続けるのではなく、釜戸を使ったり、炭を使ったりして蒸す・焼く・煮る客前料理への転換を図る。

一、 地味ではあるが野菜を美味しく頂く知恵が欲しい。野菜をもっと大切に。

一、 山菜は宝です。自然が育んだ味の‘くせ’は調理次第でさえ渡ります。

一、 基本に忠実に!ご飯・味噌汁・お漬物を大切に。特に漬物がおろそかにされている。

 数人のご婦人の会話が聞こえてきました

「都会に居れば一通りの美味しいものをいただけるのに、温泉旅館に来てまでも同じようなものを欲しくは無いわ、それより悪いものを出されるのではたまらないわ」

「あんなに沢山の品数は要らないわ、ここでしかいただけない安全で美味しいものを2〜3品チョイスしてゆっくり食べて、後はお茶漬けでいいわ」

「なかなか遅いわねえ・・・・・あらもう冷めちゃってるわ、気が利かないわねえ。」等々

 先日TVで促成から熟成に、数値化できないたとえば感動とかの時代に入ったと伝えていました。環境が良く・施設サービスが快適で・料金料理がリーズナブルで感動を伴う熟成度が有ることが求められる時代・・・・・・云々。
 旅館の設計も見える時間から、聞こえたり、感じたりする五感をフルに活用した時間に戻す空間設計が求められていると感じています。食についても同じようなことが言えるように思います。五感に訴える料理とは・・・一緒に考えましょう。
  

Posted by masuzawa05 at 14:07Comments(0)TrackBack(0)

2005年07月20日

「兎」について

6a1d13d6.jpg 兎にちなむ伝承はどことなくロマンの香りが漂う。
これには「白兎は寿千年、五百に満つれば則ち色白し」という吉祥思想が加わって家紋等に採用されている。

「兎」の象形文字はウサギの後姿を写したもの

 中国の「孫子」の兵法に記されているように「はじめは処女のごとく、終わりは脱兎の如くせよ!」とあります

 意味深で、古来女性はぬいぐるみを着た兎のような存在なのでしょうか。

 縁起の良いのはいいことで
 その強いバネを持った脚の名残が兎の字の下方によくその形姿を留めている
  
Posted by masuzawa05 at 21:14Comments(0)TrackBack(0)

2005年07月12日

家具について

ad3e5c83.jpg 心を入れて一生懸命建物を作るから、空間に合ったそれなりの家具がほしくなります。
一目ぼれした家具たちを私はいつも心の隅に並べ置きます。忘れかけていてもピッタシの場所に出会うと、モゾモゾと椅子達が顔を出します。イタリアン・北欧風・和・アジアン・中国・韓国風etc。フランクロイド・ライトの椅子をロビーに置いたことも有ります。国籍を問わずピッタシはピッタシです。

            

 家具
 私が今一番気に入っているのはナカジマチェアーです。アメリカンウォールナットの濃茶のイスやテーブルです。素朴だけど古武士然として日本刀のような切れ味があります。伝統的な民芸家屋に合うのはもちろんのこと数寄屋空間にも合います。又洗練された北欧の家具やイタリアン家具も日本家屋によく合います。中国や韓国の家具は伝統民芸家屋によく合います。良くしたものでそれぞれの家屋の持つ人格の様なものが引き寄せるのでしょうか。     
日本の家はノンファニチャーの世界だとよく言われますが、それは敷布団を含めて押入れ収納の生活機能美学であって、現代の生活には常設の家具は必要です。時に一脚の椅子が安らぎと心に残る思い出になります。場所を間違わなければ良い椅子はかなりの包容力が有ります。そして空間を締めてくれます。
素朴な肩の凝らない湯宿には贅を尽くした注文服ではなく、質の高い作務衣の様な普段着の椅子が欲しい。例えば‘若く見えたからといって素適なわけじゃない、この人は何歳だろうと気にならない人がチャーミングだ’そんな椅子。

時を経て味わい深く輝き始める家具達よ
  
Posted by masuzawa05 at 18:32Comments(0)TrackBack(0)

2005年07月07日

今、やりたいこと.

17d1a2e6.jpg 日本でしか出来ないこと、そこでしか出来ないこと。求めるは倭人の郷。

 懐かしい伝統的な倭の渋い宿、地味なインテリアと本物で味わい深い‘キラリ’
と光る室礼(設え)の数々が醸し出すハーモニーの妙。

      農耕・・・棚田、段々畑
一、 自然(里山)           小川・渚
二、 食(地産地消)          野菜・魚
三、 ふれあい(自然の中のレストラン) 郷土料理
     
   日本の原風景とは
* メインは棚田であり、稲であり、
            米である
            春・夏・秋・冬、田を眺める懐かしき贅沢
            そしてうまい飯
* 収穫に感謝する祭りである。
* 農を癒す湯治である。
* 食である。      四季が生み出す野菜や魚
            (有機野菜と海の幸)
* 惣菜を盛る素朴なぬくもりの木地の塗り椀と土もの器。
* 素朴な設えの生きる大屋根の家。
 
どこにでも在る普通の景色と生活をそのまま生かす秀逸なデザイン
そして何よりも遠来の客をもてなす温かい心。
  
Posted by masuzawa05 at 14:17Comments(0)TrackBack(0)
心を形に表す
建築空間にはいろいろの「想い」がある。
具体的な平面から容積のある空間へと立ち上げるさまざまな作業の中で、オーナーの使い勝手や心情が、私の心を通して色づいていく。
思い入れ豊かに熟成された建築空間には、オリジナルでしなやかな空気が息づき始める。
豊潤で美しく、時に凛々しい。
機能的であることは大切なことですが、美的な創意工夫も大切な要素です。
そう思いながら設計しています。


増澤信一郎
S22年10月11日生まれ
芝浦工業大学建築工学科卒業
静岡県伊東市宇佐美在住
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